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zoom RSS エイズを克服し国際保健を促進するための国連合同エイズ計画(UNAIDS)−ランセット委員会

<<   作成日時 : 2013/11/09 18:10   >>

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(解説)安倍首相夫人の安倍昭恵さんが、エイズを克服し国際保健を促進するための国連合同エイズ計画(UNAIDS)−ランセット委員会の委員に加わったことが8日、菅義偉官房長官の記者会見で発表されました。昭恵夫人は今年6月、第5回アフリカ開発会議(TICAD5)でも、配偶者プログラムでアフリカと日本のHIV/エイズの流行を取り上げたシンポジウムを開催し、その後も東京・新宿2丁目のコミュニティセンターaktaを訪問するなどHIV/エイズ対策に高い関心を示してこられました。国際舞台でも大いに存在感を発揮してほしいですね。
 ところで、UNAIDS−ランセット委員会といっても、えっ、何の委員会なの?という人の方が多いのではないでしょうか。6月28、29の両日、マラウィの首都リロングウェで開かれた第1回会議の実施報告書がpdf版で公表されていたので、その中からBACKGROUND(背景説明)の部分を日本語に訳しました。参考にしていただければ幸いです。

 ポスト2015の開発課題については現在、国連で議論が進められていますが、どうも感染症対策は劣勢の印象で、HIV/エイズとの闘いも重要課題から外されてしまいそうな懸念があります。一生懸命がんばって成果を上げたら、周囲からもうほどほどでいいんじゃないのといった心ない声が上がり始めた・・・。それはないよねという感じです。委員会の健闘に期待しましょう。

 報告書pdf版(英文)はこちらからダウンロードできます。
http://www.unaids.org/en/media/unaids/contentassets/documents/unaidspublication/2013/JC2537_UNAIDS_LancetCommission_Malawi-meeting-report_en.pdf



エイズを克服し国際保健を促進するための国連合同エイズ計画(UNAIDS)−ランセット委員会

背景説明
 エイズを克服し国際保健を促進するための国連合同エイズ計画(UNAIDS)−ランセット委員会は2013年5月に発足した。マラウィのジョイス・バンダ大統領、アフリカ連合のンコサザナ・ドラミニ=ズマ委員長、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院のピーター・ピオット学長の3人が共同委員長を務めている。委員会はUNAIDSとランセットが招集し、エイズ対策の先駆的経験を引き出すために、国家元首や市民社会(HIV陽性者、若者を含む)の代表、政策決定者、開発専門家、民間企業の指導者などが一堂に会した。委員会の目的は、ポスト2015の開発課題の中で保健課題の議論を活性化させ、その実現のための政治的な動きを生み出すこと、そしてエイズの終わりに向けて一層の前身をはかることである。
委員会は以下の3つの質問に答えるために設立された。
 ・エイズの終わりに向けて何が必要か。
 ・エイズ対策の経験を国際保健改革の力にしていくにはどうしたらいいのか。
 ・より公平かつ効果的で持続可能な国際保健の実現を想定し、世界のエイズ対策と保健全体の近代化を同時に進めていくにはどうしたらいいのか。

 これらの質問に答えるために委員会はエビデンスを整理し、関心を高め、力を結集して行動にあたることを目指している。

・エビデンスの整理。重要課題の再検証を進め、その根拠を整理していくことで、エイズの終わりに向けた努力を進め、HIVへの投資を持続的な開発のテコとして役立てるための具体的な行動提案を行う。
・関心を高める。委員会は主要なオピニオンリーダーに対し、エイズ対策のさらなる改革の必要性、およびエイズ対策が果たしうるより広範な開発課題への貢献について認識を深めてもらうよう努力する。そして、ポスト2015の開発課題の中にHIVを明確に位置づけることの必要性をきちんと説明していく。
・行動への力の結集。委員会は対話の促進と政治的な働きかけにより、個人、社会、企業、政府による行動への関与を高めることを目指し、国際保健改革の動きを進めていく。

 委員会は2014年前半のランセット特別号で結論を公表し、そこでの指摘をポスト2015の開発課題をめぐる交渉に生かしたいと考えている。会議はチャタムハウスルールのもとで行われたが、報告書の引用に関しては参加者の承認を得て掲載したことをお断りしておく。



UNAIDS and Lancet Commission: Defeating AIDS – Advancing global health

BACKGROUND

The UNAIDS and Lancet Commission: Defeating AIDS – Advancing global health was launched in May 2013 and is co-chaired by President Joyce Banda, President of the Republic of Malawi, Nkosazana Dlamini Zuma, Chairperson of the African Union Commission and Peter Piot, Director of the London School of Hygiene & Tropical Medicine. Convened by UNAIDS and The Lancet and drawing from the pioneering experience of the global AIDS response, the Commission brings together Heads of State, civil society (including people living with HIV and young people), policy-makers, development experts and private-sector leaders. The Commission aims to catalyze expertise and political momentum to shape the debate on the future of health in the post-2015 development agenda and accelerate progress towards ending AIDS.
The Commission was established to answer three questions:
 What will it take to bring about the end of AIDS?
 How can the experience of the AIDS response serve as a transformative force in our approach to global health?
 To imagine a more equitable, effective and sustainable global health paradigm, how must the global AIDS and health architecture be similarly modernized?

In answering these questions, the Commission aims to consolidate evidence, raise awareness and mobilize action:
 Consolidate the evidence. By re-examining critical issues and consolidating the evidence base, the Commission will generate concrete action proposals towards ending AIDS and leveraging HIV investments for sustainable development.
 Raise awareness. The Commission will build awareness among key opinion leaders of further transformations of the AIDS response and of the contributions of the response to broader development outcomes and the rationale for prominently positioning HIV in the post-2015 development agenda and accountability framework.

 Mobilize action. The Commission aims to raise the level of commitment to action on the part of individuals, civil society, business and governments and drive a movement for transformation in global health through public dialogue and political mobilization.

The Commission will present its conclusions in a special issue of The Lancet in early 2014 and will leverage its findings to influence the negotiations on the post-2015 agenda thereafter. Although the meeting was conducted under Chatham House Rule, all quotations contained herein have been approved by participants.

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