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zoom RSS TOP-HAT News第45号(2012年5月)

<<   作成日時 : 2012/06/03 11:37   >>

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        第45号(2012年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 本当に「終わりの始まり」なのだろうか

2 全国で検査普及週間(6月1〜7日)

3 第26回日本エイズ学会学術集会・総会が演題募集中 

4  AIDS文化フォーラムin横浜が参加団体を募集

5 エイズ患者報告、2年連続で過去最多 エイズ動向委員会報告2011年確定値

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 本当に「終わりの始まり」なのだろうか

 エイズの流行開始から30年の節目の年に開かれた昨年6月の国連総会エイズ対策ハイレベル会合は、過去10年の世界的な成果を検証し、新たに『HIVとエイズに関する2011政治宣言:HIVとエイズをなくすための努力の強化』を国連の全加盟国の賛成で採択しました。これから2015年までの5年間に世界がHIV/エイズ分野で達成すべき目標を定め、各国がその実現に努力することを約束した宣言です。その中にはたとえば以下のような約束が含まれています。

・HIV陽性者1500万人に抗レトロウイルス治療を提供する
・子供のHIV新規感染をなくし、母親のエイズ関連死亡を大きく減らす努力をする
・性感染、および注射薬物使用者間のHIV新規感染を50%減らす
・HIV資金を大幅に増やし、年間220億ドルから240億ドルを確保する
・女性、少女のニーズに対応する
・偏見と差別をなくす

簡単に実現できる目標ではありません。大会議ですったもんだのあげく、宣言を出して「やれやれ終わった」とひと仕事したような気分にはなるものの、後になって結局、約束は実現できませんでした・・・国連はこれまで、そんな経験を何度もしているので、約束だけじゃあだめだという批判も強くあります。今回の政治宣言は、そうならないようにということで、約束がどこまで実現できているのか、途中経過を毎年、総会に報告するよう国連事務総長に求めています。

潘基文事務総長によるその最初の報告書『エイズ終結に向け結束を:2011政治宣言の目標達成度』が4月2日付で総会に提出されています。報告書は短い要約と76パラグラフ(段落)の本文からなっており、その要約部分はHATプロジェクトのブログに日本語仮訳を掲載したので、ご関心がおありの方はご覧ください。
http://asajp.at.webry.info/201205/article_1.html

 また、この報告書について、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発表した《国連事務総長報告 2015年目標を達成するためにエイズ対策の強化を提言》というプレスレリースの日本語仮訳もあわせて掲載してあるのでご覧ください。
 http://asajp.at.webry.info/201205/article_2.html

 ちょっと紹介すると、報告書の要約は現在の世界のHIV/エイズ対策をめぐる気分を次のようにまとめています。

《必要な治療と予防サービスへのアクセスは拡大した。新規感染とエイズ関連の死亡は減少傾向にある。HIV陽性率の高い国では、若者たちがより安全な性行動を採用する傾向が増している。最近の調査では、一方がHIVに感染し、他方は感染していないカップルの間での性感染のリスクは抗レトロウイルス治療で96%も減らせることが報告され、指導者たちは「エイズの流行の終わりの始まり」の可能性について語り始めている》

 したがって、いわゆる楽観論が広がっていることにも、根拠がないわけではない。報告書はそう書いていますが、すぐに《ただし・・・》と2つの大きな課題を指摘しています。楽観するのはまだ早いというわけですね。ひとつは、各国の対策の土台をこわすような懲罰的な法律、ジェンダーの不平等、女性に対する暴力やその他の人権侵害が依然として存在していること、そしてもうひとつは対策資金が不足していることです。

 《なかでも憂慮すべきなのは、2010年にHIV資金が初めて減少していることであり、国際社会がアクセスギャップを埋め、これから先の数年間に成果を持続させていくための力を失ってしまう恐れがある》

 UNAIDSのプレスレリースによると、2010年時点でHIV/エイズ対策に投じられた資金は年間150億ドルでした。実際に必要とされる資金と比較すると、年間80億ドルの追加資金が必要だということです。日本では今年1月に改正エイズ予防指針が告示され、新たなエイズ対策の5年間がスタートを切りましたが、感染の拡大傾向は依然、続いていると考えなければならないでしょう。日本も、世界も、エイズ対策はいま胸突き八丁、最近はそんな印象を強く受けます。


2 全国で検査普及週間(6月1〜7日) 

 HIV検査の浸透・普及をはかることを目的にした「HIV検査普及週間」は厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団の主唱で、2006年から毎年6月1〜7日に実施されています。実施要綱によると《エイズ予防指針の趣旨を踏まえ、国や都道府県等が、利便性の高い場所や時間帯に配慮した検査を実施するなど、利用の機会を拡大するとともに、広く国民に対して、検査・相談体制に係る情報提供を含む普及啓発を行い、HIV検査の浸透・普及を図る機会とする》ということです。

 エイズ予防情報ネット(API-Net)の「HIV検査普及週間」特設ページには、実施要綱や全国各自治体の取り組み予定が、掲載されています。
 http://api-net.jfap.or.jp/event/HivInsWeek/ExaminationWeek2012.html


3 第26回日本エイズ学会学術集会・総会が演題募集中 

 「つなぐ つづける ささえあう」をテーマにした第26回日本エイズ学会学術集会・総会は、11月24日(土)〜26日(月)の3日間、横浜市港北区の慶應義塾大学日吉キャンパスで開かれます。その演題募集が5月7日に始まりました。締め切りは6月21日です。
 http://www.secretariat.ne.jp/aids26/abstracts.html


4 AIDS文化フォーラムin横浜が参加団体を募集

 1994年に横浜で第10回国際エイズ会議が開催されたのをきっかけに生まれたAIDS文化フォーラムin横浜が今年のフォーラムの参加団体を募集しています。締め切りは6月末です。
 http://www.yokohamaymca.org/AIDS/01/sankadantai.htm

 2012(第19回)AIDS文化フォーラムin横浜は8月3日(金)から5日(日)まで、かながわ県民センターで開かれます。今年のテーマは《AIDS??文化??? 〜仲間 新発見〜》。最新チラシのpdf版が公式サイトからダウンロードできます。
 http://www.yokohamaymca.org/AIDS/2012.5%8C%8Eabf%83%60%83%89%83V.pdf


5 エイズ患者報告、2年連続で過去最多 エイズ動向委員会報告2011年確定値

 厚生労働省のエイズ動向委員会が5月24日に開かれ、2011年の年間新規HIV感染者数とエイズ患者数の確定値がまとまりました。カッコ内は速報値です。

 HIV感染者報告数         1056件(1019件)
 エイズ患者報告数          473件( 467件)
 HIV感染者・エイズ患者合計報告数 1529件(1486件)

エイズ患者報告は2009年431件、10年469件、そして11年は473件と増加を続け、2年連続で過去最多を更新しました。報告全体に占めるエイズ患者報告の割合は30.9%となります。HIV感染者報告は最も多かった08年の1126件と比べると、70件少なく、過去4位。感染者・患者の合計報告数は08年1557件、10年1544件に次いで過去3位でした。エイズ予防情報ネット(API-Net)から委員長コメントと発生動向年報概要のpdf版がダウンロードできます。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/2011/11nenpo/nenpo_menu.htm

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