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zoom RSS 《エイズ終結に向け投票を》 UNAIDS

<<   作成日時 : 2013/02/05 20:36   >>

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(解説) 持続可能な開発をめざすミレニアム開発目標(MDGs)は2015年がゴールの年です。残すところあと3年足らず。残念ながらというか、予想通りというか、8つのミレニアム開発目標は、努力はしたけれど達成とまではいきませんでしたという結果になりそうなので、この時期になると国連では議論の焦点が、大事なのはその先だということに移行していきます。ポスト2015の目標は何か。それを決める手順の一つとして、国連は《MY Worldと呼ばれるオンラインのクラウドソーシングのプラットフォーム》で、《広く意見を聞く作業》を進めているということです。ポスト2015の計画策定の参考にするため優先課題候補16の中から6課題を選んでくださいという投票システムですね(注)。あくまで参考資料なのでしょうが、データにして「こういう結果です」と提出するとけっこう存在感を発揮してしまうかもしれません。

 現在のMDGsに比べると、保健以外の課題があれもこれもと入っているので相対的に保健の比重は低くなりそうです。その中の感染症対策はさらに比重が下がり、エイズ対策となると一応、感染症対策の中には含まれているのでしょうが、「HIV」も「AIDS」も単語としてすらどこにも見当たりません。

これには国連合同エイズ計画(UNAIDS)もさすがにあわてたんでしょうね。「エイズの終結」を優先課題に押し込もうということで、投票キャンペーンを始めました。優先課題候補16の中には入っていなくても、オプションとして「その他に優先課題として加えるべき課題」を提案できる欄があります。そこでたくさんの人から「エイズの終結」を入れるべきだというリクエストがあれば流れが変わるというわけですね。仕組みとしてはそうなのかもしれませんが、ちょっと(というよりも、決定的に)後手に回ってしまったという感は否めません。

 UNAIDSのサイトの投票呼びかけの日本語仮訳です。エイズ対策はこれからが正念場なのに、世界は逆風が強くなっているぞという感じは伝わってくるかもしれません。引用集にはコメントがずらずらと並んでいますが、似たり寄ったりの内容で、訳すだけ時間を無駄にしたような徒労感もそこはかとなく残りました。「予防としての治療」みたいな話にひたすら盛り上がり、自分たちで「もうすぐ終わりだ」みたいな強がりを言っていると、こういうことになってしまうのかもしれませんね。



エイズ終結に向け投票を
2013年1月28日
 http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2013/january/20130128votetoendaids/

声をあげよう。

世界の次期開発目標の策定に向けて、国連が広範な協議プロセスに着手しています。

国連加盟国が2000年に合意した現在のミレニアム開発目標にはエイズ対策も含まれています。

優先課題を選定するために、国連はMY Worldと呼ばれるオンラインのクラウドソーシングのプラットフォームを使い、広く意見を聞く作業を進めています。

MY Worldには、投票のための選択肢として16の優先課題候補が示されているほか、他の課題も選べるよう「suggest」欄を設けています。エイズ終結は、16項目の優先課題候補には入っていません。

エイズ終結を優先課題にするために「投票しよう」キャンペーンを展開中です。

エイズはトップイシューのひとつだと思う人はだれでも「END AIDS」と書いて投票することができます。

MY Worldは投票結果を明らかにしたうえで、新たな世界の目標策定のためのより広範な協議に提出されることになっています。


《引用集》
エイズの流行は時代を決定づける課題のひとつです。月に行くのと同じように、エイズの流行を終結させることも実現可能な夢となっています。たくさんの人の生命を救うことができる対策を実現できるかどうか、私たちはいま、その瀬戸際にいます。いまこそこの夢の実現に踏み出すときです。
 国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長 ミシェル・シデベ

エイズの終結は実現可能な課題ですが、それはあくまで国際社会がポスト2015の優先課題として位置づければ、の話です。エイズ対策に焦点を当てることができなければ、流行の拡大を抑え、HIV陽性者が生きていくことを可能にしたツールも活用することができません。
   世界HIV陽性者ネットワーク(GNP+)共同議長、アンナ・ザコウィッツ

エイズの終結は現在およびポスト2015の国際開発課題における不可欠で重要な構成要素です。エイズ対策は各国の保健基盤の強化に貢献し、死ななくてもいい人たちの死と新たな感染を防いできました。新規感染の予防とHIV陽性者への支援、そして他の保健サービスとエイズ対策との統合は2015年以降も課題として続きます。
世界HIV陽性者ネットワーク(GNP+)代表・国際コーディネーター、ケビン ムーディー

