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zoom RSS TOP-HAT News 第69号(2014年5月)

<<   作成日時 : 2014/05/30 14:22   >>

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        第69号(2014年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 『最も勇敢な私の友達』

2 HIV母子感染予防対策マニュアル第7版発行

3 過去最多1590人 昨年のHIV感染者・エイズ患者報告確定値

4 一緒にテーマを考えよう

5  とも・ナビweb

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 『最も勇敢な私の友達』
 アフリカの小さな村で暮らすHIV陽性の少年とその友達の少女を主人公にした絵本『最も勇敢な私の友達』(原題:The Bravest Boy I Know)は、HIVに感染した子供たちがいま、治療の進歩により、世界中で学校に通い、友達と遊び、元気に暮らしていることを美しいイラストとともに伝えています。国連合同エイズ計画(UNAIDS)と国連世界観光機関(UNWTO)の関連財団が共同で刊行し、UNAIDS公式サイトからウエブ版の絵本やビデオがダウンロードできるようになっています。
 http://www.unaids.org/en/resources/campaigns/2014/20140508thebravestboyiknow/

 ゾウのように強く、チータのように速く、ライオンのように勇敢に・・・。素晴らしいですね。でも服薬を続けるのは簡単なことではありません。気分が悪くて一日中、眠くなることもあります。残念ながらすべて英語・・・と思っていたら、国連広報センターがビデオの日本語字幕版を作成し、同センターの公式サイトにアップしています。こちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=IK9ODCKel4U&list=UUG_ZRAiAw0d2DzO4N5YTsaw

 UNAIDSのサイトには『Children and HIV(子供とHIV)』というファクトシート、および学校や家庭で絵本を読んで話し合うための手引き(Discussion Guide)も掲載されており、こちらの日本語仮訳はHATプロジェクトのブログで見ることができます。

子供とHIV ファクトシート
http://asajp.at.webry.info/201405/article_6.html

『最も勇敢の私の友達』話し合いの手引き
http://asajp.at.webry.info/201405/article_7.html

《HIV予防のサービスが拡大したことから、2012年には子供のHIV新規感染が2001年より52%も減少している。大きな成果というべきなのだが、それでも子供のHIV新規感染者数は依然として受け入れがたいほど多い》

ファクトシートは世界のHIV母子感染の現状をこう指摘しています。データを紹介しておきましょう。
 
HIV陽性の子供の数      330万人[300万〜370万人] 
治療が必要な子供の数        190万人[170万〜220万人]
治療を受けている子供の数 65万人
年間の子供のHIV新規感染    26万人〔22万〜32万人〕
エイズ関連の子供の年間死者    21万人[19万〜25万人]
子供の1日平均HIV新規感染者数   700人
子供の1日平均エイズ関連死亡者数 600人
 (子供は15歳未満)

いますぐ治療が必要な子供は190万人もいるのに、そのうち125万人は治療を受けることができません。治療を受けなければHIV陽性の子供の半数は2歳未満で死亡し、5歳の誕生日を迎えることはほとんどできない。絵本の主人公の男の子ケンディには大きな希望がありますが、その一方で、治療が必要な子供の3分の2は治療を受けることができず、ケンディのように学校に通える年齢まで成長することも望めない。それもまた、途上国の厳しい現実です。

 HIVの母子感染をゼロにすることは世界のエイズ対策の大きな目標の一つです。同時に、いま治療を必要としている子供たちが治療を受けられるようにすることも非常に大切です。また、治療を受けている子供たちが元気に成長し、生活していけるような環境を整える。このこともまた非常に重要です。そのためにはどうしたらいいか。それを考えていく上では「話し合いの手引き」が参考になりそうです。

 ビデオの日本語字幕は今回、国連広報センターが作成し、ファクトシートや話し合いの手引きの日本語仮訳は特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議がまとめています。それぞれの担当者が必要性を独自に判断して作業を開始し、互いの動きを知って協力体制が生まれました。国連機関とNPOの連携協力という意味でも、ささやかながら貴重な成果です。日本語で絵本をお楽しみいただくとともに、啓発活動などに活用してください。



