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zoom RSS TOP-HAT News第80号(2015年4月)

<<   作成日時 : 2015/05/01 15:49   >>

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TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
        第80号(2015年4月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに Tシャツで「AIDS is NOT OVER」

2 世界エイズデー啓発キャンペーンのテーマを考えよう

3 HIV/エイズ啓発公共広告「黙っていないで、エイズについて話そう!」

4 コミュニティセンターaktaの存続を求め、署名提出

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに Tシャツで「AIDS is NOT OVER」
 ようやく暖かくなりましたね。4月25日(土)と26日(日)には、東京都渋谷区の代々木公園イベント広場&野外ステージで 東京レインボープライド2015パレード&フェスタが開かれました。《LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現》を目指すイベントです。フェスタは2日間でしたが、パレードは26日午後、代々木公園を出て表参道から原宿を回って再び代々木公園に戻るコースで行われています。

 昨年は4月27日(日)に実施されたパレードで「AIDS is NOT OVER」のプラカードを掲げたLIVING TOGETHER計画のフロート(メッセージを伝えるトラック)が参加しました。日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスの長谷川博史さんと安倍首相夫人、昭恵さんがフロートに乗り込み、文字通り「HIVに感染している人も、していない人も、もう一緒に生きている」というLIVING TOGETHERのメッセージを伝えたことは、国際的なニュースにもなったので、ご記憶の方も多いのではないかと思います。

 今年は残念ながらLIVING TOGETHER計画のフロートはありませんでした。トラックを華やかに飾り、メッセージを伝える媒体としての存在感を示していく。この準備はなかなか大変です。あくまで想像ですが、エイズ対策の重要性が指摘されながらも、社会的なHIV/エイズの流行に対する関心は低下していく中で、フロートの準備をする人的な余裕がなかなか確保できなかったのかもしれませんね。

 性的マイノリティに対する社会的な理解が大きく広がろうとしているのに、HIV/エイズに対する関心は逆に薄れつつある。そのような傾向がかりにあるとしたら、かつてサンフランシスコクロニクル紙の記者だったランディ・シュルツが『そしてエイズは蔓延した』というベストセラーの冒頭部で華やかに描写した1980年代初頭のニューヨークやサンフランシスコのように、男性と性行為をする男性(MSM)の間でHIVの性感染が広がっていった状況とやや似通った雰囲気が、現在の東京に生まれつつあるのではないか・・・。そんな危惧も少し感じます。

ただし、現在の世界には、35年に及ぶHIV/エイズの困難な流行と闘ってきた経験の蓄積があります。東京もまた、その苦しくもまた輝かしい蓄積の一翼を担ってきた都市であり、MSMのコミュニティ内部で自らHIV感染の拡大を抑える努力を続けてきた功績はエイズ対策史上、特筆すべき成果をあげています。時計の針が逆に戻るようなことはないでしょう。

今年のパレードには、そうした期待を抱かせるような心強い動きもありました。フロートは出せなかったけれど、「AIDS IS NOT OVER」「WE ARE ALREADY LIVING TOGETHER」とプリントされたTシャツを着てパレードに参加する人たちがたくさんいたからです。また、パレード前日の25日午後には、代々木公園野外ステージで『AIDS IS NOT OVER〜あなたの隣のHIV』というシンポジウムが開かれ、ここでもTシャツの存在感は確かに発揮されていました。

 LIVING TOGETHER計画が今年のパレードに合わせて寄付付きTシャツを作り、フェスタ会場の特設ブースなどで、1枚2000円で販売した。その効果ですね。《Tシャツをご購入いたくと、1枚につき1000円が、NPO法人日本陽性者ネットワーク・ジャンププラスのスピーカー派遣プログラムのために活用されます》。その意気やよし!詳しくはAIDS is NOT OVERの公式Facebookをご覧ください。
https://www.facebook.com/pages/AIDS-is-NOT-OVER/619114934835358
 《このTシャツを着てパレードをご一緒に歩きましょう。もし、歩けなくても、このTシャツをご購入いただくことで、私たちのアクションに参加することができます》

 フロートとはまた、表現形式が異なり、大がかりなものではなかったけれど、存在感はありました。資金や人手の面で厳しい時期は、長い時間経過の中では不可避的に出てくるものです。そういうときには、発想で何とかカバーし、苦境をいなしていく。この柔軟さこそが、長期にわたって継続するエイズの流行に対応するための最も重要な条件というべきでしょう(・・・とわざわざ書かなければならないほど、日本のエイズの流行は厳しい事態に直面している。こういうときこそ、トレンドが顕在化する前に手を打っておく想像力が求められるということも併せて指摘しておきたいと思います)。 



2 世界エイズデー啓発キャンペーンのテーマを考えよう
 毎年12月1日の世界エイズデーを中心にした国内啓発キャンペーンのテーマ策定プロセスが4月15日から始まりました。厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱するキャンペーンのテーマは毎年、多くの人が策定に関与できるようエイズ予防情報ネット(API-Net)を通じて意見を広く募るとともに、公開のフォーラムを開催しています。フォーラムに関してはこれまで、東京と大阪で1回ずつ開催していましたが、今年は大阪の1回だけになりました。

 こうしたかたちでの対策の後退は、HIV/エイズの流行に対する社会的な関心の低下を招きかねず、なおかつそのことによって再び対策の後退を余儀なくされ、一段と社会的関心が薄れるという「負のスパイラル」に陥る恐れもあります。

 この点は非常に残念かつ心配ですが、何とか踏みとどまってテーマ決定プロセスは残ったという感じでしょうか。API-Netによるテーマ案ならびにテーマに関する意見の募集期間は6月10日(水)までです。

 また、大阪のフォーラムは5月22日(金)午後6時半から「chotCASTなんば」オープンスペース(大阪市浪速区難波中1-6-8、イチエイ総合ビル3階)で開かれます。
 詳しくは以下のサイトをご覧下さい。
http://api-net.jfap.or.jp/lot/2015camp_theme.html



3 HIV/エイズ啓発公共広告「黙っていないで、エイズについて話そう!」
 アジアの若者に向けて、MTVステイング・アライブ財団と安倍首相夫人、昭恵さんのコラボレーションによるHIV/エイズ啓発の公共広告が作成されました。撮影にはHIV/エイズの予防に関心を持つ5人の若者も参加。英語版と日本語版があり、日本を含むアジア各国のMTVチャンネルで放映されています。

 また、グローバルファンド日本委員会の公式サイトでも、日本語版と英語版の両方がアップされているので、ご覧下さい。
 http://fgfj.jcie.or.jp/

31秒の短いスポットですが、「黙っていないで、エイズについて話そう!」というメッセージはいま、アジアの若者、そしてもちろんその一部である日本の若者にとっても重要です。



4 コミュニティセンターaktaの存続を求め、署名提出
 特定非営利活動法人aktaが3月27日、厚生労働省に『コミュニティセンターaktaを存続し、同センターを中心とした男性同性間の性的接触によるHIV予防の啓発普及を継続すること』を求める署名を提出しました。

 署名活動は昨年4月下旬に始まり、世界エイズデーの12月1日までに個人1517筆、各団体68筆の署名が集まっています。団体署名はHIV関連団体や医療機関だけでなく、地元のバー、セクシャリティやコミュニティ活動に取り組む団体、サークルなどから幅広く寄せられ、HIV/エイズ活動の関連領域の多様性と社会的重要性を裏付けるかたちになりました。aktaからの報告によると、厚労省の担当者は署名を受け取った際、「コミュニティからのこの対策を必要とする声として重く受け止めます」と語ったということです。行政側からの重要性の認識も含め、署名活動の成果を継続的に注視していきたいですね。

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