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zoom RSS TOP-HAT News第112号(2017年12月)

<<   作成日時 : 2017/12/29 19:13   >>

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        第112号(2017年12月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 2017年を振り返る 

2 第22回国際エイズ会議参加登録受付開始

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 2017年を振り返る
 世の中はどうなっちゃうのかと、はらはらしながら過ごしてきた2017年もいよいよ年の瀬を迎えました。もちろん、年が改まっても波乱含みの世界情勢は続くでしょうし、日本の先行きもなかなか見通せません。HIV/エイズの流行にも当然、様々な変動要因があります。予定調和ではすまないぞ、という程度のことは覚悟しておかなければならないでしょう。新たな変化と変動に備える意味でも、2017年はどんな年だったのかを改めて振り返っておく必要がありそうです。

【1月】エイズ予防指針の議論本格化
感染症法に基づくエイズ予防指針と性感染症予防指針の改定に向けた厚生科学審議会感染症部会のエイズ・性感染症に関する小委員会が1月23日に第2回会合を開きました。前年12月に発足した小委員会は4月までに計4回の会議を開催して指針改定案をまとめ、厚労省でパブリックコメントの募集を経て、改定の大臣告示に向けた作業に移っています。今回の委員会はHIV陽性者が委員に含まれず、参考人として出席するにとどまるなど、GIPA(HIV陽性者のより積極的な参加)という国際的原則からすると議論の進め方については後退するかたちになりました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=403928

【2月】最後のスカラシップ報告会
 2016年11月の第30回日本エイズ学会(鹿児島)にHIV陽性者参加支援スカラシップで参加した人たちの報告会が2月19日、東京で開かれました。このスカラシップ制度は2006年の第20回学会(東京)で創設され、以後10年にわたって継続しましたが、第30回学会が最後になっています。したがって、報告会もこの時が最後となりました。スカラシップの意義や終了に至る経緯についてはTOP-HAT News第102号(2017年2月)でも報告しています。
 http://asajp.at.webry.info/201702/article_4.html
 終了は残念でしたが、今年11月の第31回学会では、その趣旨を引き継ぐプログラムとして「ポジティブトーク」というHIV陽性者のセッションが設けられ、大きな成果を上げています。

【3月】U=Uキャンペーン
 米国内を中心に著名なHIV/エイズ研究者やエイズ対策団体、HIV陽性者支援団体などが賛同して2016年7月に発表されたコンセンサス声明『ウイルス量が検出限界以下のHIV陽性者からのHIV性感染のリスク』が日本でも次第に注目を集めるようになりました。
https://www.preventionaccess.org/consensus
 『抗レトロウイルス治療(ART)を受け、血液中のウイルス量が6カ月以上、検出限界以下となっているHIV陽性者(PLHIV)からのHIV感染のリスクは存在しないと見なせる』としており、U=Uキャンペーン(注)の根拠になっています。
(注)Undetectable(検出限界以下)ならUntransmittable(感染はしない)というメッセージを広く伝え、HIV陽性者に対する偏見や差別の解消を目指すキャンペーン。

【4月】『力強い科学、果敢なアクティビズム』
 国際エイズ学会(IAS)の年次書簡は2017年のかなり早い時期にIAS公式サイトで公表され、4月にはAPI-Net(エイズ情報ネット)で日本語仮訳のPDF版が紹介されています。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html#a20170428
『力強い科学、果敢なアクティビズム』はそのタイトルです。本文では『エイズ運動の歴史はクライアントと保健医療従事者、アクティビストと政策決定者、研究者とコミュニティの間の協力の物語です。協力することこそがスティグマと差別と排除に終止符を打つ唯一の方法です』とも書かれています。

【5月】 メインビジュアルにキース・へリング氏の作品
 東京エイズウィークス2017のメインビジュアルがキース・へリング氏の作品『Silence=Death』に決まりました。
 http://aidsweeks.tokyo/
「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿をモチーフにしたこの作品は、エイズ患者の権利を訴えた団体アクト・アップのために へリング氏が1980年代に制作したポスターで、エイズに対する当時の政府や社会の無関心を警告しています。
東京エイズウィークス2017は、11月の第31回日本エイズ学会学術集会・総会と会期をあわせ、メインのイベントが11月23〜26日に東京・中野で開催されました。

