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zoom RSS TOP-HAT News第60号(2013年8月)

<<   作成日時 : 2013/09/12 19:41   >>

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    TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
        第60号(2013年8月)
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 TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
 なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


   ◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 「恋愛の数だけHIVを語ろう」

2 たとえば友だちから、HIV陽性と伝えられたら・・・

3 《HIV陽性者アンケート「Futures Japan」の目指すもの》

4 平成24年エイズ発生動向年報

     ◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 「恋愛の数だけHIVを語ろう」
 国内で最高気温が41度まで上がったのは観測史上初めてということで、高知県四万十市の皆さんは暑さ対策で文字通り汗だくの夏となりました。四万十市だけでなく、今年は日本全国の各地で猛暑や豪雨に見舞われる試練の夏でしたね。その試練を何とか乗り切り、もうすぐ本格的な秋を迎えます。「世界エイズデー」(12月1日)を中心にした厚労省・エイズ予防財団主唱の国内啓発キャンペーンのテーマも決定しました。
 http://api-net.jfap.or.jp/index.html
 
 「恋愛の数だけHIVを語ろう」

 です。テーマの策定にあたっては、公益財団法人エイズ予防財団が、エイズ対策に取り組むNPOの協力を得て東京と大阪で公開のフォーラムを開催し、国内の流行の現状や対策の課題などを議論する機会を持ちました。また、API-Net(エイズ情報ネット)を通じ、インターネットによる意見やアイデアの公募も行っています。

そうしたプロセスを経て決定したテーマではありますが、最終的にぎゅっと圧縮した短いフレーズが提示されると、あれ? っという戸惑いもあるだろうし、「よく分からない」「誤解を招くのでは」といった意見や疑問もいろいろと出てきます。それは実は出てきて当然であり、逆に誰からも、何も言われない、あるいは何の反応も返ってこないといった状態を考えてみてください。その方がむしろ、キャンペーンとしてはつらい展開でしょうね。

 戸惑いや違和感はいわば、入り口です。あまり目立たないと素通りされてしまうので、そうならないためのアピールポイントが必要です。今年は何を呼びかけたいのかということを簡潔でインパクトのあるフレーズにして表現する。そうした努力はもちろん大切です。同時に、入り口である以上、そこから中に入っていけるよう短いキャッチコピーに対する戸惑いや疑問に答え、今年はなぜこのテーマなのかを分かりやすく説明する作業も同じくらい重要です。

テーマの策定はゴールではなく、認識や議論や行動の出発点ということですね。どうして今年は「恋愛の数だけ」で、「HIV」で、「語ろう」なのか。テーマ発表とあわせて公表された趣旨説明も以下に紹介しておきましょう。

【 テーマの趣旨 】
 忘れていても、いなくても。知らなくても、気が付かなくても。エイズの流行は続いています。エイズ動向委員会には年間1,500件前後の新規HIV感染者・エイズ患者が報告されています。報告数はここ数年、横ばいで推移しているとはいえ、大きく減少しているわけではありません。
 一方で、治療法の開発が進み、HIVに感染していてもエイズという病気に進行するのを防ぎ、長く生きていくことが期待できるようになっています。つまり、日本の社会の中でHIVを抱えて生きていく人の数は年々、増加しています。その現実はHIVに感染している人も、していない人も等しく受け止める必要があります。

 HIV感染=エイズでも、
 エイズ=死でも、

ありません。仕事を続けていくこともできます。適切な治療を適切な時期に始める。そのためには、感染している人が早く自分の感染を知ることが必要になります。
 感染しているか、していないか分からない人が、自分の意思で、安心して、検査を受けようと思える条件を整え、検査の機会が広く提供されていくことの重要性が指摘されるのも、そのためです。
 日本国内の年間約1,500件の新規HIV感染者・エイズ患者報告例の8割以上は性感染であり、その性感染の約7割は男性の同性間の感染です。
 日本国内の恋愛の件数の方は何件かというと、数えきれません。非常にたくさんの恋愛があり、それは男性と女性であったり、男性と男性であったり、女性と女性であったり、いろいろです。
 エイズの流行はいまも続いています。だからこそ、HIVの感染は予防が可能なことも、HIVというウイルスに感染していても治療を受けて長く生きていけることも、HIVに感染して社会の中で生活している人がすでにたくさんいることも、知ってほしい。
 知るだけでなく、いろいろな人がいろいろな機会に、つまり恋愛の数ほどたくさん、エイズについて語る。エイズは続いている。だからこそ、語る。それがきっと、行動のスタートラインです。


