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zoom RSS TOP-HAT News 第24号(2010年8月)

<<   作成日時 : 2010/08/28 01:26   >>

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        第24号(2010年8月)
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 TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、TOP-HAT Newsは東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」でお読みいただけます。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部


◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 「続けよう」

2 UNAIDSのミシェル・シデベ事務局長が9月2日に来日

3 東京で写真展「命をつなぐ」

4 何を続けるのか 「続けよう」part2

5 新たな決定プロセスの試み 「続けよう」part3

6 世界のテーマは引き続き、人権に焦点

     ◇◆◇◆◇◆

1 はじめに 「続けよう」
 12月1日の世界エイズデーを中心に行われるHIV/エイズ啓発キャンペーンの国内テーマが決まりました。今年のテーマは「続けよう〜Keep the Promise, Keep your Life〜」です。

 厚生労働省が主唱するHIV/エイズ啓発キャンペーンのテーマは、どこで、どのように決められ、何を訴えようとしているのか。それがよく分からないという批判を聞くことが、これまではしばしばありました。エイズ対策の現場で活動を続ける民間の団体や自治体などの担当者はこのため、どこか求心力を失ったような気分で世界エイズデーを迎えることも多かった。そんな印象さえ受ける状態でしたが、今年はどうでしょうか。つまり、どうして「続けよう」に決まったのでしょうか。

 今回はエイズ&ソサエティ研究会議も、テーマの決定過程に積極的に関与してきました。批判はもちろん大切ですが、自らの意見をエイズ対策に反映できる機会があるのなら、その機会を生かせるよう、微力ではあってもできるだけの努力はしたい。そう考えたからであり、同時にそう考えなければならないほど、わが国のエイズ対策は危機的な状況に陥る可能性をはらんでいるということもできます。

 一方、世界各国でエイズキャンペーンを推進するための国際組織である世界エイズキャンペーン(WAC)は、昨年に引き続き「普遍的アクセスと人権(universal access and human rights)」を今年のテーマにすることを明らかにし、期せずして内外のエイズキャンペーンのテーマが8月に出そろうかたちになりました。猛暑のTOP-HAT News第24号は、世界エイズデーキャンペーンのテーマを中心にお送りします。


2 UNAIDSのミシェル・シデベ事務局長が9月2日に来日
 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シデベ事務局長が9月2日に来日します。シデベ氏はアフリカのマリ出身。UNAIDSのプログラム担当副事務局長を経て2009年1月、UNAIDSの第2代事務局長に就任しました。

 今回の来日にあわせ、厚労省とエイズ予防財団は2日午後4時から、東京都港区白金台の4-6-1、東京大学医科学研究所講堂で初来日記念講演会「UNAIDS新事務局長と語るエイズの現状とビジョン」を開催します。詳細はエイズ予防情報ネット(API-Net)でご覧ください。
 http://api-net.jfap.or.jp/event/others_event/unaids100902.html


3 東京で写真展「命をつなぐ」
 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)と国際的写真家集団マグナム・フォトの共同制作写真展「命をつなぐ マグナムの写真家が見たエイズ治療の最前線」が9月5日から22日まで、東京・有楽町朝日スクエア/ギャラリー(有楽町マリオン11階)で開かれます。詳細は写真展サイトをご覧ください。
 http://www.magnumphotos.co.jp/inochi/index.html


4 何を続けるのか 「続けよう」part2
 いきなり「続けよう」と言われても、戸惑ってしまいますね。具体的に何を続けるのか。厚労省委託事業のひとつとしてエイズ予防財団が運営する情報サイト「エイズ予防情報ネット(API-Net)」にそのあたりも含めた内容が掲載されています。
 《平成22年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマについて》
 http://api-net.jfap.or.jp/event/aidsday/2010/H22campaign_theme.html

