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zoom RSS 「医薬品特許プールは抗レトロ ウイルス薬の普及を助ける」

<<   作成日時 : 2011/10/18 16:39   >>

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(解説) 医薬品特許プールは世界保健機関(WHO)が採択した「公衆衛生と技術革新、知的財産権に関するグローバル戦略」の一貫として2010年に発足しました。医薬品の特許を所有している企業や大学、研究機関などが、自ら所有する特許権を提供し、第三者による製造や製品改良のための仕組みです。医薬品の特許は20年間、有効ですが、特許権の保有者がプールにその権利を提供することで、ジェネリック薬(後発医薬品)のメーカーは特許期間が満期になる以前に対象となる医薬品の開発に着手できるようになります。また、プールのライセンスが指定した国に対しては、開発した医薬品を輸出することもできます。特許保有者は利用者から特許権料を受けることになります。プールの運営には特許プール管理機構があたり、提供者と利用者の間の使用交渉や特許兼料の支払い、受け取りの管理を行います。

 医薬品特許プールに抗レトロウイルス薬のジェネリック薬メーカー2社が参加したことから、UNAIDSが2011年10月14日付で歓迎の意を表す記事をウエブサイトに掲載しました。その日本語仮訳です。医薬品特許プールには米国のギリアドが2011年7月、自社が所有する4種類の抗レトロウイルス薬の特許を提供するという発表がありました。これが製薬会社としては初の医薬品特許プールに対する特許提供だったそうです。今回の2社は特許の提供を受けてジェネリック薬を製造するメーカーとしては初の参加になります。



医薬品特許プールは抗レトロ ウイルス薬の普及を助ける 
2011年10月14日 国連合同エイズ計画(UNAIDS)
http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2011/october/20111014ampp/


オーロビンド ファーマとMedChem は医薬品特許プールに参加する最初のジェネリック抗レトロウイルス薬メーカーとなった。プールに参加することで、この2つの製薬会社は ギリアドサイエンシズと医薬品特許プールの間で2011年7月に交わされた合意を利用できるようになる。この合意により、ギリアド社は4つの抗レトロウイルス薬の知的所有権を特許プールに提供し、ジェネリック薬の製薬会社が使えるようにした。

新たな合意により、両製薬会社はemtricitabine、cobistat、elvitegravir、およびtenofovir、emtricitabine、cobistat、elvitegravir が含まれている「クワッド」という組み合わせ薬を製造することに署名した。さらに、ジェネリック製薬会社のMedChemはtenofovirも製造することにしている。

オーロビンドはすでにジェネリック抗レトロウイルス薬の主要メーカーとなっており、配布対象国を限定する条件のもとでギリアドサイエンシズから直接、提供されている自主的な個別特許許可によりtenofovir を製造していた。医学特許プールからの提供によりオーロビンドは、ギリアド社とのこれまでの契約は終了できることになった。この結果、オーロビンドは tenofovirを独自に製造し、以前よりより多くの国に直接、提供できるようになっている。これはtenofovirがより安いコストで広く利用できるようになることを意味している。

「医薬品特許プールにオーロビンドとMedchemが加わったことを歓迎する」とUNAIDSのポール・ドレイ事務局次長は語る。「抗レトロウイルス特許の所有者にはプールとの合意をはかること、ジェネリック薬メーカーにはプールで使用できる特許を活用して抗レトロウイルス治療の普及をはかることをUNAIDSは強く勧めている」

低・中所得国で抗レトロウイルス治療を受けている人は現在、世界で660万人と推定されている。それでも、治療が必要なのにアクセスを得られずにいる人がまだ900万人もいる状態だ。

医薬品特許プールはUNITAID(国際医薬品購入ファシリティ) によって2010年に設立された。特許のプールをつくることで、新しい抗レトロウイルス薬および抗レトロウイルス物質の情報を医薬品製造者や研究者から得ることによって治療のアクセスを拡大することを目指している。特許所有者や製薬企業と交渉が現在、数多く勧められている。






Medicines Patent Pool helps make antiretroviral medicines more widely available
14 October 2011

Aurobindo Pharma and MedChem have become the first producers of generic antiretroviral medicines to join the Medicines Patent Pool. By joining the Pool, the two manufacturers are able to take advantage of the agreement signed between Gilead Sciences and the Medicines Patent Pool in July 2011. The July agreement made Gilead’s intellectual property on four antiretroviral medicines available to the Patent Pool for licensing to generic manufacturers.

Through the new agreement, both pharmaceutical companies have signed up to produce emtricitabine, cobistat and elvitegravir and the combination pill called the ‘Quad’ which contains tenofovir, emtricitabine, cobistat, and elvitegravir. In addition, generics manufacturer MedChem has also chosen to produce tenofovir.

Aurobindo is already a major producer of generic antiretroviral medicines, and was previously manufacturing tenofovir under a separate voluntary license granted directly from Gilead Sciences which carried restrictions to distribute to several countries. Through a key provision in the Medicine Patent Pool’s licenses, Aurobindo was able to end its previous agreement with Gilead. This will now allow Aurobindo to independently produce tenofovir, which is off patent in India and directly distribute it to a wider number of countries than the previous license had permitted. This should help to make tenofovir more widely available at a lower cost.

“We congratulate the Medicines Patent Pool for completing this agreement with Aurobindo and Medchem,” said Paul De Lay, UNAIDS Deputy Executive Director, Programme. “UNAIDS strongly encourages other antiretroviral patent holders to establish agreements with the Pool, and for generic manufacturers to utilize the licenses that the Pool can facilitate to expand access to antiretroviral treatment.”

There are currently an estimated 6.6 million people receiving antiretroviral treatment in low- and middle-income countries around the world. However a further 9 million people who are eligible for treatment still do not have access.

The Medicines Patent Pool was established in 2010 with the support of UNITAID. It aims to increase access to newer antiretroviral medicines by creating a pool of patents and intelligence on antiretroviral production donated by medicine producers. It is currently in negotiations with a number of other patent holders and producers.

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