【6月】 HIV.govに変わった理由
 米国政府のHIV/エイズ啓発サイトAIDS.govの名称が、6月5日付でHIV.govに変わりました。6月5日は36年前の1981年にエイズの最初の公式症例が公表された日です。
 https://www.hiv.gov/
 プレスリリースによると、変更の理由は以下の2つだということです。
 ・治療の進歩でエイズを発症していないHIV陽性者の方が、エイズを発症している人より多くなった。
 ・サイト検索のサーチは「AIDS」より「HIV」で行う人の方が圧倒的に多い。

【7月】『UPDATE! エイズのイメージを変えよう』
 2017年の世界エイズデーに向けた厚労省、エイズ予防財団主唱の国内啓発キャンペーンのテーマが『UPDATE! エイズのイメージを変えよう』に決まりました。
 http://www.ca-aids.jp/theme/
治療の進歩を踏まえて「エイズのイメージ」を更新し、新たな予防や支援の枠組みを構築していこうというメッセージです。中でも予防や治療の普及を妨げる社会的な偏見と差別の克服、そして誤解の解消は、最重要の「アップデート」対象とされています。

【8月】報告の横ばい状態続く
 厚労省のエイズ動向委員会が8月30日に開かれ、2016年の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の確定値が発表されました。エイズ予防情報ネット(API-Net)に年報が掲載されています。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html
 2016年の年間報告数の合計は1448件で、この10年、ほぼ1500件前後で推移してきた「報告の横ばい状態」が依然、続いています。
 これまで年4回、開催されていた動向委員会は2017年から年2回開催に変わりました。横ばい状態の継続を考えると、当然の変更ではありますが、HIV感染の動向に変化があったときにいち早くその変化を察知するには、委員会による動向把握とあわせ、さまざまな立場からの研究や分析が必要になります。

【9月】年間75ドルで最新抗レトロウイルス治療
 インテグラーゼ阻害剤のドルテグラビルを含めた最新の抗レトロウイルス治療(ART)用の合剤をジェネリック薬で供給するための国際合意が多数の関係機関の間で成立し、9月21日に国連総会開催中のニューヨークで発表されました。プレスリリースによると、南アフリカやケニアなど90以上の低・中所得国で2018年から患者一人当たり年間75ドルで使用できるようになるそうです。
 http://www.ca-aids.jp/features/186_retrovirus.html

【10月】HIV検査サービスに関する WHO・UNAIDS声明
『新たな機会と 継続的な課題』と題された声明が8月28日、世界保健機関(WHO)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)から発表されました。HIV検査の普及は国内でも急務とされているだけにこの声明は日本にとっても重要です。エイズ予防情報ネット(API-Net)には10月3日、日本語仮訳のPDF版が掲載されました。
http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html#a20171003
声明は検査普及に向けた2大原則として『人権の重視』と『公衆衛生アプローチ』をあげ、『義務的もしくは強制的検査は推奨しない』と明記しています。

【11月】You tubeでインタビュー動画を配信
 『未来へつなぐケアと予防 Living Together』をテーマにした第31回日本エイズ学会学術集会・総会が11月24日から26日まで中野サンプラザで開かれました。会場で収録された講演者らのインタビュー動画は、You tubeで配信。学会終了後も引き続きFacebookで見ることができます。
 https://www.facebook.com/pg/31AIDSjp/videos/?ref=page_internal

【12月】変わる世界 代わる指導者
 HIV/エイズ対策の観点からも、2017年は世界の指導者が交代した年として記憶に残りそうです。1月には米国の大統領がバラク・オバマ氏からドナルド・トランプ氏に代わりました。国連事務総長には元ポルトガル首相で、国連難民高等弁務官も務めたアントニオ・グテレス氏が就任しました。7月にはエチオピアの・テドロス・アダノム・ゲブレイサス元外相が世界保健機関(WHO)の新事務局長となり、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)理事会は11月、空席だった事務局長に元銀行家のピーター・サンズ氏を選びました。サンズ氏の就任は来年3月です。


2 第22回国際エイズ会議参加登録受付開始
“Breaking Barriers Building Bridges”(壁を破り、橋を築こう)をテーマにした第22回国際エイズ会議(AIDS2018)は2018年7月23日(月)から27日(金)まで、オランダのアムステルダムで開かれます。そのオンライン登録受付が世界エイズデーの2017年12月1日(金)から始まりました。Early Registrationの締め切りは2018年2月15日(木)です。詳しくはAIDS2018公式サイトでご覧ください。
http://www.aids2018.org/

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