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zoom RSS TOP-HAT News第71号(2014年7月)

<<   作成日時 : 2014/08/04 20:52   >>

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        第71号(2014年7月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 案ずるより産むが連携

2  開会式で撃墜事件犠牲者を追悼 メルボルンAIDS2014

3 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が「ギャップ報告書」

4 プログラムはこちら  第21回AIDS文化フォーラムin横浜

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 案ずるより産むが連携
 エイズ対策は行政だけで進められるものではないし、行政を抜きにして成立するものでもありません。同じことはエイズ対策に取り組むNGOやNPOにも言えるでしょう。HIV感染予防やHIV陽性者の支援のためのきめの細かい活動は、現場に最も近いところにいるNGOやNPOを抜きにしては成立しないけれど、逆にNGOやNPOだけで支えきれるものでもありません。

ずいぶん前からCBO(コミュニティにベースを置いた組織)といった表記が使われているのも、サービス提供の対象となる人たちと価値観を共有する組織、あるいは対象となる人たち自身が担い手でもある組織の強みを巧まずして言い表しています。ただし、対策の全体像のすべてをそうした組織が担いきれるわけではないということは、実際にさまざまな対策に取り組んでいる皆さんが、日々の活動の中で誰よりも痛感していることでもあるでしょう。

 エイズ予防財団が最近、発行した『NGOとの連携によるエイズ対策事例集』には、厚生労働省の「HIV感染症およびその合併症の課題を克服する研究」班がほぼ2年がかりで国内のHIV/エイズ対策の連携事例を調査した成果がまとめられています。

長期にわたって継続するエイズの流行に対応するには、行政機関とNGOやNPOとの信頼関係に基づく協力と連携が不可欠なことは、厚労省のエイズ予防指針の中でも繰り返し強調されてきました。ただし、現実にどのような協力と連携が行われているのか。その様子はあまり経験として共有されていない印象もあったので、そうした欠落を補う貴重な資料といえるでしょう。

20ページ余りのカラフルな冊子には「思春期の性的マイノリティ支援から始まる性感染予防」「待ってるだけじゃ始まらない?地域でのアウトリーチ活動」「NGO・当事者とともに考えるエイズ啓発」など7つのテーマのもとに、行政とNGOやNPOが協力してエイズ対策に取り組んでいる全国の事例13件が紹介されています。丹念に実践事例を集めていくと、様々な試みが続けられ、成果をあげていることが分かります。

もちろんこの13例がすべてというわけではありません。日本全体を見渡せば、もっとたくさんの連携事例があるはずです。その中には、努力はしているものの、必ずしもうまくいってはいないケース、資金的な裏付けがあればより大きな成果を生み出せるのに、いまは限定的な成果にとどまっているようなケースもあるはずです。

また、紹介された事例の中にも、せっかくここまで成果があがるようになったのに、昨今の国や自治体の財政事情や政治的な理解の欠如に抗しきれず、もう息切れしそうなケースもあるかもしれません。成果とともに課題も見えてくる。その意味でも具体的な事例を知ることは大切です。

行政の担当者は2年か3年で代わることが多いので、意欲はあっても、どうもNGOとのお付合いの仕方が分からないという戸惑いもあります。「連携」という言葉に構えすぎると、かえって敷居が高くなってしまいます。最初のころは何かと失敗もあるし、衝突することもあるでしょう。経験値を高めるという意味では、失敗も成功のうちです。冊子の事例が「そうかこうすればいいのか」というヒントになり、もう少し地元のNGOやNPOとお付合いしてみようかという雰囲気が広がっていくと、エイズ対策をめぐる国内の風景も変わってくるかもしれません。API-Net(エイズ予防情報ネット)には冊子のpdf版も掲載されているので、こちらでご覧下さい。
http://api-net.jfap.or.jp/ngo/index.html