2 たとえば友だちから、HIV陽性と伝えられたら・・・
 特定非営利活動法人ぷれいす東京が冊子『Living with HIV 〜身近な人からHIV陽性と伝えられたあなたへ〜』を発行しました。
 http://www.ptokyo.com/topics/livingwithhiv.php

 《HIV陽性者のパートナー、家族、友だち、職場の仲間など・・・。身近な人からHIV陽性と伝えられた人とHIV陽性者による計24編の手記と、基礎知識やデータを取りまとめた短いコラムが掲載されています》

 治療が進歩して、HIVに感染した人が以前よりずっと長く社会生活を続けていくことが可能になりました。つまり、社会の中で生活し、仕事や様々な活動を続けているHIV陽性者は以前よりはるかに多く、その分だけ友人や職場の同僚、上司、部下といった身近な人からHIV陽性であることを伝えられる機会も増えています。

 《身近な人からHIV陽性であることを伝えられた人も、HIV陽性者と同じように、あるいはそれ以上に、自分事としてHIVという新たな難しさに直面する人が少なくないため、支援ツールとしてこの冊子が作られました》

 冊子はA5判60ページ。全国のエイズ拠点病院、HIV陽性者団体、陽性者支援団体、コミュニティセンターなどで入手が可能です。無料です。ぷれいす東京の上記サイトからPDF版もダウンロードできます。


3 《HIV陽性者アンケート「Futures Japan」の目指すもの》
HIV陽性者が「自分らしくより健康的な生活」を実現すること、およびそのための社会環境づくりを目指す研究プロジェクト『Futures Japan』がHIV陽性者のための大規模ウェブ調査を実施しています。調査期間は7月20日〜来年1月20日。調査について知りたい方、参加してもいいかなと思っている方はこちらのサイトをご覧ください。
 http://survey.futures-japan.jp/

 調査の準備には、研究者だけでなく、HIV陽性者自身もプロジェクトの企画段階から参加し、HIV陽性者として何を知りたいのか、そして何を求めているかといった観点から本音に近い回答が引き出せるよう設問にも工夫がこらされているということです。また、研究成果を実際の政策提言として反映させることが大きな目的となっている点も特長です。

 Futures Japan創設の経緯や今回の大規模調査の意義については、調査開始直前の7月17日(水)に東京・四谷のねぎし内科診療所で開かれたAIDS & Society研究会議の第114回フォーラム《HIV陽性者アンケート「Futures Japan」の目指すもの》の実施報告が参考になります。HATプロジェクトのブログでご覧ください。
 http://asajp.at.webry.info/201308/article_2.html

 《HIV陽性者のより広範な関与により、個別の語りを超えた数値的な「声」を集約し、それを陽性者自身の地位や能力の向上に役立てることができる。さらに波及効果として陽性者以外の人々の力づけにもなる》ということです。


4 平成24年エイズ発生動向年報
 厚労省エイズ動向委員会の新規HIV感染者、エイズ患者報告の確定値をもとに、わが国のエイズの流行の現状を把握するための詳細な分析を加えた『平成24(2012)年エイズ発生動向年報』がまとまりました。

 昨年1年間の新規HIV感染者、エイズ患者報告数は2月22日にエイズ動向委員会から速報値が明らかにされ、5月22日には確定値が発表されています。

 HIV感染者報告 1002件
 エイズ患者報告  447件
 計  1449件

エイズ患者報告が対象としているのは、エイズを発症することで初めてHIV感染が明らかになったと考えられるケースです。治療の進歩により検査の普及の必要性が指摘されていますが、報告全体に占めるエイズ患者報告数の割合は30.8%となっており、依然として3割を超えています。これは気になるところですね。詳細は年報をご覧ください。API-Net(エイズ予防情報ネット)でPDF版をダウンロードすることができます。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/2012/12nenpo/nenpo_menu.htm

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