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zoom RSS UNAIDSが報告書『いかにしてエイズはすべてを変えたのか 』を発表 その4

<<   作成日時 : 2015/07/21 15:58   >>

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誰も置き去りにしない
 キーポピュレーションに対するHIV予防サービスの拡大は目覚ましいが、それでもまだ、大きなギャップが残っている。何らかのかたちでセックスワークを犯罪として扱っている国は100カ国を超えているが、セックスワーカーたちは最も高いレベルのコンドーム使用率が報告されている集団でもある。ほとんどの地域で80%を超えている。

 薬物使用は大半の国で依然、犯罪とされているが、それでも注射針・注射器交換プログラムや代替薬治療へのアクセスを認めている国は多い。2014年には、注射薬物使用者のHIV陽性率はすべての地域で減少してきたように見える。

 しかし、男性とセックスをする男性の新規HIV感染は増加している。かつて大きく感染を減らすことに成功した西ヨーロッパや北米でとくに増加傾向が顕著である。HIV予防の努力は、新たな現実にあわせ、男性とセックスをする男性のニーズを把握して進める必要がある。

 HIV感染予防のために医療的な割礼手術を受ける成人男性は増えている。2008年から2014年12月までに優先14カ国で910万人が割礼手術を受けた。2014年だけで320万人である。エチオピアとケニアではすでに目標のカバー率80%を超えている。

 結核(TB)は依然、HIV陽性者の死因のトップである。世界全体では、エイズで亡くなる人の5人に1人が結核だった。しかし、2004年と2014年の間に抗レトロウイルス治療が普及し、HIV陽性者の結核発症を65%抑えてきたことから、結核による年間の死者は33%減少している。

 HIV陽性者への差別を禁ずる法律があると報告している国は74カ国に上る。しかし、HIV感染を隠していることや他の人にHIVが感染するような行為を犯罪とする法律がある国も61カ国ある。76カ国では同性間の性行為が犯罪とされている。このうち7カ国では死刑になることもある。

 トランスジェンダーの人たちはほとんどの国で、分離されたジェンダーとして認識されておらず、公共政策や社会保護プログラムの対象からも外されている。世界はまだ、ジェンダーの不平等、およびジェンダーに基づく暴力や迫害をなくすという目標の達成からははるか遠いところにいる。


より良質のデータ
 各国はHIV対策のモニタリングや評価に力を入れている。2014年には国連加盟国の92%がUNAIDSにHIVデータを報告した。質の高い流行のモニタリングとデータ収集、報告は他のいかなる疾病よりも完全なものであり、HIVデータは世界で最もしっかりした統計になっている。このことはHIVの流行動向を明確に描き出すだけでなく、それぞれの国の流行の動きに合わせ、適切な対策を組み立てていくことも可能にしている。

 『いかにしてエイズはすべてを変えたのか』とともに、UNAIDSは新たなデータのビジュアル特集 AIDSinfoを発足させた。このビジュアル素材はすべてのディバイスに対応し、利用者に世界、地域、および各国のHIVデータが地図やグラフ、図表などにより、ひと目で分かるよう工夫されている。


『いかにしてエイズはすべてを変えたのか』
 UNAIDSの報告書は、エイズ対策が過去15年間、国際保健や開発分野に与えてきた影響とSDGsの成功を確かなものにするための重要な教訓を臨場感と説得力をもって描き出している。
 
 報告書『いかにしてエイズはすべてを変えたのか ― MDG6:エイズ対策からの希望がもたらした15年間の15の教訓』は過去15年を振り返るとともに、エイズ対策の今後と2030年のエイズ流行終結への道を示している。

 UNAIDSの重要文献であり、2015年7月14日にエチオピアの首都アジスアベバのゼウディツ病院で国連の潘基文事務総長、エチオピアのケセテベルハン・アドマス・ ベルハン保健大臣、UNAIDSのミシェル・シディベ事務局長、エチオピアHIV陽性者コミュニティのアビヨット・ゴダナさんらが出席して開かれた地元イベントで公表された。


2014/2015年の世界の統計
・ 1500万人 抗レトロウイルス治療を受けているHIV陽性者数(2015年3月)
・ 3690万人[3430万〜4140万人] 世界のHIV陽性者数
・ 200万人[190万〜220万人] 年間の新規HIV感染者数
・ 120万人[100万〜150万人] 年間のエイズ関連の死者数

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