エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト

アクセスカウンタ

zoom RSS 抗レトロウイルス治療とHIV性感染 UNAIDS、WHO声明

<<   作成日時 : 2008/02/23 01:48   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 (解説)スイスの国家エイズ委員会が医学誌に掲載した抗レトロウイルス治療HIV感染予防との関連に関する記事に対し、UNAIDS、WHOが声明を発表して、見解を明らかにした。委員会の記事は、血液中のウイルス量が6カ月以上検出限界以下であること、服薬がきちんとなされていること、他の性感染症にかかっていないことなどが条件として上げられている。しかし、抗レトロウイルス治療の普及により、治療を受けていればコンドームなしで性行為をしてもかまわないといった印象が広がることにもなりかねないため、UNAIDS、WHOはこれまでの見解を改めて強調し、《コンドームをいつも正確に使用することを含む包括的な予防対策の重要性》を訴えている。また、抗レトロウイルス治療とHIV感染防止効果の関係については、まだ分からないことが多く、さらに詳細を研究する必要があるとしている。


抗レトロウイルス治療とHIV性感染

 【ジュネーブ 2008年2月1日】 抗レトロウイルス治療とHIV性感染に関するスイスの医学誌‘Bulletin des médecins suisses’に掲載された,最近の記事を受け、UNAIDSとWHOはコンドームをいつも正確に使用することを含む包括的な予防対策の重要性を改めて強調した。

 スイス連邦エイズ委員会によって発表された記事は、以下の条件のもとではHIV陽性者からHIV陰性の人への感染のリスクはないとしている。その条件とは、HIV陽性のパートナーは6カ月以上にわたり、血液中のHIVの量が検出限界以下であること、抗レトロウイルス薬の服薬がきちんとなされていること、他の性感染症にかかっていないこと、である。記事の中で委員会は、医学的、生物学的な事実はHIV感染の可能性を排除するモノではないが、それでも委員会の考え方を支えるに足るに十分な情報はあるとしている。

 HIV感染を予防するために、UNAIDSとWHOは、コンドームをいつも正確に使用することを含むHIV予防対策の包括的パッケージを強く推奨している。

きちんと抗レトロウイルス治療にしたがって服薬を続けているHIV陽性者は、治療のある段階においてHIV量(血液、精液、膣分泌液などの体液中のHIVの総量)が検出限界以下になることはありうる。これまでの研究結果は、血液中のウイルス量が検出限界以下ならば、HIV感染のリスクは極めて低くなることを示唆している。しかし、感染のリスクを完全に排除できることが証明されているわけではない。

血液中のウイルス量によってどの程度までHIV感染のリスクを予測できるのか、そして血液中のウイルス量と精液や膣分泌液のウイルス量との関係はどうなのかということを判断するにはさらに研究が必要である。また、他の性感染症の罹患率などの要因も考慮に入れた研究も必要である。UNAIDSとWHOはHIV感染に関する医学的な研究成果と抗レトロウイルス治療の感染に及ぼす影響について重視していく。

 UNAIDSとWHOは、HIV陽性か否かを問わず、すべての人に対して有効かつ効果が実証されたHIV感染予防法の重要性を強調している。UNAIDSは2005年にHIV予防対策の強化に向けた政策方針説明書を発表している。

 包括的なHIV予防パッケージには、性行為の初体験年齢を遅らせる、カップル相互の忠誠を守る、性行為の相手の数を減らす、挿入をしない、性行為の際に男性用もしくは女性用コンドームをいつも正確に使うことを含むセーファーセックス、性感染症の早期の適切な治療などが含まれる。ただし、それらがすべてというわけではない。


(以下、英文)

Antiretroviral therapy and sexual transmission of HIV

Geneva, 1 February 2008 - Following the recent publication of an article on antiretroviral
treatment and sexual transmission of HIV in the Swiss medical journal ‘Bulletin des médecins suisses’, UNAIDS and WHO reiterate the importance of a comprehensive approach to HIV prevention including correct and consistent use of condoms.
The article, published by Switzerland’s Federal AIDS Commission (La Commission fédérale pour les problèmes liés au Sida), states that seropositive individuals do not risk transmitting HIV to a seronegative partner under the following conditions: The seropositive partner has to have had undetectable HIV in the blood for at least 6 months, there must be strict adherence to his/her antiretroviral regimen, and he/she must be free of any other sexually transmitted infections. In the article the Commission states that although available medical and biological evidence does not rule out the possibility of HIV transmission they feel that there is nonetheless enough information to support its statement.
To prevent transmission of HIV, UNAIDS and WHO strongly recommend a comprehensive
package of HIV prevention approaches, including correct and consistent use of condoms.
People living with HIV who are following an effective antiretroviral therapy regimen can
achieve undetectable viral loads (the amount of virus in a body fluid such as blood, semen or vaginal secretions) at certain stages of their treatment. Research suggests that when the viral load is undetectable in blood the risk of HIV transmission is significantly reduced.
However, it has not been proven to completely eliminate the risk of transmitting the virus.
More research is needed to determine the degree to which the viral load in blood predicts the risk of HIV transmission and to determine the association between the viral load in blood and the viral load in semen and vaginal secretions. Research also needs to consider other related factors that contribute to HIV transmission including comorbidity with other sexually transmitted diseases. UNAIDS and WHO will continue to follow the science of HIV transmission and the effect of antiretroviral treatment on the transmission of HIV.
UNAIDS and WHO underline the importance of effective and proven HIV prevention
methods for all people irrespective of their HIV status. In 2005 UNAIDS published a policy
position paper on HIV prevention to provide policy guidance on intensifying HIV prevention efforts.
A comprehensive HIV prevention package includes, but is not limited to, delaying sexual
debut, mutual fidelity, reduction of the number of sexual partners, avoidance of penetration, safer sex including correct and consistent male and female condom use, and early and effective treatment for sexually transmitted infections.

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
抗レトロウイルス治療とHIV性感染 UNAIDS、WHO声明 エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる