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zoom RSS TOP-HAT News 第35号(2011年7月)

<<   作成日時 : 2011/07/29 23:25   >>

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        第35号(2011年7月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
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エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 完治を目指すローマ宣言

2 エイズにレッドカードを 女子サッカーW杯でアピール
 
3 第18回AIDS文化フォーラムin横浜

◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 完治を目指すローマ宣言
 HIV/エイズ対策の分野では、国際エイズ会議とHIV基礎研究・治療・予防会議という隔年開催の2つの大会議が交互に開かれています。どちらも国際エイズ学会(IAS)が主催者なので、前者はAIDS会議、後者はIAS会議と呼んで区別されてもいます。

 エイズの流行は、保健医療だけでなく、国際政治、世界経済、ライフスタイル、社会構造、文化芸術などさまざまな分野に影響を与えてきた世界史的現象であることから、AIDS会議には多様な分野の参加者が集まります。1985年に米国のアトランタで第1回会議が開かれた当時は欧米を中心に2000人程度の医学関係者が出席する会議でしたが、最近では世界中から2万人を超える参加者が集まってきます。

 一方のIAS会議は、参加者数でAIDS会議の4分の1程度でしょうか。医学分野の基礎研究者や臨床、公衆衛生などの専門家が中心になり、2001年7月にアルゼンチンのブエノスアイレスで第1回会議が開かれています。

 今年は6回目のIAS会議の年でした。7月17日から20日までイタリアのローマでIAS2011(第6回HIV基礎研究・治療・予防会議)が開催され、会議の公式サイトによると、参加者はメディアやボランティアスタッフも含め、7482人だったということです。
 http://blog.ias2011.org/post/2011/07/20/IAS-2011-The-Numbers.aspx

 IAS2011で注目の動きの一つは、「HIVの完治(Cure)に向けたローマ宣言」が発表されたことです。HIV/エイズ治療の進歩はめざましいものではありますが、あくまでHIVというウイルスが感染した人の体内で増えないようにする治療であり、患者は生涯にわたり1日も休まずに複数の抗レトロウイルス薬をのみつづける必要があります。これはなかなか大変なことです。

《抗レトロウイルス治療の恩恵は反論の余地もないほど大きいとはいえ、感染の状態は続いているので、治療を中止することはできない。生涯にわたる治療継続の必要性は個人にとっても、公衆衛生の面からも大きな負担である》

 ローマ宣言はこう指摘しています。こうした状態を脱し、抗レトロウイルス治療から解放されるようにするのが「完治」だということです。

国際エイズ学会(IAS)などが発表したプレスレリースは「編集者への注」として、完治には、functional cur(機能的完治)とsterilizing cure(HIVが体内から完全に排除されている状態)があると説明しています。「機能的完治」は「HIVはわずかに体内に残っているものの患者の免疫が完全にウイルスの再増加を抑え込んでいる状態」で、実現の可能性はこちらの方が高いということです。

ローマ宣言を発表したのは、IASの後援で地球規模科学戦略「HIVのキュア(完治)に向けて」の策定を進めている諮問委員会のメンバーで、HIV発見者としてノーベル医学生理学賞を受賞したフランソワ・バレ-シヌシIAS次期理事長をはじめ世界の主導的エイズ研究者、エイズ対策専門家が名を連ねています。

 治療の普及に力を入れることは現在の世界のエイズ対策の大方針ですが、抗レトロウイルス治療だけでHIV/エイズの流行を克服することは現実には困難です。医学分野の研究者がいま、完治の必要性を強調するのも、そうした認識があるからでしょう。ローマ宣言は次の3点を呼びかけ、賛同署名を求めています。

・安全で利用しやすく大規模に実現可能なHIV完治療法開発が重要なことを認識する。
・HIV完治研究の領域での国際的、学際的研究協力の活性化を約束する。
・エイズ対策関係者や国際的指導者、組織にHIV完治研究推進への貢献を促す。

 地球規模科学戦略「HIVの完治に向けて」の諮問委員会は、今回の宣言を経て、来年7月には、米国の首都ワシントンで開かれる第19回国際エイズ会議(AIDS2012)で新戦略を発表する予定だということです。ローマ宣言、および宣言に関するプレスレリースの日本語仮訳はAIDS & Society研究会議のHATプロジェクトのブログに掲載されています。
《HIV完治(Cure)に向けたローマ宣言》
 http://asajp.at.webry.info/201107/article_8.html
《HIV完治に向けたプレスレリース》
 http://asajp.at.webry.info/201107/article_9.html


2 エイズにレッドカードを サッカー女子ワールドカップ
 なでしこジャパンのサッカー女子ワールドカップ(W杯)優勝は、日本中のたくさんの人に勇気を与えてくれましたね。素晴らしい快挙です。この大会はまた、HIVの母子感染防止のためのキャンペーン「エイズにレッドカードを」の重要な機会でもありました。大会の開幕直前には、W杯参加各国代表チームのキャプテンが、赤ちゃんがHIVに感染して生まれたり、お母さんがエイズで亡くなったりすることのない世界を実現しようというアピールに署名を行っています。UNAIDSのプレスレリースの日本語仮訳をご覧ください。
 http://asajp.at.webry.info/201106/article_7.html

 「エイズにレッドカードを」キャンペーンは、昨年のサッカーW杯南アフリカ大会でスタートし、今回の女子W杯ドイツ大会を経て、2014年のW杯ブラジル大会まで続けられます。


3 第18回AIDS文化フォーラムin横浜
 1994年の夏に横浜で第10回国際エイズ会議が開かれたのをきっかけにスタートしたイベント「AIDS文化フォーラムin横浜」が、この夏も8月5日(金)から7日までの3日間、かながわ県民センター(横浜駅西口徒歩5分)で開かれます。今年のテーマは「変わる常識」。盛りだくさんのプログラムが入ったチラシはpdf版でダウンロードできます。
 http://homepage2.nifty.com/iwamuro/abf2011.pdf

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