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zoom RSS メルマガ:TOP-HAT News 第13号

<<   作成日時 : 2009/03/19 23:05   >>

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        第13号(2009年3月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発メールマガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。

エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部

◆◇◆ 目次 ◇◆◇

1 はじめに 東京都エイズ専門家会議が「最終報告」

2 シンポジウム「長期療養時代の治療を考える」

3 HIV感染者・エイズ患者報告、過去最高 2008年速報値

4 オバマ政権のエイズ政策室長に公的医療保険専門家

5 普遍的アクセス実現を最重点課題に UNAIDSのシディベ新事務局長

◇◆◇◆◇◆


1 はじめに 東京都エイズ専門家会議が「最終報告」

 わが国の新規HIV感染・エイズ患者報告のほぼ3分の1を占める東京の中長期的なエイズ対策のあり方について、ほぼ1年間にわたって検討を進めてきた東京都エイズ専門家会議の最終報告書「東京都におけるエイズの現状〜現在の課題と今後の方向性」がまとまりました。東京都はこの最終報告に基づいて「エイズ対策推進プラン」(仮称)を策定し、今後のエイズ対策を進めていくことになります。

報告書は、わが国のHIV感染者・エイズ患者報告が増加を続けている現状を踏まえ、HIV感染の予防啓発を重視するとともに、HIV陽性者に対する治療の提供や偏見・差別の解消など支援の重要性を強調しています。治療法の進歩により、HIV陽性者が以前と比べ、はるかに長く療養および社会生活を継続できるようになっている現状を反映したものです。予防対策の面からも治療や支援が重要な意味を持っているとの認識は、今後の東京都のエイズ対策をより現実に即し、効果の高いものにしていくうえで重要な意味をもつことになるでしょう。東京都福祉保健局のウエブサイトに報告書のポイント、および報告書全文が掲載されています(報告書全文はpdf版)。詳しくはこちらをご覧下さい。
 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/aids/press/index.html



2 シンポジウム「長期療養時代の治療を考える」

 治療の進歩により、長期療養がHIV陽性者の生活の中で大きな課題となり、同時に希望にもなっています。日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)と特定非営利活動法人ぷれいす東京の「長期療養シリーズ」プロジェクトは、webアンケートの調査、分析にもとづき、冊子『長期療養時代の治療を考える〜生活・健康・医療〜』を発行。4月19日には冊子発行にあわせたシンポジウムが開かれます。
 日時 4月19日午後1時半〜4時半
 会場 サンシャインシティ文化会館7階会議室710号室
 詳細は http://www.janpplus.jp/project/medical_treatment/ でご覧下さい。



3 国内のHIV感染者・エイズ患者報告、過去最高 2008年速報値

 厚生労働省のエイズ動向委員会がまとめた昨年(2008年)1年間の国内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の速報値が2月18日、発表されました。HIV感染者報告数は1113件、新規エイズ患者報告数は432件で、いずれも過去最高。感染者・患者の合計は1545件と昨年の確定値(1500件)を速報値段階ですでに上回り、こちらも過去最高の報告数となっています。

 動向委員会は毎年1月の終わりか2月に前年の報告数の速報値を発表し、さらに追加報告などを集約して確定値を4月か5月にまとめています。ここ数年の傾向では、確定値は速報値より数十件増えています。

 2001年以降の報告数の年次別推移は以下のようになっています。

         合計     感染者   患者 エイズ患者の割合
 2001年   953    621  332   34.8%
   02年   922    614  308   33.4%
   03年   976    640  336   34.4%
   04年  1165    780  385   33.0%
   05年  1199    832  367   30.6%
   06年  1358    952  406   29.9%
   07年  1500   1082  418   27.9%
   08年  1545   1113  432   28.0%
  (08年は速報値)

 動向委員会の岩本愛吉委員長は、2008年速報値について、委員長コメントの中で次のように指摘しています。
1 感染経路別に見ると、男性同性間性的接触がさらに増加し、年齢分布は拡大傾向にある。こうした動向を踏まえ予防普及啓発を重点的に強化していく必要がある。
 2 国民はHIV・AIDSについての理解を深め、身近な問題として積極的に予防に努めるべきである。早期発見は、個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつくので、HIV抗体検査・相談の機会を積極的に利用していただきたい。
 3 各自治体においては、さらに利用者の利便性(夜間・休日・迅速検査)に配慮した検査・相談事業を推進し、予防に関する普及啓発に努めることが重要であり、HIV感染の早期発見による適切な治療の促進と感染拡大の抑制に努める必要がある。

 感染経路別速報値などは、エイズ予防財団のサイトAPI-Netのエイズ動向委員会報告のページでご覧下さい。
 http://api-net.jfap.or.jp/mhw/survey/mhw_survey.htm



4 オバマ政権のエイズ政策室長に公的医療保険専門家

 米国では多数の部局にまたがるエイズ政策を統括し、総合的な調整や政策決定を進めるため、ホワイトハウスにエイズ政策室が置かれています。そのエイズ政策室長にジョージタウン大学保健政策研究所の上級研究員、ジェフリー・クローリー氏が就任しました。クローリー氏は2月26日から任務を開始しています。

 クローリー氏はゲイ(男性同性愛者)であることを公表している公衆衛生学の研究者で、メディケア、メディケイドなど米国の公的医療保健政策の専門家として知られています。また、全米HIV陽性者協会(NAPWA)のプログラム担当事務局次長を務め、HIV陽性者やHIV感染の高いリスクにさらされやすい人たちが良質の医療を受けられるようにする仕事に携わってきた経験もあり、米国のエイズ対策関係のNGOからも「エイズ対策のコーディネーターとして適任」とこの人事は好意的に受け止められているようです。

 1月に就任したオバマ大統領は米国内の保健政策の最重要課題として医療保険制度改革をあげており、エイズ対策団体の間でもHIV/エイズ診療を医療保険改革の大きな枠組みの中に位置づけ、HIV陽性者やHIV感染の高いリスクにさらされやすい人口層への医療アクセスの確保をはかる必要があるとの認識が広がっています。



5 普遍的アクセス実現を最重点課題に UNAIDSのシディベ新事務局長

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ新事務局長が2月10日、就任後初の公式訪問先である南アフリカのカエリチャという小さな町で演説を行い、予防・治療・ケア・支援の普遍的アクセスがUNAIDSの最重点課題であることを強調しました。また、2008年7月の北海道洞爺湖サミットなど、さまざまな機会に主要国の指導者が約束している2010年の普遍的アクセス実現を達成するには、09、10の2年間で250億ドル(約2兆5000億円)の投資が必要だと訴えました。これは、各国からの拠出約束などで現在、確保のめどがついている資金に加え、113億ドル(約1兆1300万円)が今後2年間で新たに必要になるということを意味しているそうです。

 シディベ事務局長は、前任のピーター・ピオット氏の退任に伴い、2009年1月1日にUNAIDSの事務局長に就任しました。アフリカのマリ出身。事務局長就任前はUNAIDSのプログラム担当事務次長です。金融危機の中でエイズ対策資金の確保もこれまで以上に困難に直面することが予想されるだけに、就任後初のメッセージで真っ先に普遍的アクセス実現の重要性を強調し、各国に資金拠出を呼びかけるかたちになりました。シディベ氏の演説に関するUNAIDSのプレスレリース(日本語仮訳)は、エイズ&ソサエティ研究会議HATプロジェクトのブログでご覧下さい。
 http://asajp.at.webry.info/200902/article_1.html

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