エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト

アクセスカウンタ

zoom RSS TOP-HAT News第26号(2010年10月)

<<   作成日時 : 2010/10/29 22:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
        第26号(2010年10月)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、TOP-HAT Newsは東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」でお読みいただけます。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに デフレに負けないキャンペーン

2 TOP-HATフォーラム(東京都エイズ談話室)をリニューアル公開

3 エイズの時代のアート

4 Think About AIDS公開録音

5 フォーラム「HIV陽性者と地域診療」

◇◆◇◆◇◆


1 はじめに デフレに負けないキャンペーンを

 12月1日の世界エイズデーを中心にした国内のHIV/エイズ啓発キャンペーンのチラシがAPI-Net(エイズ予防情報ネット)のウエブサイトからpdf版でダウンロードできます。表には今年のキャンペーンテーマと、なぜそのテーマを選んだのかを伝えるメッセージ。裏には、いったい何を続けるの?という疑問にこたえるための6項目、およびその説明が掲載されています。
  http://api-net.jfap.or.jp/event/HivInsWeek/Wad2010_02.html

今年のテーマについては第24号でも取りあげましたが、反復を厭わずというキャンペーンの鉄則に従い、もう一度、紹介しておきましょう。

「続けよう 〜Keep the Promise, Keep Your Life」

説明だらけで文字ばかりのチラシは敬遠されるというリスクを承知のうえで、チラシはあえて、「なぜ」と「何」の説明に集中しているようですね。認識の共有をキャンペーンの基盤として重視したいという選択と集中の結果でしょうか。裏返していえば、いままでのキャンペーンがいかに選択と集中に欠けていたかを示しているのかもしれません。API-Netの世界エイズデー特設サイトには、チラシのpdf版とともに、《ダウンロードしてご自由に印刷配布してください》との表示もあります。

大量に印刷したチラシを用意し、全国に発送する。そうした集中管理型の発想を脱し、ネットワーク型のキャンペーンを追求することで、印刷や輸送の費用を大きく削減することができます。過剰在庫の問題も解消されます。こんなことはビジネスの世界では常識なので、遅ればせながらという感じがしないこともありませんが、実はそうした発想の転換に基づくコスト削減の努力はいま、デフレ環境にある日本だけでなく、全世界のHIV/エイズ・キャンペーンが直面する共通の課題でもあります。オンディマンド・ベースというか、必要な人が必要なだけプリントアウトして使う方式への転換ですね。

たとえば、世界エイズキャンペーン(WAC)も、公式サイトの《世界エイズデー2010》という告知の中で、《残念なことに、今年は経済的な理由から印刷した資料を郵送することはできません。しかし、以下のようなオンライン・ツールの作成を進め、ダウンロードして活用してもらうことで、皆さんの世界エイズデー・キャンペーンをユニークなものにしていただきたいと思います》と報告し、世界中のエイズ対策関係者に協力を求めています。

「I am living my rights(私には生きる権利がある)」というポスターとハガキは10カ国語でダウンロードできるようになっているそうです。ご関心がお有りの方はHATプロジェクトのブログで《世界エイズデー2010について》の日本語仮訳をご覧ください。 http://asajp.at.webry.info/201008/article_3.html


2 TOP-HATフォーラム(東京都エイズ談話室)をリニューアル公開

《はじめに》でも書いたようにHIV/エイズ対策を取り巻く経済および情報環境はここ数年、大きく変化しています。かなりの逆風を覚悟しなければならない変化ではありますが、一方でITツールの活用という追い風も背中の方からそよそよと吹いています。変化の時代に対応し、知恵を働かせて経済危機に負けないキャンペーンを展開していくにはどうしたらいいのか。友よ、その答えは風が知ってるだけさ・・・ボブ・ディランと一緒に鼻歌を歌っている場合ではありませんね。

 エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて運営するHIV/エイズ総合情報サイトTOP-HATフォーラム(東京都HIV/AIDS談話室)がリニューアル・オープンしました。  http://www.tophat.jp/

 《トップページのWhat’s New欄では、最新の情報をきめ細かく、簡潔にお伝えするよう情報収集スタッフが365日24時間、眠っている時間は夢にまで見て、内外の動向の把握に努めています》

