女性セックスワーカーに対する強制検査復活について、国際エイズ学会(IAS)がギリシャ政府非難の声明を


(解説) ギリシャ政府が女性セックスワーカーに対し、拘留とHIVの強制検査実施の政策を復活させたことから、国際エイズ学会(IAS)がただちに非難声明を発表しました。治療の進歩により、検査の普及と早期の抗レトロウイルス開始の必要性が世界的に強調されていますが、それは強制的な検査の実施によってなされるものではないということをHIV/エイズ分野で世界最大の研究者集団であるIASが改めて明確にしました。短い声明ですが、時をおかずに発表したことは時宜を得た重要な対応というべきでしょう。


声明 国際エイズ学会(IAS)
http://www.iasociety.org/Web/WebContent/File/IAS_Greece_MOH_Statement_5_July_2013.pdf

ギリシャ政府の女性セックスワーカーに対する強制検査復活について

 2013年7月5日(スイス・ジュネーブ) ギリシャ保健省が今週、女性セックスワーカーを拘留し、強制的なHIV検査を行う法律の復活させたことに対し、国際エイズ学会(IAS)は本日、非難を行った。

 IASはHIV強制検査を差別的政策と考えている。そのような政策がエイズの流行に大きな影響を受けてきた女性セックスワーカーたちを地下に潜らせ、さらに大きなHIV感染のリスクにさらす結果になることはこれまでにもエビデンスとして示されてきた。

 人権を尊重することなしに、HIVの流行を終らせることはできないということをIASは強く主張するものである。

 経済危機の影響で、ギリシャではすでにHIV新規感染が増加しており、監禁、強制検査政策は流行の拡大に拍車をかけるだけである。



Statement

Greek Government’s reinstatement of forced HIV testing for female sex workers

Friday 5 July, 2013 (Geneva, Switzerland)--The International AIDS Society (IAS) today condemned the decision announced this week by The Greek Ministry of Health to reinstate legislation giving it powers to detain and force female sex workers to test HIV.

The IAS believes that a policy of forced HIV testing is discriminatory and points out that evidence has shown in the past that such a policy increases the likelihood of driving the key affected population of female sex workers underground, putting them at even further risk of HIV infection.

The IAS strongly argues that there will be no end to the HIV epidemic without advancing human rights in parallel. Forced detainment and HIV testing is a clear breach of human rights.

New HIV infections are already increasing in Greece due to the country’s economic crisis and a mandatory policy of detainment and testing will only fuel the epidemic there.

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