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zoom RSS 世界の指導者が国際エイズ会議で科学とコミュニティに合流

<<   作成日時 : 2006/07/07 02:24   >>

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(解説)カナダのトロントで開かれる第16回国際エイズ会議(AIDS2006)の主要スピーカーなどについて説明したプレスレリース。世界の著名人が名前を連ねる中でも特筆すべきは、開会式でフリッカ・チア・イスカンダールさんがUNAIDSのピーター・ピオット事務局長やビル&メリンダ・ゲイツ夫妻らとともにスピーチを行なうことです。フリッカはインドネシアの20代の女性で、昨年7月1日、神戸の第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議の開会式でHIV陽性者を代表してスピーチを行ないました。このスピーチと日本側から歓迎のあいさつに立った同じくHIV陽性の長谷川博史さんの2人の感動的かつ力強い言葉によって神戸会議は成功を約束されたといっていいほど鮮烈な印象を残したので、ご記憶の方も多いと思います。今度は世界の舞台での演説ですから、何となく神戸会議関係者としても誇らしい気分になってしまうから不思議なものです。トロントに行かれる方は、ぜひ「神戸でも素晴らしかった」とフリッカに声をかけてください。


世界の指導者が国際エイズ会議で科学とコミュニティに合流
  マリー・ロビンソン前大統領(アイルランド)、ビル・クリントン前大統領(米国)、メッテ‐マリット皇太子妃(ノルウェー)、ビル、メリンダ・ゲイツ夫妻、リチャード・ギア氏らが参加
  米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長、UNAIDSのピーター・ピオット事務局長、ステファン・ルイス国連HIV/エイズ問題アフリカ特使、MTVネットワークのビル・ローディー氏らも演説

【トロント 2006年6月29日】第16回国際エイズ会議(AIDS2006)の組織委員会は本日、会議について、重要な医学・科学研究の成果発表、および政治・科学・コミュニティの指導者・その他流行の最前線で闘う人たちによる政策をめぐる討議などを行なうセッション、ミーティング、ワークショップが400を超える規模になると発表した。隔年開催の同会議は今回、カナダのトロントで2006年8月13−18日に開かれ、参加者は約2万人と予想されている。開会式ではビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同代表であるゲイツ夫妻が基調講演を行う。
 「これほど多くのパートナーがトロントに集まり、最新の研究成果を発表するとともにエイズ・パンデミックを終息させるための進路図を議論する機会を持つことができ、私たちは非常に喜んでいます。先ごろ開かれた国連エイズ特別総会は、私たちがこれからいかに精力的に働かなければならないかを強調していました」と会議の共同議長であるヘレン・ゲイル国際エイズ協会(IAS)会長・CAREアメリカ理事長は語った。
「AIDS2006のプログラムは、世界中から集まった何万もの熱心な人々の知識、技術、約束を有効に生かしていけるように組み立てられている。世界規模でHIV予防、治療、ケアの提供が不均等な現状をなくしていくためにカナダはトロント会議の参加者を歓迎します」と会議のもう1人の共同議長であるマーク・ウェインバーグ博士(トロント地元組織委員会委員長、マックギル大学エイズケアセンター所長)は述べている。

AIDS2006における最新の研究成果の発表
 AIDS2006のサイエンティフィック・プログラムでは主要な研究成果に焦点が当てられる。約13000という記録的な数のアブストラクトに基づいて選定する報告は充実したサイエンティフィック・プログラムを形成し、基礎、臨床、疫学、社会科学、政策研究の最新の潮流を追えるものになる。
研究者たちはHIV1の起源に関する新たな知見を報告し、ウイルスに感染する機会が継続してありながら感染を免れているケースがどのようにして起こるのかを示し、感染した人の免疫の条件が抗レトロウイルス薬に対する薬剤耐性の出現にどのような影響を及ぼすのかを説明するであろう。
臨床の第一線の専門家は結核とHIVの重複感染に関する新たなデータを示し、妊婦に対するネビラピンの単剤投与がその後の抗レトロウイルス治療にどのような影響を与えるのかという重要な疑問に取り組み、計画的治療休止プログラムSMARTの結果を詳細に分析することになる。
行動科学分野の研究者はHIV検査と抗レトロウイルス薬へのアクセスの拡大が性行動やHIV感染、エイズにまつわる偏見などにどのような影響を及ぼすかについて、これまでにないようなしっかりとしたエビデンスを示すことになるだろう。
 
