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zoom RSS ジョナサン・マン博士の死後10周年に際し、UNAIDSが保健と人権分野における博士の業績を称える

<<   作成日時 : 2008/09/21 22:27   >>

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 (解説) 9月2日に国連合同エイズ計画(UNAIDS)がジョナサン・マン博士の死後10周年の機会に博士の業績を称えるプレスレリースを発表しました。短いものなので、もっと早く日本語に訳してお伝えすべきでしたが、遅れてしまいました。
 マン博士といえば、HIV陽性者に対する米国の入国規制政策に反対し、1992年にボストンで第12回国際エイズ会議の開催を予定されていたときには、会議の組織委員会のトップとして当時の(父親の方の)ブッシュ政権に強く政策変更を迫りました。ブッシュ大統領(しつこいようですが、おやじの方の)も変更に傾いていたと伝えられていましたが、保守派支持層からの強い反対にあい、結局は変更を断念したというような紆余曲折が会議開催前にあったようです。
 このため、マン博士は直前になって会議の開催都市をボストンからオランダのアムステルダムに変更しました。HIV陽性者の移動を制限する公衆衛生学的な根拠はなにもないという「基本」に忠実であったわけですね。科学者というものは、こうあってほしいという見本のような「根拠に基づいた政治的決断」だったのではないかと、何ごとにも根拠に乏しい私などは少々、あっけにとられながら遠い日本から見ていたものです。
 このあたりの決断劇に間近で接していられた方が、日本でもエイズ予防財団かどこかしかるべき公的機関にいらっしゃるような気もします。また、2年後には横浜で第10回国際エイズ会議が予定されていたので、日本からアムステルダム会議に参加した方もたくさんいたのではないかと思います。そうした方々から、もう少し当時の詳しい事情を教えていただけるようでしたら幸いです。
 米国では今年夏、ようやく法律からHIV陽性者の入国禁止条項を撤廃することが決められたというニュースが伝えられています。幻のボストン会議から16年、マン博士の不慮の死からは10年、HIV/エイズとの闘いの困難さを改めて感じます。(宮田一雄)



◎ジョナサン・マン博士の死後10周年に際し、UNAIDSが保健と人権分野における博士の業績を称える 

英文はPDF版でUNAIDSウエブサイトより
 http://data.unaids.org/pub/PressStatement/2008/080902_statement_jmann_en.pdf


 【ジュネーブ2008年9月2日】UNAIDSは9月2日、HIV、保健、人権分野の指導者だったジョナサン・マン博士と彼の業績に対し、感謝の意を明らかにした。マン博士はエイズ研究者でもある妻のメリー-ルー・クレメンツ-マン博士とともに1998年9月2日、カナダ・ノバスコシア沖で墜落したニューヨーク発ジュネーブ行き航空機の乗客だった。

 マン博士は予見力に満ちた医師であり、人権と公衆衛生の密接な関係を強調する指導者、科学者でもあった。マン博士はHIV陽性者が自らの命とエイズ対策にかかわるプログラムの作成に参加する権利を擁護するために闘ってきた。彼は政治の指導者に対し、陽性者を対等なパートナーとして遇するなどHIV/エイズ対策が人権の擁護を基本としたアプローチをとるよう働きかけてきた。

 マン博士の業績は、明らかに現在の課題にも密接につながっている。エイズ対策における人権の保護、促進は現在、これまでになく重要な課題となっている。偏見と差別はHIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセス達成に対し、大きな障壁として立ちはだかっている。ジェンダーがもとになって発生する暴力は女性、少女をHIV感染のリスクにさらしている。懲罰的な法律がセックスワーカー、男性とセックスをする男性、薬物使用者、その他のさまざまな立場の人たちにとって、必要なHIV関連のプログラムやサービスを利用しにくいものにしている。

 メキシコシティの第17回国際エイズ会議では、約600団体の市民社会組織が署名した「人権とHIV/エイズ:いまこそ、これまで以上に」という宣言文のコピーが人権アクティビストたちからUNAIDS事務局長に提出された。ピーターピオット事務局長は各国のプログラムがHIVと人権の関係を重視していくことを今後も支援していくと約束した。

 ジュネーブのUNAIDSスタッフは、定例スタッフ会議に際し、マン博士に黙祷を捧げた。マン博士と彼の業績を称える公式イベントが11月25日、UNAIDSのHIVと人権に関する検討会の9回目の会合にあわせて行われる。

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