ウガンダの世界エイズデー記念式におけるムセベニ大統領発言を国際エイズ学会(IAS)が憂慮


(解説)ウガンダのムセベニ大統領が世界エイズデーのスピーチで「HIVに感染することは社会の恥だ」などと語ったと伝えられ、国際的に強い批判を受けています。国際エイズ学会(IAS)も看過できないとしてプレスリリースを発表しました。その日本語仮訳です。
 なお、ムセベニ大統領は今年2月、同性愛行為に厳しい罰則を科した反同性愛法に署名し、この時も国連合同エイズ計画(UNAIDS)やIASの強い批判を受けました。この反同性愛法は大統領の署名時点で成立しましたが、その後、ウガンダ憲法裁判所が8月1日に無効の決定を出しています。


ウガンダのムセベニ大統領が世界エイズデー記念式で行ったHIV陽性者に関する発言への国際エイズ学会(IAS)の対応
http://www.iasociety.org/Web/WebContent/File/IAS_Statement_9Dec2014.pdf

【2014年12月8日スイス・ジュネーブ】国際エイズ学会はウガンダのムセベニ大統領が世界エイズデー記念式で行った発言に対し深い懸念を抱いている。その発言は、HIV陽性者を差別し、科学的に証明されている予防手段を否定するものだ。 

 ムセベニ大統領はフォート・ポータルで演説し、割礼手術とコンドーム使用のHIV感染予防効果を否定した。大統領はさらにHIVに感染することは「私たちの社会では恥辱である」と付け加えた。恐るべき誤りである。

 ムセベニ氏の発言は偏見と差別を助長し、ウガンダの国民が生死にかかわる治療と予防のサービスを受けられるようにするための努力を妨げるものだ。

 HIV分野で世界最大の専門家集団として、IASはウガンダ大統領に対し、不穏当な反科学的政策を改め、HIV陽性者を中心にすえて流行に対応するよう要求する。



The IAS responds to President Museveni of Uganda’s World AIDS Day commemoration remarks stigmatizing people living with HIV

Geneva, Switzerland–December 8th 2014- The International AIDS Society (IAS) is deeply concerned about the President of Uganda's World AIDS Day commemoration remarks that stigmatized people living with HIV and disputed scientifically proven HIV prevention methods.
President Museveni, speaking at Fort Portal, dismissed the efficacy of circumcision and condom use in HIV prevention. He added that having HIV is a " shame and disgrace to our society." These comments are horribly misguided.
Mr Museveni’s remarks fuel stigma and discrimination and hamper efforts to get life-saving treatment and prevention services to Ugandan citizens.
As the world's largest membership body of HIV professionals, the IAS calls on the Ugandan President to reverse his country's disturbing trend of anti-science policies and put people living with HIV at the center of the country's response to the epidemic.
 

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