世界エイズデー2019 におけるUNAIDS事務局長メッセージ

(解説)2019年の世界エイズデーを前に国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ事務局長がプレス声明を発表しました。その日本語仮訳です。英文はUNAIDS公式サイトでご覧ください。動画もついています。
 https://www.unaids.org/en/resources/presscentre/pressreleaseandstatementarchive/2019/november/world-aids-day-2019-message-from-executive-director-winnie-byanyima


世界エイズデー2019 におけるUNAIDS、ウィニー・ビャニマ事務局長メッセージ
 2019年 12月 1日、プレス声明
 
私はコミュニティを信じています。
 コミュニティは変化を起こします。
 コミュニティは流行の最初期からHIVと闘ってきたからこそ、エイズ終結に向けた最も大きな希望でもあるのです!
国や町や村で流行が激化していく中で、女性がコミュニティをひとつにつなぎ、増大する家族ケアの負担も担ってきました。
そうしたボランティアの活動を、私たちはあまりにも長い間、当然のことだと考えてきました。
 逆境に直面する中で、ゲイ男性やセックスワーカー、薬物使用者は、平等な市民として健康への権利を主張するために自らのコミュニティを組織してきました。
 そうなのです。それぞれのコミュニティが自らの価値を証明してきました。そのことを私たちは知っています。議論の余地はありません。
コミュニティがなければ、いまなお2400万もの人が治療を受けられないままだったでしょう。HIV陽性の女性やHIVの影響を受けている女性が主導するコミュニティがなければ、子どもの新規HIV感染をなくし、親を失った子供たちを育て、病にある人の世話をすることもできなかったでしょう。
ブルンジでは25年前、ジャンヌという女性がHIV陽性であることを女性として初めて明らかにしました。ジャンヌはいま指導者として医療を受ける権利を求め、闘いを続けています。
ウクライナのヤナはHIVに感染して生まれた20歳の女性です。彼女のような若い指導者たちがジャンヌに続いています。ヤナは東ヨーロッパの若者に呼びかけTeenergizerというグループを設立しました。年長者が権力を握る世界に対し、彼女は若い仲間が自ら意見を言い、選択できるようになってほしいと思っているのです。
 中央アフリカ共和国に住むフィアクレは、紛争で避難民となった何万という人の一人です。診療所と連携を保ち、自分自身と仲間たちが抗レトロウイルス薬を得られるよう、それを阻む障壁を乗り越えるチェックポイントを作っています。こうした助けがなければ、それぞれの人が治療薬を確保するために大きな危険を冒さなければならないのです。素晴らしい活動です。
お分かりいただけると思いますが、コミュニティは世界各地で大きな成果を生み出しています。
しかし、それが当然だというような考え方は変えなければなりません。
今年の世界エイズデーにあたり、UNAIDSはHIVと闘う活動家やコミュニティの業績に敬意を示すものです。道半ばにして亡くなったすべての人を忘れません。深く敬意を表します。活動家たちは沈黙に挑み、それぞれのコミュニティで人の命を救うためのサービスを実現してきました。しかし、女性や他の多くの人びとによる数えきれないほどの貢献があったとしても、それは政府が責任を免れる理由にはなりません。
各国政府は、HIVサービスの少なくとも30%をコミュニティ主導にすることを約束しました。そのことを忘れないようにしましょう。 
すべてのHIV資金の6%がコミュニティ活動のまわるようにし、人権を促進し、エイズ終結を阻む有害な法律を変更することにも合意しました。
人権を擁護し、差別や犯罪化、スティグマをなくすための活動することは、大きな危険を伴う仕事であることも明確にしておく必要があります。
 活動家が最善を尽くして仕事ができるよう条件を整えることを私たちは政府に求めています。
エイズ終結には、コミュニティが対策を主導できるようにすること、そして、そのために政府が約束を果たしていくことが必要です。
UNAIDS事務局長・国連事務次長、ウィニー・ビャニマ

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