エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト

アクセスカウンタ

zoom RSS HIV治療へのアクセス向上に関する専門家会議

<<   作成日時 : 2013/09/11 22:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0


(解説) 抗レトロウイルス治療を途上国のHIV陽性者がもっと受けられるようにするにはどうしたらいいのか。この問題をテーマにニューヨークで9月4、5日の両日、専門家による会議が開かれました。昨年7月9日に「HIVと法律に関する独立の世界委員会」が発表した報告書に関するフォローアップ会合のようです。報告書の提言は多岐にわたっていましたが、今回はそのうち《低価格のHIV治療薬(特に第二世代薬)の普及を妨げる過度の知的財産保護政策が治療ならびに予防の障壁となっている》という点に関しての議論が行われ、医薬品の知的財産権の新たな枠組みを確立することを求めています。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに掲載されたFeature storyの日本語仮訳です。

 なお、委員会の報告書にご関心がお有りの方は、参考までにこちらもご覧ください。
《HIVと法律世界委員会報告「HIVと法律:リスク、権利と健康」》
http://miyatak.iza.ne.jp/blog/entry/2751707/



HIV治療へのアクセス向上に関する専門家会議
2013 年 9 月 10 日
http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2013/september/20130910treatment/

生命を救うことができるHIV治療へのアクセス拡大を専門家が呼びかけている。HIV治療アクセスの改善について「HIVと法律に関する独立の世界委員会」が昨年まとめた提言を受け、9月4、5の両日、ニューヨークで会議が開催され、その席で呼びかけが行われた。

世界委員会の画期的な報告書は、発明者の権利を守りつつ、公衆衛生上の緊急要請に応えることができるような製薬に関する新たな知的財産権の枠組みを提言していた。

国連開発計画(UNDP)のヘレン・クラーク総裁は、UNDPと国連合同エイズ計画(UNAIDS)が主催した今回の会議で「知的財産の保護は技術革新を促すものですが、過剰な保護があると、HIV治療や他の必須医薬品を手頃な価格で手に入れることができなくなる。その証拠もあります」と語った。「手頃な価格で、品質の保証された医薬品が手に入るようにすることはミレニアム開発目標(MDGs)を達成するためにも、貧しい人々 や疎外された人々に対する保健と開発の成果をよりよいものにするためにも、緊急の優先課題なのです」とクラーク総裁は付け加えた。

2012 年末現在、世界の低・中所得国では計970 万人が抗レトロウイルス(ARV)治療のアクセスを得ている。10年前にはわずか30万人だったことと比較すると大きな前進を果たしてきた。ただし、UNAIDS と世界保健機関(WHO)の推計では、それでもまだHIV治療が必要なのに受けられない人が1600万人もいるのだ。

「生命を救うことができるHIV治療へのアクセス拡大は解決すべき大きな課題です。世界委員会の提言は、一人残らず治療を受けられるようにするために人々を中心に据えたアプローチがいかに大切であるかをはっきりと指摘しています」とUNAIDSのミシェル・シデベ事務局長は述べた。

世界貿易機関(WTO)のTRIPS(貿易の知的財産権に関する側面)合意は各国に対し、製薬会社に長期的な薬の独占権を認めるような特許条件を含め、高水準の知的財産権の設定を我慢することも求めている。1994年にTRIPS協定が署名された際、貧困国に対しては一定の条件のもとで、安価な薬を製造したり輸入したりすることを認める条項が盛り込まれた。しかし、実際には富裕国からの圧力がこうした特別条項の適用をしばしば妨げている。

「委員会の提言の核心は医薬品に対する新たな知的財産権の体制を作ることだった。既存のシステムを微調整するのでは十分とはいえない」とJ.V.R.プラサダ・ラオ元委員はいう。

HIV治療のニーズが高まる中で、今回の会議では、知的財産法が低・中所得国においてより有効に機能できるようにするにはどうすればいいのかといったことを含め、戦術や戦略、時間的な実現の道筋に議論の焦点が当てられた。次のステップが議論されているのだ。

「ポスト2015の開発課題を議論すべき重要な時期にこの会議が開かれたことには大いに期待を持つべきだろう」とマイケル・カービー元委員は述べた。



Experts meet on advancing access to HIV treatment
10 September 2013

Experts call for increased access to life-saving HIV treatment. The call, made during a meeting held in New York on 4-5 September, follows the recommendations made last year by the independent Global Commission on HIV and the Law on improving access to HIV treatment.

The Global Commission’s landmark report recommended a new intellectual property framework for pharmaceuticals that would meet urgent public health needs while safeguarding the rights of inventors.

“While intellectual property protections are intended to provide an incentive for innovation, the evidence shows that excessive protection hinders access to affordable HIV treatment and other essential medicines,” Helen Clark, UN Development Programme (UNDP) Administrator told participants at the meeting convened by UNDP and UNAIDS. “Access to affordable, quality-assured pharmaceutical products remains an urgent priority for achieving the MDGs and improving health and development outcomes for poor and marginalized populations,” added Ms Clark.

At the end of 2012, 9.7 million people worldwide had access to antiretroviral (ARV) therapy in low- and middle-income countries, compared to just 300 000 people 10 years earlier. However, UNAIDS and the World Health Organisation estimate that another 16 million people are eligible to HIV treatment but lack access to it.

“We need solutions to increase access to life-saving HIV treatment and the recommendations of the Global Commission clearly outline how a people-centred approach can help ensure no one is left behind,” said Michel Sidibé, UNAIDS Executive Director.

The World Trade Organization's (WTO) Agreement on Trade Related Aspects of Intellectual Property Rights, known as TRIPS, requires countries to abide to high intellectual property standards, including patent criteria that grant pharmaceutical companies long-term monopolies on medicines. When the TRIPS treaty was signed in 1994, it included terms that allow poor countries to produce or import cheaper medicines under specific circumstances. However, external pressure from wealthier countries has often prevented the application of such special clauses.

“The real crux of the Commission’s Recommendations was for a new intellectual property regime for pharmaceutical products – it is not enough to tweak the existing system,” said J.V.R. Prasada Rao, former Commissioner.

Talks at the meeting focused on strategies, tactics, and timelines to confront the growing need for HIV treatment, including how to make intellectual property laws work better for low-and middle-income countries. Next steps are under discussion.
“We should be encouraged that this meeting comes at a pivotal time when we are discussing the post-2015 development agenda, which presents us with significant opportunities,” said Michael Kirby, former Commissioner.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
モンクレール ダウン 激安
HIV治療へのアクセス向上に関する専門家会議 エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト/ウェブリブログ ...続きを見る
モンクレール ダウン 激安
2013/11/28 02:26

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
HIV治療へのアクセス向上に関する専門家会議 エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる