CDC バイタルサインズ 生命を救うHIVケア(その2)


(解説)CDCのバイタルサインズに掲載された「生命を救うHIVケア」の続きです。現状の「問題点」として、米国内の120万人のHIV陽性者の多くが治療を受け体内のウイルス量を抑制する状態には至っていないことを上げています。また、ウイルス抑制を「HIV治療の目標」として明確に掲げ、それを実現する4つのステップを示しています。
 さらに米国ではすでにHIV陽性者の8割が検査で自らの感染を知っているのに、治療を受けている人は4割にとどまっている。このギャップの解消が米国の大きな課題というわけです。米国のように医療基盤が整っている国でもこの現状。どうすればこのギャップを解消できるのか。「エイズ流行の終結は近い」といったハッタリ発言を繰り返していれば解決できる問題ではないでしょうという印象を強く受けます。



CDC バイタルサインズ 生命を救うHIVケア(その2)
http://www.cdc.gov/vitalsigns/hiv-aids-medical-care/index.html


問題点

 HIV陽性者の多くがウイルス抑制を実現できていません。

 ウイルス抑制はHIV治療の目標です。4段階のステップがあります。

ステップ1:HIV検査と診断
 HIV陽性者の約14%は検査で感染を確認していません。
 HIVに感染しているかどうかを確認するには検査を受ける必要があります。感染を確認することで、ウイルス抑制に必要な治療を受けられるようになり、他の人にHIVが感染するリスクを低減することもできます。

ステップ2:HIV陽性者が治療を続けられるようにする。
 HIV治療を継続的に受けている人はHIV陽性者全体の40%にとどまっています。
 治療を開始すれば、自らの健康を保ち、パートナーを守るための治療と予防のサービスを受けることができます。
 医師、看護師、およびその他の保健医療提供者は、予約確認などの方法で患者の治療継続を助けることができます。

ステップ3:HIV治療薬の処方
 HIV陽性者の37%しかHIV治療薬の処方を受けていません。HIV感染を知らなかったり、知っていてもHIV治療を受けていなかったりする人がたくさんいるのです。
 しかし、HIV治療を受けている人は92%が治療薬の処方を受けています。
 医師、看護師、およびその他の保健医療提供者はHIVに感染している人には誰でも体内のウイルス量を下げるためにHIV治療薬を処方すべきです。

ステップ4:患者のウイルス抑制達成を助ける
 HIV陽性者で体内のウイルスを抑制できている人は全体の30%しかいません。多くの人がHIV感染を知らないか、治療を受けていないか、HIV治療薬を服用していないかのいずれかの状態にあります。
 しかし、HIV治療を受けている患者は76%がウイルス抑制を達成しています。
 医師、看護師、およびその他の保健医療提供者は患者がHIV治療を開始し、継続するのを助ける重要な役割を担っています。

 資料:CDC National HIV Surveillance System and Medical Monitoring Project, 2011.


HIVケアの一連の流れは改善の必要がどこにあるかを示しています
 120万人のHIV陽性者のうち86%は検査でHIV陽性と分かっています。40%はケアを受けています。37%は抗レトロウイルス薬を処方されています。30%はウイルス量が抑制されています。

ウイルス抑制の達成には:より多くのHIV陽性者を医療につなげる必要があります。
 円グラフ1:HIV陽性者全体の内30%がウイルスを抑制していますが、70%は抑制していません。
 円グラフ2:ウイルスが抑制されていないHIV陽性者のうち、66%は検査でHIVに感染していることが分かっていますが、医療は受けていません;20%は感染していることが分かっていません:10%は抗レトロウイルス薬を服用していますがウイルスは抑制されていません;4%は医療を受けているものの抗レトロウイルス薬は服用していません。

HIV治療薬はHIV陽性者が長く生きていくことを助けます。
 HIVに感染していない人の平均寿命は79歳です。20歳でHIV感染が分かり、現在HIV治療を受けている人の平均寿命は71歳です。20歳でHIV感染が分かり、HIV治療を受けていない人の平均寿命は32歳です。


このページの最終更新:2014年11月25日
資料:National Center for HIV/AIDS, Viral Hepatitis, STD, and TB Prevention, Division of HIV/AIDS Prevention
このページの管理者:Office of the Associate Director for Communications (OADC)



 Not enough people living with HIV have achieved viral suppression.

Viral suppression is the goal of HIV medical care. There are four key steps:

Step 1: HIV testing and diagnosis.
About 14% of people living with HIV have never been diagnosed.
Everyone needs to be tested to find out if they have HIV so they can start getting the medical care needed for viral suppression and reduce their risk of transmitting the virus to others.

Step 2: Getting and keeping people living with HIV in medical care.
Only 40% of people living with HIV have received regular HIV medical care.
Once in medical care, people can get HIV medicines and prevention services to help them stay healthy and protect their partners.
Doctors, nurses, and other health care providers can use strategies, such as appointment reminders, to help patients stay in care.

Step 3: Prescribing HIV medicines.
Only 37% of people living with HIV are prescribed HIV medicines. Too many have not been diagnosed or are not in HIV medical care.
However, of patients in HIV medical care, 92% are prescribed HIV medicines.
Doctors, nurses, and other health care providers should prescribe HIV medicines to everyone with HIV to lower the amount of virus in the body.

Step 4: Helping patients achieve viral suppression.
Only 30% of all people living with HIV have achieved viral suppression. Too many have not been diagnosed, are not in medical care, or are not taking HIV medicines.
However, of patients in HIV medical care, 76% achieve viral suppression.
Doctors, nurses, and other health care providers play an important role in helping their patients start and stay on HIV medicines.

SOURCES: CDC National HIV Surveillance System and Medical Monitoring Project, 2011.



HIV care Continuum Shows Where Improvements are Needed
Of the 1.2 million people living with HIV, 86% are diagnosed, 40% are engaged in care, 37% are prescribed antiretroviral medicines, and 30% are virally suppressed.

Achieving Viral Suppression: More People with HIV Need to be in Medical Care
Pie chart #1: Among all people living with HIV, 30% are virally suppressed and 70% are not virally suppressed. Pie chart #2: Among all people living with HIV who are not virally suppressed, 66% are diagnosed but not in care; 20% are not diagnosed; 10% are on antiretroviral medicines but not virally suppressed; and 4% are in care but not on antiretroviral medicines.

HIV Medicines Help People with HIV Live Longer
The average lifespan of a person without HIV is 79 years. The average lifespan of a person with HIV diagnosed at age 20 taking current HIV medicines is 71 years. The average lifespan of a person with HIV diagnosed at age 20 not taking current HIV medicines is 32 years.


Page last reviewed: November 25, 2014
Page last updated: November 25, 2014
Content source: National Center for HIV/AIDS, Viral Hepatitis, STD, and TB Prevention, Division of HIV/AIDS Prevention
Page maintained by: Office of the Associate Director for Communications (OADC)

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