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zoom RSS 米国、韓国の入国規制撤廃を歓迎 国連が共同プレス声明

<<   作成日時 : 2010/01/07 00:57   >>

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(解説) 2010年は年明け早々からエイズ対策をめぐる国際的な動きに活気が出ているようです。米国政府が昨年10月に発表したHIV陽性者への入国規制の完全な撤廃が1月4日に発効しました。また、韓国政府は1月1日、米国政府と同様、規制を撤廃したということで、国連事務総長と国連合同エイズ計画(UNAIDS)が両国の決断を歓迎する共同のプレスステートメント(報道向け声明)を発表しています。
 米国はブッシュ政権時代の2008年7月にすでに規制撤廃の方針は発表していたのですが、関連法や規則の手直しに手間取り、すべての撤廃手続きが完了するのに1年半もかかったことになります。
 韓国は潘基文事務総長の出身国であり、事務総長を支援する立場からも最近はHIV/エイズ対策に熱心に取り組んでいるようです。2011年には釜山で第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議が開催されることになっているので、その点でもUNAIDSや国際エイズ学会(IAS)の方針と整合性のある入国管理政策の整備は急務となっていました。
 2011年の釜山会議は東アジアのエイズ対策に大きな影響を与える会議になるでしょうし、その翌年の2012年には米国の首都ワシントン市で第19回国際エイズ会議が開催されることも決まっています。実に1990年のサンフランシスコ会議以来22年ぶりの米国開催となる国際エイズ会議です。
 世界、ならびに東アジアのエイズ政策に大きな動きが生まれようとしているときに日本だけ政治の指導者が無関心のままというわけにもいかないでしょうね。プレスステートメントの日本語訳です。
 英文はUNAIDSのサイトでpdf版をご覧下さい。
 http://data.unaids.org/pub/PressStatement/2010/20100104_ps_travelrestrictions_en.pdf

(解説追加) 韓国の入国規制撤廃についてはその後、長期滞在者に対する規制がそっくり温存されるなど、現実にはほとんど従来と変わっていないとの指摘が国際エイズ学会(IAS)などから出されています。したがって、入管政策の整備は依然、緊急に取り組むべき課題として残っています。
 

 ◎米国と韓国によるHIV陽性者に対する入国規制撤廃を国連事務総長が歓迎
 ◎国連合同エイズ計画(UNSAIDS)は2010年中にHIV陽性者の移動の自由を保障するよう各国に要請

 【ジュネーブ、ワシントン 2010年1月4日】 韓国政府が1月1日にHIV感染の有無による渡航規制撤廃したことに対し、UNAIDSは強い歓迎の意を表した。また、米国政府が本日、HIV陽性者の入国規制を完全に撤廃し、HIV陽性の旅行者が自由に米国内に入れるようになったことを推賞した。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、韓国の李明博大統領による決定を祝福し、「公衆衛生上の何の価値もないHIV陽性者に対する規制に終止符を打つことで示された李大統領のリーダーシップを私は歓迎する」と述べた。

 「他の国に対しても、このような差別的規制は速やかに撤廃するよう繰り返し求めたい」

 事務総長はまた、バラク・オバマ米大統領が2009年10月に米国の入国政策の変更を発表したときにも歓迎の意を表明していた。HIV陽性者に対する「渡航禁止」として知られていた米国の入国、滞在、居住規制が本日、撤廃されたことは、1987年から続けられていた米国の政策を大きく覆すものだ。

 UNAIDSのミシェル・シデベ事務局長も、米国と韓国がHIV陽性者に対する入国規政策に終止符を打ったことを歓迎し、「地球の両サイドにおける人権の勝利」と評した。

 「各国による予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセスの約束の達成年である2010年が、HIV陽性者の移動の自由を地球規模で実現できる年になるよう各国に求めたい」とシデベ事務局長は語った。

 「HIVに感染していることを理由に人の移動を阻むような国がなくなってほしい。高度に人が移動する今日の世界には、そのような差別が存在できる場所はない」とシデベ氏は続けた。 
 
 世界ではいまなお、57の国・地域がHIVの感染の有無にもとづく何らかの入国、滞在、居住規制を実施している。その中には、HIV陽性者に対する入国をいかなる理由、期間であっても認めない完全な入国禁止から、非常に短い滞在にはビザを適用するもの、より長い滞在に対するビザ(居住、移民、亡命、難民の定住、留学、国際雇用、領事サービスのビザ)を適用するものも含まれる。こうした規制は差別的で、公衆衛生上の根拠もなく、UNAIDSは強く反対してきた。



UN Secretary-General applauds the removal of entry restrictions based on HIV status by United States of America and Republic of Korea
UNAIDS calls for global freedom of movement for people living with HIV in 2010

GENEVA, WASHINGTON DC, 4 January 2010 – UNAIDS strongly welcomes the elimination of travel restrictions based on HIV status by the Republic of Korea, effective 1 January 2010. It also commends the United States for full implementation of the final rule that removes entry restrictions which means that travellers living with HIV can freely enter the United States of America as of today.

United Nations Secretary-General Ban Ki-moon congratulated President Lee Myung-bak on the Republic of Korea’s decision. “I applaud President Lee for his country’s leadership in ending restrictions towards people living with HIV that have no public health benefit,” said
Secretary-General Ban Ki-moon.

“I repeat my call to all other countries with such discriminatory restrictions to take steps to remove them at the earliest.”

The Secretary-General also congratulated President Barack Obama when the US policy change was announced in October 2009. Today’s removal of HIV-related entry, stay and residence restrictions, or "travel ban" as it was known, in the United States overturns a policy that had been in place since 1987.

UNAIDS Executive Director Michel Sidibé also hailed the United States and the Republic of Korea for ending entry restrictions towards people living with HIV, calling the policy changes "a victory for human rights on two sides of the globe."

"I call for global freedom of movement for people living with HIV in 2010, the year when countries have committed to achieve universal access to HIV prevention, treatment, care and support," said UNAIDS Executive Director Michel Sidibé.

"Let no country obstruct someone because of their HIV status. Such discrimination has no place in today's highly mobile world," Mr Sidibé continued.

Some 57 countries, territories and areas have some form of HIV-specific restriction on entry, stay and residence that is based on HIV status. These include those that completely ban entry of HIV positive people for any reason or length of stay; and/or are applied to visa
applications for very short stays (e.g. tourist visas); and/or are applied to visa applications for longer stays (visas for residency, immigration, asylum or resettlement, study, international employment, and consular service). Such restrictions, strongly opposed by UNAIDS, are discriminatory and do not protect public health.

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