コミュニティやリーダーシップ、説明責任などを取り上げるセッション
 先ごろ開催された国連エイズ対策レビュー総会のフォローアップの機会として、AIDS2006は普遍的アクセスに向けた進展をモニターし、説明責任を果たせるようにするための最良の方法について検証の機会を提供することになる。そのプログラムはHIVの感染を防ぐことが明らかにされてきたエビデンスに基づく方法、および治療とケアのアクセスを拡大するためのさまざまな課題に対し実質的な解決策を提案できるような戦略をの重要性を強調している。
 女性、少女の地位の向上はHIV/エイズの流行に効果的に対応するための最優先課題として急浮上しており、会議のプログラムでも多数のセッションでこのテーマが取り上げられる。その他のトピックスとしては、HIVと貧困、開発の関係、セックスワーカーを含む女性のためのセクシュアルヘルス・リプロダクティブヘルスの権利の重要性などがある。
 プログラムは男性とセックスをする男性や先住民族、薬物注射使用者といったバルナラブルな人口層が影響を受けている課題について取り上げる。また、HIV陽性者のより積極的な関与(GIPA)にも焦点を当てる予定である。プログラムは影響が拡大しようとしている地域、および宗教、経済界の指導者、メディアなどすべての分野における新たなリーダーシップの重要性を強調している。エイズの流行とエイズ・アクティビズムの25年間を振り返る二つの特別セッションが準備されており、流行を終息に導くにはなにが必要かが検討される見通しである。

新たな注目領域
 新たに設けられるキー・チャレンジ・セッションは情報と技術の交換を進め、以下の課題に関して成果を上げている対策に着目していくことになる。
 ・流行を終息に導くための研究の促進
 ・予防と治療の規模拡大に向けた人材の確保と充実
 ・影響を受けているコミュニティの関与の強化
 ・対策の充実に向けた新たなリーダーシップの確立
 ・規模拡大:現場から学ぶ
 これらのセッションのゴールは会議参加者から寄せられた経験や知識、考え方を整理し、上記課題を解決するための対策に役立てることである。

拡大されたユース・プログラムは若者によって、若者のために準備され、HIV/エイズの流行に非常に大きな影響を受けている若い世代に特長的な課題を取り上げていく。新たなユース向けウエブサイト( http://youth.aids2006.org )が会議期間中、ユース関連のプログラム用に用意され、ユース参加者同士の双方向的な報告が注目を集めることになるだろう。

開会式:8月13日(日)、ロジャース・センター
 会議の開会式では、先住民族とカナダ政府、州政府、市役所の代表による歓迎のあいさつの後、HIV陽性の若いインドネシア女性であるフリッカ・チア・イスカンダールさんとUNAIDSのピーター・ピオット事務局長が演説を行なう。また、ビル・ゲイツ、メリンダ・ゲイツ夫妻の基調講演が予定されている。
会議は毎朝、著名なHIV専門家が講演を行なう全体会合からスタートする。
 ジョナサン・マン追悼講演を含む月曜日のパネルは、HIV pathogenesis、疫学、人権、流行を拡大させる社会的要因などを含め、HIV/エイズの流行の現状を概括する。火曜日はHIV予防分野における最新の研究とプログラムの開発が取り上げられる。
 水曜日の全体会合では新薬、子供のHIV治療などHIV治療最先端、およびHIVの治療と予防に対する普遍的アクセスの実現に向けた進展状況などが検討される。木曜日はエイズと貧困・開発との関係、宗教・政治の役割、若者のリーダーシップの重要性、不作為の結果などに焦点を当て、今後を見据えたパネルディスカッションが行なわれる。全体会合のスピーカーのリストは会議のウエブサイト http://www.aids2006.org で。

その他の注目プログラム
 ・文化活動プログラム 「Viral Culture」はエイズと芸術、文化との関係を示す陳列ケースである。会場内およびトロント市内各地で開かれるイベント全体のスケジュールは7月にAIDS2006のウエブサイトで公表する。
 ・バンコク会議に次いで、グローバル・ビレッジが開設され、会議登録者だけでなく、一般にも公開される。グローバル・ビレッジは、HIV/エイズに影響を受け、HIV/エイズと闘う多様なコミュニティの相互学習と交流の場になる。
 ・会議の場では、IAS若手研究者賞、ANRS/IAS賞、女性・少女とHIV/エイズの研究に関するIAS/ICW若手研究者賞、コミュニティ・リーダーシップとエイズ対策活動のためのレッドリボン賞など、科学研究およびコミュニティ・リーダーシップに関して、多数の表彰が行なわれる。
・AIDS2006のウエブサイトは拡大オンライン・プログラムを提供する。また、会議のオンライン・パートナーのkaisernetwork.orgとClinical Care Options, Inc. は、無料のwebcastsや主要な会議の報告などをオンラインでカバーする。
 ・会議は8月18日(金)、期間中の主要な成果をまとめた報告およびステフェン・ルイス国連特使の基調講演で閉幕する。

サテライトセッション、関連イベントを含む会議の全スケジュールは2006年8月12日には
 http://www.aids2006.org  で見ることができるようになる。

組織委員会について
国際エイズ会議は2年に一回、153カ国7000人以上のHIV専門家による独立の世界的組織である国際エイズ協会(IAS)が開催している。今回の開催地トロントでホストとなるのはこの会議のために編成された非営利組織で、理事会はカナダのHIV/エイズ対策に取り組む指導者らで構成されている。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)、HIV陽性者世界ネットワーク(GNP+)、女性HIV陽性者国際コミュニティ(ICW)、国際エイズ・サービス組織評議会(ICASO)、そしてカナダ・エイズ協会がAIDS2006共催団体となっている。


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