 どれほどたくさんの人が、どれほど多様な立場と視点でHIV/エイズとの闘いを続けているのか。世界の、そして日本国内のさまざまな動きをほぼリアルタイムでお伝えできるかどうか。自信はありませんが、志を高く持ち、そうした野心的サイトを目指したいとは思います。こまめに更新しますので、ひんぱんにご覧いただければ幸いです。


3 エイズの時代のアート

 東京都写真美術館で開かれている展覧会『ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現』(10月2日〜12月5日)の出品アーティスト4人が9月30日、日本記者クラブ(東京都千代田区内幸町)で記者会見を行い、エイズの流行と対峙する中で生み出された自らの作品について語りました。

「ラヴズ・ボディ」展には、写真を中心に8人のアーティストの作品が展示されています。英文のサブタイトルが「art in the age of AIDS」(エイズの時代のアート)となっていることでも分かるように、8人の作家は、自らがHIVに感染していたり、親しい知人や恋人をエイズで失ったりした経験を持ち、その作品もエイズの流行に深く影響を受けています。

記者会見にはこのうち、AAブロンソン、ウイリアム・ヤン、スニル・グプタ、ハスラー・アキラ/張由紀夫の4氏が出席しました。残るフェリックス・ゴンザレス=トレス、エルヴェ・ギベール、ピーター・フジャー、デヴィッド・ヴォイナロヴィッチの4人が出席していないのは、すでにエイズで死亡しているからです。

 ニューヨークを拠点に活動するカナダ出身のAAブロンソン氏の作品「吊られた男」は、裸でつり下げられた自らの姿を撮影しています。1994年にエイズで仕事仲間のアーティスト2人を相次いで失い、「パートナーがいなくなって、どうしたらいいのか分からなくなった」という状態を表現した作品です。もうひとつの作品は、生後10日の赤ちゃんが父親であるひげもじゃの男性に抱かれています。この赤ちゃんの両親は、ゲイとレズビアンの2組のカップルであり、そうした家族のかたちを通して、エイズの流行によってニューヨークの人たちが経験した深い絶望とそこから生まれた新たな希望が表現されています。

 中国系オーストラリア人のウイリアム・ヤン氏はエイズで死亡した元恋人の最後の日々を写真と文章で克明に記録しています。スニル・グプタ氏は、同性愛行為が長く非合法だったインドでエイズの流行と直面する性的少数者の姿を20年にわたり撮り続けてきました。

 ハスラー・アキラ/張由紀夫氏は「RED STRING」という一連の作品で人と人とをつなぐ赤い糸を登場させています。たとえば、男性同士が抱き合う人形は、互いにからませた指先が血の色に塗られ、日常生活におけるHIVの感染の可能性が皆無なわけではないことを想起させる作品です。

アーティストであるハスラー・アキラ氏とエイズアクティビストとしての張由紀夫氏は同一人物であり、感染した人を探し出し、排除しようとするかのような予防への過度な傾斜の危うさを赤い糸で示しています。エイズの時代において、人と人とが触れあうことの大切さを表現した作品は、HIV/エイズの流行が過ぎ去った物語などでは決してなく、まさに今日的な課題であることを示しています。


4 Think About AIDS公開録音

 ラヴズ・ボディ展の開催にあわせ、東京都写真美術館1階ホールでは11月8日(月)午後7時から8時半まで、「Think About AIDS」の公開録音が行われます。Living Together計画とTOKYO FMが共催する《HIV陽性者の手記の朗読会+ライブ・パフォーマンス》のイベントで、歌手の中村中さん、フジテレビアナウンサーの佐々木恭子さんをはじめ多数のゲストが出演する予定です。展覧会チケットを持っている人が対象で定員190人。当日午前10時から東京都写真美術館1階受付で、整理番号付き入場券を配布。ラヴズ・ボディ展および公開録音については東京都写真美術館のサイトをご覧ください。 
 http://syabi.com/contents/exhibition/index-340.html


5 フォーラム「HIV陽性者と地域診療」

 エイズ&ソサエティ研究会議の第103回フォーラム「HIV陽性者と地域診療〜ねぎし内科診療所の経験から」を11月10日午後6時半から、ねぎし内科診療所(東京・四谷三丁目)で開催します。詳細はHATプロジェクトのブログ《第103回フォーラムのお知らせ》をご覧ください。
 http://asajp.at.webry.info/201010/article_1.html


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
TOP-HAT News第26号(2010年10月) エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる