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zoom RSS TOP-HAT News 第57号(2013年5月)

<<   作成日時 : 2013/06/20 22:18   >>

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        第57号(2013年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
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エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに エイズ動向委員会報告2012確定値・委員長コメントを読む

2 第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会

3 6月1日からHIV検査普及週間

4 レッドリボンウイング〜羽田から全国へ〜

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに エイズ動向委員会報告2012確定値・委員長コメントを読む
 厚生労働省のエイズ動向委員会が5月22日、昨年1年間の新規HIV感染者報告と新規エイズ患者報告の年間確定値を発表しました。

 新規HIV感染者報告数  1002件(過去6位)
 新規エイズ患者報告数   447件(過去3位)

 感染者・患者報告の合計 1449件(過去6位) 報告数1日平均約4件

 昨年(2012年)の年間報告数については2月22日に速報値が発表されていますが、確定値はその時よりも感染者報告で1件、患者報告で2件、計3件の増加となりました。誤差は0.2%程度なので、感染の動向などを判断する上での影響はほとんどないといっていいでしょうね。岩本愛吉委員長が記者会見で明らかにした「委員長コメント」が発生動向の概要とあわせて、API-Netのエイズ動向委員会報告のページに掲載されています。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/2012/12nenpo/nenpo_menu.htm

 コメントの「まとめ」の部分には5点の指摘があり、最初に《新規HIV感染者報告数は、2008年以降、増加傾向から横ばいに転じている。新規AIDS患者報告数は、日本国籍男性を中心に増加傾向から横ばいとなりつつある》として報告の横ばい傾向を強調しています。過去10年間の推移を大きくとらえておくと、患者感染者報告の合計が1000件を超えたのは2004年(1165件)のことでした。それまでは数百人のオーダーだったのですが、このあたりから増加傾向が顕著になり、3年後の2007年には1500件に達しています。

 ただし、その後は08年の1557件をピークにして横ばい傾向に転じ、この3年は横ばいからさらに微減の傾向といっていいかもしれません。

 2月の速報値段階の委員長コメントはこうした経年の傾向を踏まえ、「新規HIV感染が増加しているというデータはなく、新規の感染については横ばいとなっている可能性がある」とかなり踏み込んだ見解を示しています。HIVに感染しているのかどうかは、検査を受けないと分からないので、実際に感染する人が増えていたとしても、その感染の現実に見合ったかたちで報告数が増えていくとは限りません。検査を受けに行く人が少なければ報告数は少ないままということもあり得るからです。

 この点も考慮して、確定値段階の委員長コメントでは、実際の感染が増えているのか、横ばいなのかといったことに関する言及は避け、あくまで報告数は横ばいとなっているとの指摘にとどめています。繰り返しになりますが、実際の感染が横ばいなのかどうかについて、速報値段階のコメントはこうになっていました。

 《経年傾向として、新規HIV感染が増加しているというデータはなく、新規の感染については横ばいとなっている可能性がある》

 確かに新規HIV感染が増加していることを示すデータはなかったのですが、新規感染が横ばいになったということを積極的に示すデータもまたない。感染動向を判断する上で、現状はかなり微妙な時期といえそうです。たとえば「横ばい」の認識が広がることで、感染の予防対策に関する楽観論が広がれば、それがかえって感染の拡大を促す要因になることもありうる。そうした負のフィードバック効果に対する懸念もあります。確定値に関する委員長コメントは、次のような指摘も行っています。

 《一方で、20012年においても、新規HIV感染者報告数は1002件、新規AIDS患者報告数は447件と、年間1500件程度の新規報告があり、また、新規AIDS患者報告数が3割を占める状況が続いている》

 かりに感染が横ばい傾向に移行しているとしても、それはあくまで年間1500件程度の報告があるというレベルでの横ばいです。年間報告数が数百件レベルだった2003年以前の状態にまで戻ったというわけではありません。

 また、新規エイズ患者報告数が3割を超えているということは、HIVに感染してからエイズを発症するまでの間に自らの感染の状態を確かめるために検査を受ける機会を得られなかった人が相当数いた(その類推からすれば、現在も相当数いる)ということでもあります。どうして検査を受ける機会を得られずに発症の時期を迎えることになったのか。その背景を検討し、HIVに感染したかもしれないと思っている人が自らの意思で早期に検査が受けやすくなるような条件を整えること、そして感染した人が適切な時期に安心して必要な治療を開始できるような環境を社会的にも広げて行くこと、この2点が引き続き大切であることは、これからも機会あるごとに、繰り返し、指摘していく必要がありそうです。


2 第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会
 アフリカの医学研究や医療活動に顕著な功績を挙げた第2回野口英世アフリカ賞の受賞者2人による記念講演会が6月4日午後2時半から、国連大学ウ・タントホール(東京都渋谷区神宮前5-53-70)で開かれます。プログラムは以下の通りです。

 「国際保健の新旧の挑戦」
   ピーター・ピオット博士 国連合同エイズ計画(UNAIDS)前事務局長 / ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院学長

 「研究室から村まで ― HIVの研究を何百万もの人々への医療保健サービスに役立てる」
   アレックス・G・コウティーノ博士  マケレレ大学(ウガンダ)感染症研究所所長

 入場無料・日英同時通訳あり。参加登録の方法など詳細は内閣府ウエブサイトの第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会のページをご覧ください。
 http://www.cao.go.jp/noguchisho/info/memoriallecture2.html

 第2回野口英世アフリカ賞は、横浜市で開かれる第5回アフリカ開発会議(TICAD5)初日の6月1日に表彰式が行われ、お二人に授与されます。


3 6月1日からHIV検査普及週間
 毎年6月1日〜7日は厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱する検査普及週間です。HIV検査の浸透・普及を図る目的で2006年にスタートしました。利便性の高い場所や時間帯に配慮した検査の実施や検査・相談に関する普及啓発活動など各自治体の予定は、API-Net(エイズ予防情報ネット)の特設ページをご覧ください。
 http://api-net.jfap.or.jp/

4 レッドリボンウイング〜羽田から全国へ〜
 HIV検査普及週間の期間中の6月2日(日)午後1時から4時(予定)まで、羽田空港第一旅客ターミナル2階の出発ロビーでは、厚労省主催のイベント《レッドリボンウイング〜羽田から全国へ〜》が行われます。総合プロデュース・司会をラジオDJの山本シュウさんが担当し、タレントのホリさん、鈴木奈々さんらが出演。《ラジオDJ山本シュウの叫びに賛同したエンターティナ−たちが羽田空港国内線旅客ターミナルBIG BIRDに集結。HIV/エイズの正しい知識と検査の重要性を伝えるとともに、「検査の輪を羽田から全国へ」をテーマに、トークライブにより全国に飛び立つ人々に予防啓発のメッセージを発信》するということです。
 http://redribbonlive.net/

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