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zoom RSS TOP-HAT News 第111号(2017年11月)

<<   作成日時 : 2017/12/05 19:42   >>

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        第111号(2017年11月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 『HIV陽性者はなぜ予防に取り組むのか』

2 ピーター・サンズ氏を任命 グローバルファンド新事務局長

3 『私の健康、私の権利』 UNAIDSが世界エイズデー啓発キャンペーン

4 パレードは5月6日(日) TOKYO RAINBOW PRIDE 2018 

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 『HIV陽性者はなぜ予防に取り組むのか』
 HIV/エイズの流行に大きな影響を受けている国連加盟国の政府や国連機関、市民社会組織などが参加する『世界HIV予防連合』が10月10日にジュネーブで創設会合を開きました。このことはすでにTOP-HAT News第110号(2017年10月)でも紹介してありますが、『世界全体で新規HIV感染を75%減らすためのロードマップ』というタイトルの短い記事だったので、予防連合自体については1行分しか言及していません。
 したがってHIV陽性者の国際組織である世界HIV陽性者ネットワーク(GNP+)がこの会合に参加し、ローレル・スプレイグGNP+事務局長が『HIV陽性者はなぜ予防に取り組むのか』という注目すべきテーマで演説を行ったことにも触れないままでした。
「HIVに感染している人はもう予防とは関係ないでしょ?」といった疑問や質問はきっと、GNP+にもしばしば寄せられるのでしょうね。
「いや、そうではなくて・・・」と説明するのは簡単なようで、なかなか難しい。
GNP+の公式サイトには『世界HIV予防連合の創設会合におけるローレル・スプレイグ事務局長の力強い声明』という見出しでこのときの演説要旨が掲載されています。「ああ、そうなのか」と論点が分かりやすく説明されているので、改めて紹介しておきましょう。
https://www.gnpplus.net/laurel-spragues-statement-at-the-inaugural-meeting-of-the-global-hiv-prevention-coalition/

わが国のHIV予防対策にとっても示唆に富む内容を含んでいます・・・と言っても英文のままではなかなか読む気になりませんね。エイズ&ソサエティ研究会議では、演説要旨の日本語仮訳をほぼ全文に近いかたちで作成し、HATプロジェクトのブログに掲載しました。こちらもあわせてご覧ください。
http://asajp.at.webry.info/201710/article_3.html

スプレイグ事務局長は演説の中で『HIV予防において、HIV陽性者が担える役割は、2つの重要なメッセージを明確に伝えることです』と述べています。思い切って意訳すれば以下の2点でしょうか。
 1 HIV検査で陽性となったとしても、大丈夫ですよ。
 2 でも、現状ではHIVに感染していない方が生活は楽ですよ。
 さらに検査でHIV陽性とわかったばかりの人には『あなたが生き残るために必要なものはもう、すべてこの世界にありますよ』と伝えたうえで、相矛盾する印象もある上記2メッセージについて「矛盾はしません」と次のように述べています。
 『HIV予防については、人びとを脅すようなメッセージが使われることがあまりにもしばしばありました。HIV陽性者はまるで悪魔であるかのように描かれるのです。こんなやり方ではうまくいくわけがありません』
どうも海の向こうの話というわけでもなさそうですね。
『医学的な理由であれ、社会的な偏見のためであれ、HIV検査の結果を恐れるようになればなるほど、感染を心配する人は検査を受けようとしなくなります。安心してHIVについて語り、HIV検査を受けられること、そしてHIVに感染した状態で生活を続けていけること、それが伝わることがHIVに感染しないでいることを容易にします』
 演説は目新しい考えを述べているわけではありません。治療の進歩によって注目されている『予防としての治療(T as P)』が成立する前提としても『予防としての支援(S as P)』が必要です。これはHIV陽性者やHIVに影響を受けてきた人たちが30年も前から繰り返し、機会があるごとに主張してきたことでもあります。
 『それでもなお、HIV陽性者は予防の議論の中では、失敗者として排除されることが、あまりにもしばしば起きています』
 そうした経緯を踏まえ、スプレイグ事務局長は演説の中で『わずかの時間でいいのですが』と呼びかけました。
『HIV陽性者を予防の失敗者として考えていなかったかどうか、皆さんの胸に問い直してください。そしてパートナーであり、同時に予防に関する知識が最も豊富な人として、私たちのことをもう一度、思い浮かべてください』
日本のHIV/エイズ対策に取り組む人たちの間でも、共有しておきたい認識というべきでしょう。



2 ピーター・サンズ氏を任命 グローバルファンド新事務局長
 世界エイズ・結核マラリア対策基金(グローバルファンド)理事会は11月14日、事務局長に元スタンダード・チャータード銀行最高経営責任者(CEO)のピーター・サンズ氏を任命しました。サンズ氏は任命の知らせを受け「感染症は今日、人類が直面する最も深刻な危機の一つです。私たちが協力して資金を調達し、強靭な保健システムを構築し、地域において有効な対応を策定すれば、三大感染症の流行に終止符を打ち、繁栄を促進し、グローバルな健康安全保障を強化できます」と語っています。
グローバルファンドは事務局長選考が難航し、マーク・ダイブル前事務局長が任期満了で5月末に退任した後は、マライケ・ヴェインロクス官房長が事務局長代行を務めていました。



3 『私の健康、私の権利』 UNAIDSの世界エイズデー啓発キャンペーン
 12月1日の世界エイズデーに向けて、世界各国、各都市はそれぞれのテーマを掲げて啓発キャンペーンを展開しています。今年の日本国内のテーマは、すでにお伝えしているように《UPDATE! エイズのイメージを変えよう》です。
 東京都エイズ予防月間(11月16日〜12月15日)のテーマは《私たちにできる事》。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)も国境を越えてキャンペーンを展開しているので紹介しておきましょう。
テーマは《My health, my right(私の健康、私の権利)》。今年は基本的人権の一つである『健康の権利』を中心に据えています。一人一人の健康の権利が尊重されなければ、検査の普及をはかることも、治療を広げていくこともできません。したがって、公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行の終結も、健康の権利を尊重しなければありえませんというメッセージです。
キャンペーンのパンフレットは日本語でも入手することができます。API-Net(エイズ予防情報ネット)でPDF日本語版をダウンロードしてください。
 http://api-net.jfap.or.jp/

米国は11月1日、HIV.gov の公式サイトでデボラ・バークス大使(エイズ対策調整官)のメッセージとともにテーマを発表しました。
《Increasing Impact Through Transparency, Accountability, and Partnerships(透明性と説明責任とパートナーシップで成果を上げる)》
う〜ん。バークス大使のメッセージはエイズ&ソサエティ研究会議HATプロジェクトのブログに日本語仮訳が掲載されています。
http://asajp.at.webry.info/201711/article_2.html



4 パレードは5月6日(日) TOKYO RAINBOW PRIDE 2018
『パレード』と『フェスタ』をメインイベントとするTOKYO RAINBOW PRIDE 2018の開催案内がオフィシャルWebサイトに掲載されています。
http://tokyorainbowpride.com/
《『東京レインボープライド』は、 性的指向や性自認(SOGI=Sexual Orientation, Gender Identity)のいかんにかかわらず、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、各個人が幸せを追求していくことができる社会の実現を目指すイベントの総称です》(オフィシャルWebサイトから)
 フェスタDAYは年5月5日(土)、パレードDAYは5月6日(日)となります。会場は代々木公園イベント広場です。また、4月28日(土)〜5月6日(日)は『レインボーウィーク』として東京都内を中心に全国各所でイベントが実施される予定です。

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