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zoom RSS TOP-HAT News第73号(2014年9月)

<<   作成日時 : 2014/09/26 20:47   >>

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        第73号(2014年9月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
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エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 保健システム強化とエボラへの対応 エイズ対策の視点から

2 日本語でエボラ情報を得る

3 第4回AIDS文化フォーラムin京都

4 10.16キャンペーン開始 コミュニティアクション2014

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 保健システム強化とエボラへの対応 エイズ対策の視点から
 西アフリカで拡大するエボラ出血熱の流行は、一つの疾病の流行にとどまるものではなく、流行国の保健基盤を含めた社会機能の崩壊、さらには地域の不安定化を招きかねない危機となっています。国連安全保障理事会は9月18日に緊急会合を開き、各国に対応を呼びかける決議を採択しました。

公衆衛生上の問題を「国際の平和と安全」に対する危機と位置づけ、安保理が決議を採択するのは、2000年と2011年に続いて3例目となります。前の2回はHIV/エイズに関する決議でした。

 安保理は15の理事国が1カ月交代で議長国となります。2000年1月は米国が議長国の順番にあたっており、1月10日にまる1日かけてエイズ問題の集中討議を行っています。当時のアル・ゴア米副大統領が議長を務め、21世紀に向けた安全保障の新たな概念を打ち出したことでも知られる会合です。

冷戦後10年を経て、安全保障が国家間の紛争や戦争の抑止だけではとらえきれず、保健医療、開発、貧困、環境、麻薬、テロ対策などさまざまな課題を視野に入れる必要があることが認識されるようになりました。日本が力を入れて取り組んでいた「人間の安全保障」にも通じる考え方です。

安全保障の観点から当時、それら諸課題の中でとりわけ重視されたのが世界規模で広がるHIV/エイズの流行でした。安保理の集中討議を出発点として、同じ年の7月に開かれた九州沖縄サミットでは途上国の感染症対策への新たな追加的資金の必要性が強調され、翌2001年6月の国連エイズ特別総会を経て02年1月に世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)が創設されています。

 そのグローバルファンドの公式サイトには、今年9月8日付のニュースフラッシュで西アフリカのエボラ流行に関する対応が紹介されています。グローバルファンド日本委員会のサイトにも、このうち「エボラ出血熱への対応」「システム強化の必要性」の2本のレポートが日本語仮訳で掲載されているのでご覧ください。
 http://www.jcie.or.jp/fgfj/06/2014/20140908.html

 今回の流行は、もともと保健システムの基盤が脆弱だった西アフリカ諸国で発生し、その基盤の弱さのために、本来なら防げるはずの医療の現場でも感染が広がりました。また、それが逆に保健システムの一層の脆弱化を招く結果にもなり、流行国ではエボラだけでなく、初期症状が似ているマラリアや継続的な対応が必要なHIV/エイズ、結核など他の疾病の治療さえ困難な状態です。

 グローバルファンドはエイズ、結核、マラリアという世界三大感染症の流行に対応することを目的に設立された基金ですが、保健システムがうまく機能しなければ、個別の疾病への対応も困難になります。逆にエイズ、結核、マラリアという個別の疾病への対応を抜きにして保健システムの強化を望むことはできません。保健システム強化か個別疾病対策か、という二者択一の選択ではなく、どちらも重要です。

今回のエボラの流行について、グローバルファンドは、疾病間の保健情報の共有化を進め、エイズやマラリアのプログラムの従事者をエボラ対策に応援派遣するなど、危機への対応を可能にするため、疾病の枠を超えて柔軟に人材や資金を活用していく方針を打ち出しています。日本は九州沖縄サミットにおける感染症分野への貢献から、グローバルファンドのコンセプトの生みの親として高い評価を受けてきました。このことは21世紀の日本の貴重な外交資産にもなっているだけに、感染症対策をめぐる国際社会の動きには引き続き高い関心を示していく必要がありそうです。


2 日本語でエボラ情報を得る
 エボラ出血熱への対応は「はじめに」でも紹介したようにHIV/エイズ対策とも無縁ではありません。日本語で情報が得られるサイトをいくつか紹介しておきましょう。感染経路や医療環境を考えれば、日本国内でエボラ出血熱の流行が拡大する可能性は極めて低いと考えられます。国立感染症研究所の公式サイトには8月8日付でリスクアセスメントが掲載されているのでご覧ください。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/1094-disease-based/a/viral-hemorrhagic-fever/ebora/idsc/4905-ebola-ra140808.html

 ただし、それならもう日本は対応しなくてもいいやということにはなりません。国境なき医師団日本のサイトには、流行国からの現地情報が定期的に報告されています。現地の緊迫した状況や混乱、医療従事者不足の深刻さなどが伝わってきます。
 http://www.msf.or.jp/

 元小樽市保健所長の外岡立人医博のサイト「パンデミックアラート」では現在、エボラ情報を集中的に取り上げています。欧米メディアの報道の日本語による紹介も手厚く、速報性が高いことから現地の状況や世界の対応を把握するうえで大変、参考になります。
 http://pandemicinfores.com/diary.html

 厚生労働省検疫所のサイトFORTH(海外で健康に過ごすために)には、公式情報がこまめに更新されています。エボラだけでなく、海外旅行者が注意すべき他の疾病の情報も豊富です。
http://www.forth.go.jp/news/2014/09021454.html



3 第4回AIDS文化フォーラムin京都
 「エイズを学ぼう エイズを知ろう」をテーマにした第4回AIDS文化フォーラムin京都は10月4日(土)、5日(日)の2日間、京都市上京区の同志社大学新町キャンパス尋真館で開かれます。夏の横浜とともに、秋の京都でもAIDS文化フォーラムがすっかり定着しました。プログラムも豊富です。公式サイトでご覧ください。
Website: http://hiv-kyoto.com/
Facebook: https://www.facebook.com/AidsBunkaForum


4 10.16キャンペーン開始 コミュニティアクション2014
 HIV/エイズ分野の3つのNPOと公益財団法人エイズ予防財団が中心になって進める情報共有型キャンペーンCommunity Action on AIDS(コミュニティアクション)の2014年キャンペーンが10月16日(木)にスタートします。

 期間は12月15日(月)までの2カ月間で、世界エイズデー(12月1日)を中心にHIV/エイズに関連した様々なイベントや話題を下記公式サイトでこまめに紹介していきます。
Website: http://www.ca-aids.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/CommunityActiononAIDS

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