2 HIV母子感染予防対策マニュアル第7版発行
 厚労省の「HIV 母子感染の疫学調査と予防対策および女性・小児感染者支援に関する研究班」がHIV 母子感染予防対策マニュアル第7版を発行しました。わが国のHIV母子感染予防対策について巻頭言で次のように指摘しています。

 《今や日本全国ほとんどの産婦人科診療施設で、ほとんどの妊婦さんが妊娠初期検査の一環としてHIV 検査を受検される時代になっています。また妊娠初期に診断されることで、その後の治療により母子感染はほぼ100%回避可能ともなっています。この進歩には、医学や社会の進歩に合わせて途切れることなく改訂を続けてきた本マニュアルが大きな助けになっていたと確信しています》

このマニュアルは2000年に初版を発行。今回は第6版発行から3年間の医学の進歩、より効果的な抗HIV薬の開発を踏まえ、改訂を行ったということです。API-Net(エイズ予防情報ネット)でPDF版がダウンロードできます。
http://api-net.jfap.or.jp/library/guideLine/boshi/index.html


3 過去最多1590人 昨年のHIV感染者・エイズ患者報告確定値
厚生労働省のエイズ動向委員会が5月23日に開かれ、昨年(2013年)1年間の国内における新規HIV感染者・エイズ患者報告数(確定値)がまとまりました。

HIV感染者報告数 1106件 過去2位
エイズ患者報告数  484件 過去最多
感染者・患者合計  1590件 過去最多

 感染者報告が最も多かったのは2008年の1126件です。また、これまでエイズ患者報告が最も多かったのは2011年の473件、感染者・患者合計では2008年の1557件でした。

 国内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は累積で2万3015件に達し、このうち2007年以降の7年間で計1万件を越えています。動向委員会では最近の傾向を「高止まりのまま横ばい」ととらえており、岩本愛吉委員長(東京大学医科学研究所教授)は委員長コメントで国民に向けて「引き続きHIV/エイズについての理解を深めていただきたい」と呼びかけました。

さらに各自治体に対しても「エイズ予防指針を踏まえ、個別施策層(特にMSM)を中心に、利用者の利便性に配慮した検査・相談事業に取り組むとともに、国民のHIV/エイズに対する関心を高め、受検行動に結びつけるよう、普及啓発に努めることが重要である」と述べ、継続的な努力を促しています。委員長コメントの全文はAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載されています。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/2013/13nenpo/nenpo_menu.htm


4 一緒にテーマを考えよう
 2014年度世界エイズデーを中心にした国内啓発キャンペーンのテーマを策定するため、公益財団法人エイズ予防財団がAPI-Net(エイズ予防情報ネット)で広く意見募集を行っています。募集期間は6月25日(水)までです。

 キャンペーンのテーマを策定するプロセスにエイズ対策の現場の意見が反映できるよう、エイズ予防財団ではネットによる意見募集の他、東京と大阪で1回ずつフォーラムを開催。そこで出された意見を集約したうえで、候補案を厚労省に提案します。東京フォーラムはすでに終わっていますが、大阪のフォーラムは6月11日(水)午後6時半から大阪市浪速区の「chotCASTなんば」で開催予定です。詳細はAPI-Netでご覧ください。
 http://api-net.jfap.or.jp/lot/2014camp_theme.html


5 とも・ナビweb
 HIVに感染して治療・通院している人たちを支援するサイト「とも・ナビweb」が開設されました。
 http://www.janpplus.jp/tomonavi/
《治療薬の進歩によって、HIVは慢性的に経過する病気になってきています。ウイルスを抑えるだけでなく、他の合併症や生活上の課題を早く見つけて、うまくHIVと付き合っていくことが大切です》

 NPO法人ぷれいす東京とNPO法人日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスが制作・運営するサイトで、治療と生活に関する基本的なアドバイスと、健康について自ら考えるきっかけを提供していくということです。



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