2  開会式で撃墜事件犠牲者を追悼 メルボルンAIDS2014
 「STEPPING UP THE PACE(ペースを上げよう)」をテーマにした第20回国際エイズ会議(AIDS2014)が7月20日から25日まで、オーストラリアのメルボルンで開かれました。20日の開会式では、マレーシア航空17便の撃墜事件で亡くなった会議参加予定者6人を偲び、1分間の黙祷が捧げられました。

 ウクライナ東部で17日に撃墜されたマレーシア航空17便の乗客の中には少なくとも6人のAIDS2014参加予定者が含まれていたことが、会議の主催者である国際エイズ学会(IAS)によって確認されています。発生直後にはオーストラリアの新聞が、会議参加予定者100人以上が乗っていたと伝えていましたが、IASのフランソワーズ・バレ-シヌシ理事長は19日の記者会見で、この報道を事実上、修正しました。「オーストラリアとマレーシア、オランダの当局と連絡を取り、確認したところ、死亡した会議出席者は6人だった。ほかにも数人いる可能性はあるが、これまでに報道されていたような人数ではない」ということです。

 死亡者の中には2002年から2004年までIASの理事長を務め、途上国の抗レトロウイルス治療普及に力を尽くしたオランダの医師、ジョープ・ランゲ博士も含まれていました。開会式ではIASの歴代理事長11人が壇上に上がり、亡くなった6人に1分間の黙祷を捧げました。バレ-シヌシ理事長は「AIDS2014をこの人たちに捧げます。その思い出を忘れません」と語っています。


3 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が「ギャップ報告書」
 AIDS2014の開催に先立ち、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が7月16日、世界のHIV/エイズの流行状況を分析した新たな報告書を発表しました。世界のHIV陽性者数とその中で実際に治療を受けられる陽性者数とのギャップ、HIVサービスを利用できる人とできない人のギャップ、そもそも感染を知っている陽性者と知らない陽性者のギャップなど、世界のHIV/エイズ対策が課題として抱えるさまざまなギャップに焦点を当て、「THE GAP REPORT(ギャップ報告書)」というタイトルがつけられています。2030年までにエイズの流行を終結に導くにはいま、このギャップを埋める努力をしなければならないという趣旨ですね。

 報告書によると、世界のHIV陽性者数は2013年現在の推定で3500万人に達しており、このうち1900万人は自らのHIV感染に気付いていないということです。

UNAIDSのミシェル・シデベ事務局長はこの報告書の指摘を踏まえ、7月20日のAIDS2014開会式では、置き去りにされる人が誰一人いなくなるようにするための新たな「キャッチアップ」計画の必要性を強調しました。エイズの流行を2030年までに終結に導くことを目指して「いまこそ感染が最も多く起き、最も多くの人が亡くなっているところに限りある資金を集中しなければならない」と語り、「世界の新規HIV感染の75%が集中する15の流行国を対象にしたキャッチアップ計画」を呼びかけています。

 ギャップ報告書のプレスリリース、およびファクトシートの日本語仮訳がHATプロジェクトのブログに掲載されています。
 プレスリリース 
 http://asajp.at.webry.info/201407/article_6.html
 ファクトシート
 http://asajp.at.webry.info/201407/article_14.html


4 プログラムはこちら  第21回AIDS文化フォーラムin横浜 
 8月1日(金)〜3日(日)の3日間、かながわ県民センター(JR横浜駅西口徒歩5分)で開かれる第21回AIDS文化フォーラムin横浜のプログラムが公式サイトに掲載されています。
 http://homepage2.nifty.com/iwamuro/abf2014.pdf

 横浜で第10回国際エイズ会議が開かれた1994年にスタートしたAIDS文化フォーラムは今年で20周年になります。1日午前のオープニングは「HIV/AIDSの歴史を振り返り、未来につなぐ@」をテーマに「治療薬がなかった時代を振り返り、これからを展望します」。午後は「HIV/AIDSの歴史を振り返り、未来につなぐA」として、本年度アカデミー賞3部門受賞の映画『ダラス・バイヤーズクラブ』が上映されます。
 

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