エイズ終結の実現に向けた治療と予防の充実がミレニアム開発目標(MDGs)に含まれて以降、HIV陽性者コミュニティはMDGsに大きく貢献してきたし、恩恵も受けてきました。成功を維持し、他の開発課題にもつなげていくには、エイズ終結を2015年以降も開発課題の重要な一部として残しておくことが不可欠です。
GNP+共同議長 アヌア・ルナ

私はエイズ終結に投票します! あきらめるのは早すぎます。自ら結果を出しましょう。若者にはまだ私たちの関与が必要です !
HIV若手指導者基金 パブロT.アギレラ

HIV対策の30年の歴史は、多数のHIV陽性者の生命を保つことに大きな進歩を遂げてきました。4回目の10年の最初にあたり、HIV陽性者が生き続け、必要な人にすべてHIV治療を提供し、子供の新規感染をなくすにはどうしたらいいのかは分かっているのです。
アフリカ地域諮問委員会 (AfroCAB)、ケンリー・シクィーズ

エイズの流行は私たちの世代に広がり、過去数十年にわたり、何百万人もの若い人たちの生命を奪ってきました。エイズの終わりは人類の目標です。エイズから自由な世界という夢を現実にするにはすべての人の関与が必要です。
ロナウド・デ・アシス・モレイラ(ロナウジーニョ)、ブラジルのサッカー選手

コラで物語を伝え、投票することで変化を支援したい。私はエイズと戦うために投票します!あなたも話をし、「エンド・エイズ」に投票することで歴史を動かすことができます。
UNAIDS親善大使、音楽家、トウマニ・ディアバ

エイズ終結に投票します。私のチームに参加し、一緒にやりましょう。エイズはみんなの問題です。
UNAIDS親善大使、ドイツのサッカー選手、ミヒャエル・バラック

HIV感染の流行の拡大を止め、縮小に転じるために、世界は数十億ドルを投資しています。私たちは目標に近づいており、この成果を維持する必要があります。だからこそ私も投票しました。
  世界HIVとエイズに関する若者世界連合プログラム担当 シドニー・フシエ


(注)My Worldについてはこちらのサイト(英文)をご覧ください。
  http://www.myworld2015.org/
 以下の16項目の課題候補の中から6つの優先項目を投票してくださいということです。各課題候補の説明は適宜、はしょりました。

 ・Better health care
  誰もが良質の保健サービスを受けられるようにする。感染症および慢性疾患の影響を小さくするよう努力する。各国の保健システムが保健医療の需要に対応できるよう資金を確保し、組織を整える。

 ・Access to clean water and sanitation
  誰もが安全に飲んだり、料理をしたり、洗濯したりできる水と衛生状態を確保する。

・Reliable energy at home
各家庭に安心ができて購入可能な電気あるいはその他のエネルギーの供給を。

 ・Political freedom
選挙で投票したり、政党を作ったり、政党に参加したりとい政治活動が、誰でも自国でできるようにする。自由なメディアを通して表現の自由が保障される。

・Better transport and roads
  友人や家族を訪れ、仕事につき、必要なサービスを受けるための移動が自由に、そして簡単にできるようにする。

 ・Freedom from discrimination and persecution
  人種や民族、宗教、障害、性的指向、その他の理由で、政治的、社会的、経済的な機会を制限されたり、個人の安全が脅かされたりすることがないようにする。

 ・Better job opportunities
政府と企業はすべての人がまともな賃金を得られる職に就き、社会に貢献していると感じられるようにする。

 ・Support for people who can’t work
雇用を確保するか、政府が資金援助を行うかのどちらかの方法で、すべての人に生活していける資金を保障する。

 ・Phone and internet access
政府と企業は誰もが最低限のコミュニケーション技術を利用し、オンライン情報を得てソーシャルネットワークに参加できるようにする。

 ・An honest and responsive government
政府は効果的に運用され、透明で、説明責任を果たし、腐敗がないようにしなければならない。

 ・Protection against crime and violence
  人々が犯罪と暴力から守られる社会で暮らせるようにする。女性、少女に対する家庭内暴力や性的嫌がらせも含まれる。犯罪の被害者の正義が法廷その他のシステムで守られる。

・Equality between men and women
  男女は同等の権利と機会がなければならない。少年と少女は平等に学校に通い、同質の教育を受ける権利がある。男女とも同様に議会に選出される権利、政治的、社会的活動の権利がある。職場では同等の機会と報酬が保障されなければならない。

 ・Protecting forests, rivers, and oceans
  食糧、燃料、その他の資源を得ている自然を守る必要がある。そのための国際合意が必要。

 ・Action taken on climate change
  各国政府は地球の気温上昇を2度以下に抑えるため、炭酸ガス排出を減らす約束をしっかり守る。

 ・Affordable and nutritious food
  誰もが必要な食糧を得ることができる。世界の誰も飢餓に苦しまないし、栄養不良状態にならない。とりわけ妊婦と2歳以下の子供は栄養不良にならない。

 ・A good education  
  すべての子供が質の高い初・中等教育を受けられる。政府と企業は成人に対する生涯教育の機会を提供するよう協力する。

+他に優先すべき課題があれば提案してください。



Vote to end AIDS
28 January 2013

Make your voice heard.
The United Nations has launched a broad consultation process for the next global development goals.
The original Millennium Development Goals that Member States agreed to in 2000 include a goal focused on the AIDS response.
As part of the outreach effort the UN announced an online crowdsourcing platform called My World where people can prioritize issues and share ideas.
MY World gives people the option to vote on 16 different issues to prioritize and there is an option to ‘SUGGEST a priority’. Ending AIDS is not part of the 16 voting options.
A “get out the vote” campaign has been launched to help make Ending AIDS a priority.
Everyone who feels that AIDS should be one of the top issues can write-in “End AIDS”.
MY World will show how votes are trending and use the data to help inform wider consultations on the road to the new global goals.


Quotable
The AIDS epidemic has been one of the defining issues of our time. Like going to the moon, ending AIDS is a dream that is possible. We are on the cusp of reaching the response’s full potential for saving lives. Now is the time to recommit to making this dream come true.
Michel Sidibé, UNAIDS Executive Director

Ending AIDS can be a reality but only if the international community names it as a priority in the post-2015 agenda. If we lose the focus on AIDS, it will not be possible to capitalize on the tools that have been developed to halt infection and keep people living with HIV alive.
Anna Zakowicz, Co-Chair, Global Network of People Living with HIV (GNP+)

Ending AIDS is an essential component for international development now and post 2015. The AIDS response has contributed to the health infrastructure in countries and has stopped unnecessary deaths and new infections. The challenge will continue after 2015 to prevent new infections, support people living with HIV and integrate with other health services.
Kevin Moody, International Coordinator / CEO, Global Network of People Living with HIV (GNP+)

The community of people living with HIV has significantly contributed to and benefited from progress since the MDGs were put in place, including advancements in treatment and prevention that will contribute to Ending AIDS. After 2015, it is essential that Ending AIDS remains a critical part of the development issues in order to translate success and make real sustainable links with other development issues.
Anuar Luna, Co-Chair, Global Network of People Living with HIV (GNP+)

I voted for the end of AIDS! Because it is too early to give up, we are getting results now. Young people still need our commitment!
Pablo T. Aguilera, Director of the HIV Young Leaders Fund

30 years of HIV has seen great strides in keeping many people living with HIV alive. At the beginning of the forth decade, we know enough to keep all people living with HIV alive, provide HIV treatment to all people in need and to eliminate all new HIV infections among children.
Kenly Sikwese, African Community Advisory Board (AfroCAB)

The AIDS epidemic has defined our generation, ending the life of millions of young people in the last decades. The end of AIDS must be a goal for humanity. We need everyone's commitment to make the dream of a world free of AIDS become a reality soon
Ronaldo de Assis Moreira (Ronaldinho), Brazilian footballer

With my Kora I tell the story, with my vote I help make change happen. I voted against AIDS! You too can make history happen by telling the story and voting to 'END AIDS'.
Toumani Diabaté, Musician and UNAIDS International Goodwill Ambassador

I voted to end AIDS. Join my team and do the same!! AIDS is everybody's business.
Michael Ballack, German football star and UNAIDS International Goodwill Ambassador

The world has invested billions of dollars to halt and reverse the spread of HIV. We have come close to doing that and need to sustain the gains made. That is why I voted.
 Sydney Hushie, Program Officer, Global Youth Coalition on HIV and AIDS

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