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zoom RSS 1000 万人近いHIV陽性者に抗レトロウイルス治療 UNAIDSプレスレリース

<<   作成日時 : 2013/07/02 23:58   >>

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(解説) マレーシアのクアラルンプールで6月30日から7月3日まで、国際エイズ学会2013(IAS2013)が開催されたのに合わせ、ジュネーブで2つの報告書が発表されました。一つは世界保健機関(WHO)による抗レトロウイルス治療のガイドラインの改訂版『HIV感染の治療と予防に向けた抗レトロウイルス薬使用の統合ガイドライン』であり、もう一つが国連合同エイズ計画(UNAIDS)、世界保健機関(WHO)、ユニセフの3者による『世界のHIV治療最新情報2013:結果、影響、そして機会』です。互いに補完しあうものですね。ガイドラインがこれまで以上に早期に治療を開始するよう勧告し、それを受けて治療最新情報では抗レトロウイルス治療の普及は著しいものの、早期治療の有効性が明らかにされたことから、治療を必要とする人の範囲も広がり、これまで以上に治療の普及に力を入れていかなければならないということを強調するかたちになっています。
 しかも、現下の金融情勢を踏まえれば、HIV/エイズ対策の資金が世界レベルで今後も増加を続けるとは考えられず、必然的にスマートな(抜け目のない?)投資によりそれをカバーしようという呼びかけになっています。エイズ対策の正念場なのですが、威勢のいいコメントとは裏腹に現状は厳しくもあります。以下は、治療最新情報に関するUNAIDSのプレスレリースの日本語仮訳です。
新ガイドラインに関するWHOのプレスレリースは日本語仮訳が世界基金支援日本委員会のサイトに掲載されています。あわせてご覧ください。
 http://www.jcie.or.jp/fgfj/06/2013/20130630.html



1000 万人近い記録的な数のHIV陽性者に抗レトロウイルス治療アクセス
2012年だけで過去最高の160万人が新規に治療を開始
http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/pressreleaseandstatementarchive/2013/june/20130630prtreatment/ (UNAIDS Press release)

ジュネーブ 2013年6月30日― 国連合同エイズ計画(UNAIDS)、世界保健機関(WHO)、ユニセフの新たな報告書『世界のHIV治療最新情報2013:結果、影響、そして機会』は抗レトロウイルス治療普及の動きが大きく加速していることを明らかにした。報告書によると、2012年末時点で抗レトロウイルス治療を受けているHIV陽性者の数は過去最高の970万人で、2011年末の810万人から、1年間で160万人も増加している。

報告書とともに明らかにされたWHOの新たなガイドラインは、HIV陽性者がもっと早く治療を始め、場合によっては直ちに開始するよう明確に勧告している。この新たなガイドラインのもとでは、2010年ガイドライン時点の推計より920万人多い、約2600万人(2590万人)のHIV陽性者が治療を開始する必要があるとされている。

「可能な限り多くの人に抗レトロ ウイルス治療を提供できるようにすることは、私たちにとって倫理的に重要であり、科学的な責務でもあります」とUNAIDSのミシェル・シデベ事務局長は語った。「これは私たちが取り組み続けなければならない課題であり、現在の困難な金融状況においても、治療へのアクセスを大きく拡大していくことは可能であると確信しています」

2015年時点で現行資金需要見通しの年間220億ドルから240億ドルが確保できれば、HIV対策の効率化を戦略的に進めていくことで、治療の拡大は可能であるとUNAIDSはみている。「私たちの推計では、賢明な計画策定によって、2015年までに約20%のコスト削減が可能になります。賢明な投資を行えばもっと多くの人の生命を抗レトロウイルス治療で救うことができるのです」

UNAIDSは、供給量が増えていく治療薬と医療用品の価格の引き下げ、配送システムの簡素化、エイズ対策全体の効率性の向上という3つの主要分野でコストの削減が可能だと考えている。ある。

コスト削減策はこの数年で、すでに大きな成果をあげてきている。たとえばHIV の母子感染防止のための治療薬の価格は2011年には800ドルだったのが、2013年には100ドル以下になっている。入札プロセスの競争性を高めることで、南アフリカはWHOの新ガイドラインで推奨されている1日1剤の抗レトロウイルス薬多剤混合剤の調達価格を1人あたり年間127ドルと世界で最も低く抑えることに成功した。この結果、南アフリカの抗レトロウイルス治療への支出は53%削減されている。

報告書はまた、米大統領緊急エイズ救済基金 (PEPFAR)が既存の費用効率化策を活用することで達成した成果についても強調している。PEPFAR が支援するプログラムのコストは、2004年に1人あたり年間1000ドル以上だったのが2011年には400ドルを下回り、半分以下になったと推定されている。

HIV検査の方法をより簡素化することによって(例えば、フィンガーピックHIV検査は30分で結果が出る)、さらなるコスト削減が期待されている。また、産科診療所や結核施設など既存の枠組みとHIVサービスとの統合化を進め、さまざまな部分の効率性を追求していくことも可能になっている。

新ガイドラインが設定されたことで、エイズ対策に取り組む各国やドナー機関、協力機関はさらに大きな成果の達成を求められることになる。新ガイドラインの勧告が実施されれば、2025 年までに推定 1350万人のエイズ関連の死亡と1900万人の新たなHIV感染を回避することができるのだ。




A record 10 million people living with HIV now have access to antiretroviral treatment
Biggest year on year increase as numbers of people accessing antiretroviral therapy increase by 1.6 million from 2011 to 2012

GENEVA, 30 June 2013—A new report from the Joint United Nations Programme on HIV/AIDS (UNAIDS), the World Health Organization (WHO) and UNICEF, Global update on HIV treatment 2013: results, impact and opportunities, shows a huge acceleration in the roll out and uptake of antiretroviral therapy since 2011. A record 9.7 million people living with HIV were accessing treatment in 2012 compared to just over 8.1 million in 2011––an increase of 1.6 million in one year alone.

New guidelines from WHO, issued together with the report, give clear recommendations that people living with HIV should start antiretroviral therapy much earlier, and immediately in some instances. Under this new guidance some 26 million (25.9 million) people will now be eligible for antiretroviral therapy, an additional 9.2 million from the previous 2010 guidance.

“It is our moral and scientific obligation to reach as many people as we can with antiretroviral therapy” said Michel Sidibé, Executive Director of UNAIDS. “This is what we will continue to strive for and we believe that we can significantly scale up access to treatment even within the current financial envelope.”

By making strategic efficiencies in HIV programming, UNAIDS estimates that expansion of treatment can be accelerated within the existing resource needs of between US$ 22-24 billion for 2015. “With smart planning, we estimate that cost savings of around 20% could be made by 2015 which, if invested smartly, would allow us to reach yet more people with lifesaving antiretroviral therapy.”

UNAIDS estimates that cost savings could be achieved through three main areas; a reduction in costs of medicines and medical supplies, particularly as volumes increase; simplifying delivery systems; and increasing efficiencies within the overall AIDS response.

Significant successes in reducing costs have been achieved in recent years. For example the price of medicines to prevent mother to child transmission of HIV was reduced from US$ 800 in 2011 to below US$ 100 in 2013. Through a more competitive bidding process, South Africa has reduced the cost of procurement of antiretrovirals to the lowest price anywhere in the world at US$ 127 per person per year for the fixed dose combination recommended in the new guidelines. This has resulted in a 53% reduction in expenditure on antiretroviral treatment for South Africa.

The report also highlights that the United States President’s Emergency Fund for AIDS Relief (PEPFAR) estimates that by leveraging existing opportunities for cost efficiencies it has more than halved the average cost per person receiving treatment in PEPFAR supported programmes––from more than US$ 1000 per person per year in 2004 to less than US$ 400 per person per year between in 2011.

Additional savings are expected as methods of testing for HIV become simpler and easier to administer (a fingerpick HIV test for example can now give results in 30 minutes). Other efficiencies are being made as more and more HIV services are being integrated into existing structures such as antenatal clinics and TB facilities.

The challenge set by the new guidelines will encourage countries, donors and partners in the AIDS response to strive for even greater results. If the recommendations in the new guidelines are implemented they would avert an estimated 13.5 million deaths and 19 million new HIV infections by 2025.



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