 テーマ作りに関与した立場から少し補足すると、まず考え方については、短く簡潔に伝えられるよう以下のようなサブコピー(補足的な説明の文章)が付いています。

 《エイズの原因となるHIVというウイルスに感染しても仕事をやめることはないし、生活も続けられます。治療の進歩は、安心して検査を受けられる条件を整え、予防対策にも貢献しています。エイズに取り組み続けたたくさんの人がいてここまできました。社会の理解が広がり、関心を持つ人が増える。治療も予防も、そのことに支えられています》

 157文字あります。この種のサブコピーが読み手に苦痛なく伝わるには100字以内が望ましいということを広告業界に詳しい方から聞いたことがあります。その指摘が仮に正しいとすると57文字オーバーですね。試みに100字以内にしてみましょう。

 《HIVに感染しても仕事をやめることはないし、生活も続けられる。治療の進歩は、検査の普及を促し、予防対策にも貢献している。わが国のエイズ対策を成功に導くには治療と予防の戦略を支える社会の理解が必要だ》

 98文字になりましたが、何だか・・・。157文字は、何百文字もの分量で伝えたいことを削りに削って、やっとここまで来ましたという到達点です。57文字分の苦痛には申し訳ありませんが、お付き合いください。具体的に何を続けるのかについては、以下の6点が示されています。

・仕事も生活も続けよう
・抗レトロウイルス治療を続けよう
・エイズの流行と闘う人達を支え続けよう
・予防と支援のメッセージを送り続けよう
・ユニバーサルアクセスを目指し続けよう
・関心を持ち続けよう

 HIVに感染したことが分かったときに、どうしたらいいのか。そこから始まって、だんだん治療や予防、国際的なエイズ政策、社会の理解というように範囲が広がっていきます。仕事を続け、生活を維持していくことができますよというメッセージを真っ先に掲げていることに注目してください。予防も治療もそこから始まるという点で、世界エイズキャンペーン(WAC)のテーマ「普遍的アクセスと人権」とも共通します。普遍的アクセスの達成を目指し、今後も努力を続けていくことの重要性を強調している点も連動していますね。個々のメッセージの詳細は先ほどのAPI-Netをご覧ください。


5 新たな決定プロセスの試み 「続けよう」part3
 国内のキャンペーンテーマを決定するための新たな試みとして、今年はエイズ対策の現場にいる人たちの意見を聞くフォーラムを開催し、そこでの議論を踏まえつつテーマ決定のプロセスを探っていきました。

 具体的には5月に都内で2回のフォーラムを開き、そこで出た意見を集約したうえで、6月には厚労省およびエイズ予防財団の担当者と外部委員によるテーマ作りのワーキンググループの会合を2度にわたって開きました。ワーキンググループでエイズ予防財団の候補案を2つにしぼり、その中から厚労省が第1案の「続けよう〜Keep the Promise, Keep your Life」をテーマとして決定しました。

 フォーラムは1回目がエイズ予防財団、2回目がエイズ&ソサエティ研究会議の主催で開催しました。参加者があわせて35人と極めて少数にとどまったことは残念ですが、テーマ選定に影響のある有意義な議論が得られる会合となりました。今後は参加者の拡大をはかるなど、プロセスの充実を探っていくことも必要でしょう。


6 世界のテーマは引き続き、人権に焦点
 世界エイズキャンペーン(WAC)は公式サイトで、今年も昨年に引き続き「普遍的アクセスと人権(universal access and human rights)」をテーマとすることを明らかにし、各国の様々なイベントの参加を呼びかけています。そのお知らせの日本語訳はHATプロジェクトのブログでご覧ください。
http://asajp.at.webry.info/201008/article_3.html

 国際社会は2010年末までにHIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセスを実現することを大目標にしてきました。2010年も残すところ3カ月ほどですが、現状では治療を例にとっても、緊急に治療が必要な人のうち、実際に治療を受けている人は3分の1程度にとどまっています。つまり、普遍的アクセスのその目標を期限内に達成するのは極めて困難な状況ですが、「できませんでした」で終わるのではなく、2011年以降も目標の達成に向けて努力する必要がある。そうしたメッセージを2年がかりで発信し続けるかたちになっているようです。

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