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<<   作成日時 : 2006/12/31 00:35   >>

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(解説)UNAIDSがウエブサイトで2006年の1年間の活動を振り返っています。毎年そうですが、今年もいろいろあった1年でした。
英文は
http://www.unaids.org/en/MediaCentre/PressMaterials/20061221-YearReview.asp



2006年のUNAIDSの活動
         2006年12月22日

2006年はエイズ対策において重要な年だった。いくつかの国で感染率の低下が報告され、若者の性行動にも感染の予防に前向きな傾向が見られるものの、世界全体のHIV陽性者の数はこれまでで最も多い約4000万人に達している。緊急に対策の規模を拡大するとともに、流行のそれぞれの拡大要因に対応した予防プログラムを広げていくことによって、HIV予防の努力が実を結びつつあるように見える国も多い。

 エイズ対策への政治の関与はニューヨークで2006国連エイズ高級レベル会合(注:国連エイズ対策レビュー総会)が開かれ、これまでで最も高まった。エイズに関する重要課題を議論するために、国家元首や首相、各国代表が集まり、エイズ政治宣言を全会一致で採択した。会合で各国はHIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセスの実現に向けて野心的な国家目標を設定することを約束した。2006年末までに多数の国がその目標を設定している。

 2006年には、マイクロビサイド研究の重要性の強調や男性の割礼に関する知見を含め、科学研究の分野でも重要な進展が見られた。過去に例がないほど多数の人が抗レトロウイルス治療を受けられるようになり、エイズ対策への拠出約束額もこれまでで最も高いレベルに達している。

 2006年はまたウイルスが最初に発見されてから(注:最初の公式報告からの誤りか)25年の節目であり、この期間に2500万人以上がエイズで死亡している。

 2006年はさらに、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の創設10周年であり、UNAIDSはこの10年、世界のエイズ対策推進のための数多くの革新的計画の先頭に立ってきた。

 2006年には、UNAIDSは重要なメッセージをこれまでになく広範に人々に伝えるため、新たに多数の特別代表を任命した。

 2006年の主要な成果とイベントは以下の通りである。

1月
AIDS:みんなの関心事
 ダボスで開かれた1月の世界経済フォーラムに数多くのビジネスリーダーが集まり、働く場所におけるエイズの影響の拡大を重要課題としてとらえた。

普遍的アクセスへの道
 2005年12月の国連総会で採択された決議60/224に従い、UNAIDS事務局と共同スポンサー機関は、普遍的アクセスの実現に向け、エイズ・サービスの規模拡大のため、総括的で、かつ各国が主体となった具体的活動の推進策に着手した。さまざまな立場の何千という人々がこの大変な目標を実現するために動いている。1月から3月までの間に100カ国以上の低・中所得国で、エイズの流行を縮小に転じるには何が必要かを議論する機会が幅広く持たれた。7つの地域協議が開かれた。UNAIDS事務局はまた、多様な分野からの委員で構成される世界運営委員会を招集した。

2月
HIV予防への投資の必要性
 HIV予防に対する支出の拡大は2005年から2015年までの新規感染を半分以上防ぐだけでなく、将来の治療やケアのコストを大きく減らすことにもなるとの研究結果が2月、Sciencexpress(注:雑誌Scienceの電子版)で公表された。

世界はエイズに影響を受けた子供を守るための努力が不十分
 エイズの流行に影響を受けた子供たちへの実質的な援助策を強化するため、UNICEFと英国国際開発庁が主催する世界パートナー・フォーラムが2月、90の国際機関、NGO、各国政府などの代表を集めて開かれた。

革新的エイズ資金確保策に着手
 「連帯とグローバリゼーション:開発とパンデミック対策のための革新的財源確保」に関する国際会議が2月、100カ国以上の政府、18国際機関、NGO60団体の代表の参加によりパリで開かれ、開発のための革新的財源確保策の実現について話し合った。

エイズ対策の次のステップを検討するため、ルワンダにエイズ使節団を派遣
 ルクセンブルク、英国国際開発庁、UNICEF、UNAIDSの代表が2月、ルワンダを訪れ、国家エイズ対策の今後の展望ならびに直面する課題について共通の認識を得るため2日間の高級レベル会合を開いた。

3月
HIV予防の鍵となる女性の経済的な保障が
 UNAIDSが主導する女性とエイズ世界連合が3月に発表した新たな報告書は、女性に収入と安全な生活の場所が確保されれば、純潔や貞節、安全な性行為を求める力もはるかに大きくなることを示した。経済的な保障は女性が自らを守ることを可能にする大きな要素であると報告書は強調している。

タイでポジティブ・パートナーシップが差別を打破
 「ベスト・プラクティス」の実例としてUNAIDSが提唱したHIV陽性者に起業資金の小額貸付を行なうプロジェクトがタイでスティグマと差別を打破する力になっている。

HIV治療へのアクセスは過去2年間に世界全体で3倍に拡大、なお残る大きな課題
 WHOとUNAIDSによる新たな報告書は低・中所得国で抗レトロウイルス治療(ART)を受ける人が2003年12月の40万人から2005年12月の130万人へと3倍以上に増えたことを明らかにした。途上国におけるHIV治療へのアクセス拡大のための「3バイ5」計画の最終的な結果として、報告書はまたに、過去2年間に学んだ教訓は2010年までに治療の普遍的アクセスを提供するという現在進行中の目標の基礎を提供したと指摘している。

4月
コミットメント宣言からの5年 国連事務総長報告書
 2001年の国連エイズ特別総会以来のエイズ対策の進捗状況を報告した国連事務総長報告書は、取り組むべき重要課題を示し、世界全体および地域、各国レベルでの対策強化を求める緊急提言を行なっている。

UNAIDSの普遍的アクセスへの道に関する評価報告書発表
 2015年までに流行の拡大に歯止めをかけ、縮小に転じるというHIV/エイズ分野でのミレニアム開発目標の達成には、HIV予防サービスおよびエイズ治療、ケア、支援について、現状をはるかに上回るアクセスの拡大が必要である。評価報告書は、目標実現の妨げになっているものは何かを分析し、HIV予防、治療、ケア、支援をより広範な保健、社会サービスと統合していくことでその障害を克服するための勧告を行なっている。

プーチン大統領がロシアのHIV感染の流行を止めるための緊急対策を呼びかけ
 ウラジミール・プーチン大統領はロシアのHIV感染の流行について議論するため国家評議会最高幹部会を招集した。この画期的な対応の中で、国家評議会は同国内で拡大する流行のすべての側面を検証し、ロシアがかつてないやり方でHIV/エイズ対策を強化することで合意した。

5月
報告書「エイズの世界的流行」2006年版の公表
 ニューヨークの2006エイズ高級レベル会合(国連エイズ対策レビュー総会)の前夜、UNAIDSは最新のエイズ推計と新たな傾向を中心にした報告書「エイズの世界的流行」2006年版を公表した。UNAIDSの10周年特別号となったこの報告書は現時点での各国からの最も詳細な分析データと126カ国から寄せられた現状報告に基づいてまとめられた。

東欧・中央アジアが試練に直面
 「直面する試練」をテーマにして、モスクワで5月15日から17日まで、初の東欧・中央アジア・エイズ会議が開かれ、1500人が参加した。会議は域内のエイズ対策について政治指導者、医科学研究者、HIV陽性者、市民社会代表らによる重要な討議の場を提供した。

6月
2006エイズ高級レベル会合(国連エイズ対策レビュー総会)
 約10人の国家元首や首相を含め、国連加盟140カ国以上の高級レベル代表が6月、2001年の国連エイズ特別総会で採択されたコミットメント宣言の合意事項の達成状況を検証するために集まった。2006年エイズ高級レベル会合は、エイズの世界的流行を縮小に転じ、流行がもたらす被害を減少させるために今後、何をすべきかについて新たな政治宣言をまとめ、採択した。

マラウイの成果に対する評価
 UNAIDS事務局長、ピーター・ピオットと英国際援助庁事務次官、Sir Suma Chakrabartiはマラウイのエイズ対策の成果を検証するため同国を訪れた。HIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセス実現を促すマラウイの政治的リーダーシップと関与が訪問の焦点のひとつだった。

7月
アジア太平洋地域におけるエイズの流行の影響調査
 アジア太平洋地域のHIVとエイズの流行の拡大とその影響を調べる新たな組織が7月、ニューデリーで発足した。アジア太平洋地域のエイズに関する独立の委員会は代表的な経済学者、医科学者、市民社会代表、政策決定者ら10人で構成されている。

国連事務総長が治療のアクセスについて製薬企業と会合
 国連事務総長は世界の大手製薬企業のCEOおよび国連担当者とニューヨークで会合を持ち、低・中所得国におけるHIV治療とケアのアクセスの拡大について話し合った。研究開発(または「ブランド・ネーム」)製薬企業とジェネリック薬企業、国連機関が集まったのは初めて。

