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zoom RSS TOP-HAT News第81号(2015年5月)

<<   作成日時 : 2015/08/11 12:01   >>

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TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
        第81号(2015年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 「エイズはもういい」のか〜ピオット博士回想録セミナーから

2 6月1日からHIV検査普及週間

3 第29回日本エイズ学会学術集会・演題募集中

4  HIV陽性者の血液を混ぜて印刷、雑誌を発行

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 「エイズはもういい」のか〜ピオット博士回想録セミナーから
 第2回野口英世アフリカ賞の受賞者であるピーター・ピオット博士の回想録『ノータイム・トゥ・ルーズ―エボラとエイズと国際政治』の出版記念セミナーの報告がグローバルファンド日本支援委員会の公式サイトに掲載されています。
 http://fgfj.jcie.or.jp/

 1995年の国連合同エイズ計画(UNAIDS)創設時から2008年までUNAIDS事務局長を務めたピオット博士は、世界のエイズ対策の最大の功労者といえるでしょう。20世紀後半以降、世界は平均すると毎年1件は新たな感染症の流行を経験しています。ただし、その新興感染症の時代の中でも、パンデミック(世界的大流行)と呼ばれるレベルにまで感染が拡大し、いまなお流行が継続している新興感染症は1件しかありません。いうまでもなく、HIV/エイズの流行です。

 もちろん、世界史的な試練となったその流行に対し、人類は決して無力だったわけではありません。ピオット博士がUNAIDSの事務局長だった14年間に世界のHIV新規感染は年間ベースの推計を見ると、わずかずつではありますが継続的な減少傾向を示しています。治療の普及によりエイズ関連の年間死者数も2005年から減少へと転じています。

これは素晴らしい成果というべきでしょう。その成果の牽引役だったピオット博士は4月17日に東京・三田の慶應義塾大学で行われた出版記念セミナーの第2部「日本の次世代リーダーはこの本から何を学んだか」の中で、次世代リーダーの1人である若き医師の質問に答え、次のように語っています。

 《最近、エイズは終わったかのような見方を耳にします。エイズはもういい、さあ次の課題だ、と。それは間違っています。いまだに毎年、200万人近くが新たに感染し、日本でも毎日4〜5人が感染しているのです。私たちは引き続き努力しなければいけません》

 参考までに最近の推計を紹介しておきましょう。UNAIDSが発表した2014年世界エイズデー(12月1日)のファクトシートです。日本語仮訳はAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に紹介されているので、そちらもあわせてご覧下さい。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html#fact

 2013年末現在の世界のHIV陽性者数 3500万人
 流行開始以来のエイズ関連死亡者数  3900万人

 2013年の年間新規HIV感染者数   210万人(2001年と比べると38%減)
 2013年の年間エイズ関連死亡者数   150万人(2005年と比べると37.5%減)

 ピオット博士は年間の感染者数を「200万人近く」と表現しています。最近は治療の普及がHIV感染の予防にも効果があることが様々な国際調査から報告されており、しかも抗レトロウイルス治療を受けられる人の数は増加しているので、2014年も新規感染の減少傾向は続き年間ベースでは200万人を下回ることが期待されているのでしょうね。

 2001年は国連エイズ特別総会が開かれた年です。国際社会は以後、途上国における抗レトロウイルス治療の普及に力を入れ、2013年には1290万人が治療を受けられるようになっています。2003年当時は30万人程度でしたからこれは大変な努力の成果です。それでも治療が必要な人すべてに治療が行き渡るという「ユニバーサルアクセス」が実現しているわけではありません。治療の普及にはもっと資金が必要なことは確かですが、普及を妨げているのは経済的な要因だけではないということにも留意しておく必要があります。

たとえば日本ではどうなのか。このあたりの課題については、セミナーで次世代リーダーの1人である日本HIV陽性者ネットワーク代表の高久陽介さんが言及されています。ぜひセミナー報告でお読みください。



2 6月1日からHIV検査普及週間
 毎年6月1日〜7日は厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱するHIV検査普及週間です。エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していても、そのウイルスの感染の有無を調べるHIV検査を受けなければ、長い間、感染していることに気付かないままになってしまいます。

 最近は体内でウイルスの増殖を防ぐ抗レトロウイルス治療の開発が進み、適切な時期に治療を開始し、続けていけば、長期にわたってエイズの発症を防ぎ、社会生活を続けていくことが期待できるようになっています。

 HIVに感染する機会があったと思う人は検査を受け、感染していたとしたら早期にそのことを知る。これが出発点です。終わりではありません。検査は誰のためでもなく、自分の健康と生活のために受けて下さい。

 全国の自治体の検査普及週間キャンペーン実施予定はAPI-Netで一覧表を見ることができます。
 http://api-net.jfap.or.jp/event/HivInsWeek.html

 東京都の場合は、この一週間を含め6月全体をHIV検査・相談月間となっています。今年の月間テーマは『私のコト。』です。
 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/aids/kensa_gekkan/index.html



3  第29回日本エイズ学会学術集会・演題募集中

 今年の日本エイズ学会は11月30日(月)、12月1日(火)の2日間、東京都文京区の東京ドームホテルで開かれます。その学会で発表する演題を現在募集中です。締切りは6月25日(木)正午です。詳細は第29回日本エイズ学会学術集会・総会のウェブサイトでご覧ください。
http://aids29.umin.jp/index.html



4 HIV陽性者の血液を混ぜて印刷、雑誌を発行
 オーストリアに本社を置く男性誌Vangardist Magazine(ヴァンガーディスト)が3人のHIV陽性者の血液をインクに混ぜ、最新号『#HIVHEROES』を発行しました。少しセンセーショナルな啓発活動ですね。雑誌は以下のような意図で発行されたようです。
http://asajp.at.webry.info/201505/article_2.html

《HIV感染に対する関心が薄れ、ニュースになることも減少している中で、その無関心と社会的な偏見が検査の普及を妨げている。そうした状況を打破するためにHIV陽性者の血液を混ぜた雑誌を発行し、それを手にしてもHIVには感染しないということを伝えようとした》

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