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zoom RSS TOP-HAT News第42号(2012年2月)

<<   作成日時 : 2012/03/01 15:33   >>

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        第42号(2012年2月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
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エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 《つなぐ つづける ささえあう》

2 世界基金10周年の特集ページを公開

3 絵に描いた餅では困る

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 《つなぐ つづける ささえあう》
 いまから11月の話を始めると、ずいぶん先のことのように思えてきますが、うかうかしていると1年はあっという間に過ぎてしまいます。今年11月24日(土)〜26日(月)に横浜市港北区の慶應義塾大学日吉キャンパスで開かれる第26回日本エイズ学会学術集会・総会の公式サイトが開設されました。今年のエイズ学会のテーマは「つなぐ つづける ささえあう」です。
 http://www.secretariat.ne.jp/aids26/index.html

 ん? どこかで聞いたことがあるような・・・。そうですね。2010年の世界エイズデー国内啓発キャンペーンのテーマは「続けよう」でした。2011年に実施されたコミュニティアクション2011(Community Action on AIDS 2011)は「エイズとわたし つながる コミュニティ」がテーマに掲げられていました。少しさかのぼって、2006年に東京で開かれた第20回日本エイズ学会学術集会・総会のメインテーマ「Living Together」は日本語にすれば、「一緒に暮らしている」、あるいは「ともに生きる」といったところでしょうか。もちろん、支えあう気持ちがなければ、一緒に暮らすことも、ともに生きることも困難です。

 ということで、今年のエイズ学会のテーマは実は、2006年の改正エイズ予防指針のもとで過去5年間、繰り返し指摘されてきた課題を集大成するかたちになっています。なあ〜んだ、寄せ集めか・・・などと言うなかれ。毛利元就の三本の矢のたとえもあるではないですか。

わが国では昨年、エイズ政策の基本となるエイズ予防指針の見直し作業がほぼ1年がかりで進められてきました。その結果として今年1月19日には、新たな改正指針が厚生労働省から告示されています。過去5年間の課題を集約し、新たな5年に臨む。反省なくして前進なし。いわばその大きな節目の年に、わが国のHIV/エイズ対策分野における最大の専門家集団である日本エイズ学会が、しっかりと現場に軸足を置いて学術集会に臨む。そうした姿勢を明確に示すメッセージとしてとらえる必要があります。

 第26回エイズ学会のサイトでは樽井正義会長(慶應義塾大学文学部教授)が《ご挨拶》の中で、おおむね以下のようにテーマの意図を説明しています。

 2009年以降の厳しい経済的窮状に直面する中で、HIV/エイズ分野における《日本と世界、わけてもアジアとの連携》が、「つなぐ」という言葉で強調されています。また、《治療法の簡易化、効率化、予防の個別施策層への集中、メンタルヘルスや薬物使用への配慮、治療と予防の新たな連携など、この10年の対策の努力を一方では継承し、他方では革新的な新方策を提起すること》が「つづける」に込められたメッセージです。そして、「ささえあう」には、基礎、臨床、社会の各セクターが協力し、エイズ政策をつくり支えていくような学会の姿が示されています。

 ぐっと圧縮して言えば、「国際的な連携」「対策の継続とそのための工夫」「多様なプレイヤーの参加とセクター間の協力」、これらが「つなぐ」「つづける」「ささえあう」という3つのキーワードに集約されているということでしょう。第26回エイズ学会、大いに期待が持てそうです。


2 世界基金10周年の特集ページを公開
 世界エイズ・結核・マラリア基金(世界基金)が今年1月で創設10周年を迎え、世界基金支援日本委員会のサイトに10周年ページが公開されています。基金創設にかかわった人たちや基金を支援する著名人らが登場するショートフィルム「世界基金 命を救う10年の軌跡」をYOU TUBEで見ることができるほか、世界基金に関する世界の論考も日本語仮訳で掲載されています。
 http://www.jcie.or.jp/fgfj/10th/

 世界基金は2000年の九州沖縄サミットで議長国・日本が、エイズをはじめとする途上国の感染症対策に新たな追加的資金が必要なことを訴えたのがひとつのきっかけとなって、2002年1月に創設されています。

 特集ページの説明によると《世界基金が提供する資金は、開発途上国に対する国際的な結核対策支援およびマラリア対策支援それぞれの約3分の2、エイズ対策支援の約5分の1を占め、各国の感染症対策を支える重要な資金源となっています》ということです。

 しかし、最近は世界経済の停滞から資金の拠出約束を果たせない国が多く、資金確保のめどが立たないために2013年末までラウンド11(第11次新規案件募集)は行わないことを決定するなど、10年目の試練に直面しています。


3 絵に描いた餅では困る
 ほぼ1年間にわたる見直し作業を経て、今年1月19日に厚生労働省から告示された改正エイズ予防指針について、産経新聞の宮田一雄編集委員が2月7日付けの経済紙ビジネスアイにコラム《エイズ予防指針改正 絵に描いた餅では困る》を掲載しました。
 http://miyatak.iza.ne.jp/blog/entry/2591694/

 コラムでは、2011年1月から9月まで9回にわたって開かれたエイズ予防指針作業班の議論の要点として以下の3点があげられています。

(1)現時点で必要な対策を網羅的に取り上げ、目配りがきいた指針だが、実施体制が伴わない。
(2)医療の提供に関してはエイズ拠点病院体制継続が打ち出された。ただし、HIV陽性者が歯科や人工透析などHIV関連以外の治療で他の医療機関を訪れる機会も増え、医療ニーズの多様化に対応する必要がある。
(3)予防と支援は切り離すことができないHIV/エイズ対策の両輪であり、対策の有効性を確保する意味でも少数者の人権に配慮した施策の遂行が求められる。

 次の5年間でこれらの課題を克服できるかどうか、わが国のエイズ政策の大きな分岐点といえそうです。

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