保健医療指導者はG8が感染症に焦点をあてることを歓迎
 G8サミットを前に保健政策、保健財政の主要4機関−WHO、UNAIDS、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、GAVI連盟−が合同で、感染症に焦点をあてることを歓迎するとともに、世界の最も貧しい国々で生活する人々の健康状態を改善し、生命を守るために引き続き努力するようG8首脳に求めた。

8月
UNAIDS事務局長がインド首相と会談
 ピーター・ピオット博士は8月、インドのマンモハン・シン首相と会談した。同首相のリーダーシップによりエイズ対策はインドの重要政策課題となっている。国家エイズ委員会の委員長として、インドのHIV感染の流行に対応するための多分野にまたがる対策を調整するため、シン博士は31省と7つの州政府からなる省庁横断の実行委員会をつくった。

第16回国際エイズ会議、カナダのトロントで開催
 第16回国際エイズ会議は8月13日から18日までのほぼ1週間にわたって開かれ、2万4000人が参加した。参加者には米国のビル・クリントン前大統領、ビル&メリンダ・ゲイツ夫妻ら著名人をはじめ、各国政府指導者、研究者、市民社会、HIV陽性者、若者や女性の団体、国連職員、民間企業、エンターテインメント関係者らが含まれている。UNAIDSはさまざまなサテライト、セッション、イベントなどに参加した。

HIV予防のための統合
 UNAIDSと市民社会、医療の普及を求めるアクティビスト、民間企業、各国政府はHIV予防を強化するための特別のパートナーシップを呼びかけている。

9月
中国のエイズ対策
 UNAIDSのピーター・ピオット事務局長は9月、中国を訪れ、エイズ対策分野における指導者の積極的関与と多分野にまたがる対策の継続を求めた。

東ヨーロッパにおける感染の拡大が大きな課題に
 UNAIDSのピーター・ピオット事務局長は9月、ベルリンを訪れ、UNAIDSとドイツの協力強化とエイズ対策への継続的関与について話し合った。ピオット博士はドイツ政府の関連分野担当大臣、議会代表、国家エイズ協議会、NGOの代表らと会談した。

10月
野心的な国家目標の設定:普遍的アクセスに向けた次のステップ
 UNAIDSは10月、2010年までに包括的な予防プログラム、治療、ケア、支援の普遍的アクセスの実現という国際的な約束に向けた野心的な目標を設定するための各国の努力を支援する新たな実施ガイドラインを公表した。

11月
アジア太平洋:エイズと闘うための行動の呼びかけ
 HIV陽性率の低いアジア太平洋諸国は10月、モンゴルで開かれた‘低流行からゼロへ’低陽性率国におけるHIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセスに向けたアジア太平洋地域会議で、目標を定めたHIV予防の努力の強化とエイズ対策の財源の拡大を呼びかけた。

国連事務総長がジュネーブのUNAIDS事務局を訪問
 コフィ・アナン国連事務総長は11月20日(月)、任期満了前のお別れ訪問の一環としてジュネーブのUNAIDS事務局を訪れた。事務総長は「地球規模のエイズの流行を制圧するための闘い」を国際社会が継続するよう求めた。

UNAIDSとWHOが2006 AIDS epidemic updateを公表
 UNAIDSは11月21日、世界全体および各地域別のエイズ推計と流行の新たな傾向をまとめたUNAIDSとWHOの合同報告書AIDS epidemic update2006を公表した。

12月
2006年世界エイズデー
 HIVに感染している人が世界全体で4000万人に達する中で、今年の世界エイズデーのテーマ「accountability(説明責任)」は私たちすべてがエイズ対策の中で果たすべき役割を担い、自ら行なった約束を果たす責任を持っていることを痛切に感じさせた。

HIV予防、治療、ケア、支援の普遍的アクセスに向けた目標の設定
 2006年を通じ、世界各国は2015年までにエイズの流行の拡大に歯止めをかけ、縮小に転じるために積極的に国の対策の強化に取り組んできた。2006年末時点ですでに多数の国が野心的な国の目標を設定している。一方で、すでに存在している戦略計画のサイクルの中に組み込みつつ、今後数カ月にわたりその目標の策定作業を続けなければならない国もある。

男性の割礼とHIVに関する研究結果の発表
 UNAIDSとその共同スポンサーであるWHO、UNFPA、UNICEF、世界銀行は、HIV感染のリスクに対する男性の割礼の影響を評価するための2つの試験がNIHデータ安全性とモニタリング委員会(DSMB)の勧告により中止されたとする米国立衛生研究所(NIH)の発表に関し合同の声明文を出した。

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